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飲み会後の“寝落ち”は危険信号! 40・50代の2人に1人が「歯磨きキャンセル界隈」だった…翌朝の口臭を防ぐ“締めガム”のススメ

  • 2025.12.11

40・50代は「歯垢リスク」が集中する世代

歯垢リスクPR事務局は2025年10月、20代~60代の男女511人を対象に「飲酒後の口腔ケア」に関する調査を実施しました。

その結果、直近1年以内に飲み会に参加した人のうち、約2人に1人(50.4%)が「歯磨きをせずに寝てしまったことがある」と回答。特に働き盛りである40代(57.7%)と50代でその割合が高く、いわば「歯磨きキャンセル界隈」の中心層であることが浮き彫りになりました。

さらに、「飲みすぎた翌朝に口のネバつきや口臭を感じたことがある」と答えた人は全体の7割以上。40~50代に限ると約8割にも達しています。

飲酒や睡眠不足で唾液が減ると、口の中の自浄作用が低下し、たった一晩でも歯垢(プラーク)が形成されやすくなります。これが翌朝の不快感や、将来的な歯周病リスクに直結しているのです。

ケアをサボる理由は「面倒」「道具がない」

口内環境のためにも飲酒はほどほどに……
口内環境のためにも飲酒はほどほどに……

なぜケアがおろそかになるのでしょうか。 調査によると、最大の理由は「疲れて面倒に感じたから(54.5%)」。次いで「酔って寝落ち(45.3%)」と続きます。また、「外出先で道具がない」という環境的な要因も約3割ありました。

年末年始はただでさえ生活リズムが崩れがち。そこにアルコールが入ることで、私たちのオーラルケアのガードは驚くほど下がってしまうようです。

「締めのラーメン」より「締めガム」を

そこで、大阪大学大学院歯学研究科の天野敦雄特任教授が提唱するのが、「締めガム」という新習慣です。

完璧な歯磨きができればベストですが、酔って無理な時や外出先では、食後にキシリトール入りのガムを5分程度噛むだけでも効果があるといいます。

ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、口の中が潤って自浄作用が高まります。さらにキシリトールには虫歯の原因菌の活動を抑える働きも期待できます。

飲み会の帰り道、締めのラーメンでお腹を満たす代わりに、ガムを噛んで口の中を整える。

そんな小さな「悪あがき」が、翌朝の自分と将来の歯を守る大きな一歩になるかもしれません。この冬、バッグにガムを忍ばせてみてはいかがでしょうか。

(LASISA編集部)

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