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在宅ワークは低賃金だとバカにした夫「業績悪化で給料減る…」あら、いいじゃない♡私が笑顔のワケは

  • 2025.12.10

夫の転勤で、引っ越しをした私たち家族。2歳の娘が少しでも馴染むよう、夫は英会話教室に通わせることを決めますが、地域に慣れるために私が始めた在宅ワークには否定的です。努力を蔑む発言に、私の怒りは大爆発! その後思わぬ事態が発生し、私は痛快な反撃の矢を放つのです。

今までの不満が私に火をつけた!

2歳の娘がやっと保育園に受かり、ようやく私も仕事に復帰できた矢先、夫の転勤に伴い、私たち一家は見知らぬ土地へ引っ越すことになりました。もちろん娘は保育園を退園。私も復帰したばかりの仕事を退職することになりました。引っ越した先では知人もおらず、戸惑うことも多い毎日。

そんな中、娘を溺愛する夫は、新しい土地に少しでも早く娘が慣れるようにと、近所の英会話教室への入校を勝手に決めてきました。会員制のしっかりした教室で、一時金や月謝はかなり高額。さすがに過剰で、まだ2歳なので習い事はもう少し先でいいのではと思いましたが、同じクラスには同年代の子どももいるため、友だちもできやすそうな雰囲気。何より娘が興味を持っているので、渋々了承しました。

そして私は私で、新しい土地での生活に慣れるため、町内会の行事などに参加できるよう、育児の合間を縫ってできる在宅の事務仕事を始めることに。娘が寝静まった夜にPCを開いて作業をすることも多く、夫はあまりいい顔をしません。報酬も外でパートをするよりも少額でしたが、私にとっては「誰かの役に立っていること」を感じられる、大切な時間でした。

しかしある晩、いつものように私が在宅ワークをしていると、夫が「また仕事してるの? 正直、そんなのしたって無駄じゃない? その仕事コスパ悪すぎ」と言ってきたのです。その言葉が、積み重なっていた私のモヤモヤに火をつけました。

「苦労して入れた保育園に娘がやっと慣れてきたと思ったら、あなたの転勤のせいで娘は退園。私も退職したんだよ! 家事も育児も、引っ越しの手続きも、してきたのは全部、私! あなたは出張ばかりで、そのうえ娘を英会話教室に通わせるとか勝手なこと言い出すし……。家族をこんなに不安定にしておいて、あなたの仕事こそ、本当に年収に見合ってるの!?」と大爆発。すると夫は「うるさい! そんなコスパの悪い仕事なんか辞めて、その分、娘との時間に回せばいいだろう」と捨て言葉を吐き、寝てしまいました。

その後しばらく冷戦状態が続いていましたが、ある日夫が「話がある」と言ってきました。聞けば、会社の業績が悪く、来月から給与が少しカットされるとのこと。夫は「どうしよう、英会話教室の月謝。娘も楽しんでいるのに……」とつぶやきます。黙って聞いていた私は、ここぞとばかりにひと言。「いいじゃない、月謝は、“コスパの悪い仕事”に払ってもらいましょう」と、にっこり笑顔で返しました。夫はハッとした表情でしばし呆然。やがて「ごめん……。仕事を見つけて前向きに頑張っている君に向かって、失礼なことを言った。本当にごめんなさい」と反省の言葉を口にしたのです。

それから夫は変わりました。週末は私を休ませるため、娘を連れて公園に出かけたり、夕食作りも積極的に担当してくれたりしています。私は久しぶりにスッキリした気分で、心置きなく仕事や趣味に向き合えるようになりました。

娘の英会話教室は、私の在宅ワークの収入を足しにして、今も続けています。在宅ワークを見下した夫の言葉から生まれたすれ違いでしたが、本音で気持ちを伝え、支え合うことで、家族の形も穏やかに変わっていきました。お互いの頑張りに気づき、お互いを気遣い、感謝を言葉にすることの大切さを改めて感じた出来事でした。

著者:松原櫻子/40代・ライター。2歳の娘を育てる母。イヤイヤの地雷を踏まないように、日々忍者のごとくそろりそろりと歩いている。

作画:fukafuka

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

ベビーカレンダー編集部

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