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冬の室内ガーデニングを華やかに!咲き続ける鉢花[8選]と育て方のコツ

  • 2025.12.10

冬の室内ガーデニングを華やかに!咲き続ける鉢花[8選]と育て方のコツ

年末年始を前に、冬の室内を華やかに飾る鉢植えの花を用意しませんか。温度に気をつけて、お日さまによく当てれば、切り花よりずっと長く咲き続けます。近年は植物栽培用のライトも普及しているので、冬の晴天が少ない地域でもインドアガーデニングが楽しめます。

冬の室内で花を咲かせるコツは

先週は冬でも“戸外で咲く寒さに強い花”を紹介しました。今週は適切な温度を保つことで“室内で咲く花”を紹介します。クリスマスやお正月を前に、室内で長く咲き続ける鉢花はお得です。寒くて庭に出る機会が減ってしまう冬は、部屋でもガーデニングも楽しみましょう。

冬に咲く花はけっして少なくありません。ただ、寒さに弱いものが多いので、植物ごとに適した温度で栽培することが大切です。寒さに弱いからといって暖房の効いた室内では暑すぎたり、日当たりのよい窓辺は夜に温度が急激に下がることなどに、注意して置き場所を選びます。

昼間は日差しで温まる廊下などに置き、夜は暖房のない部屋の中央に移動できたら完璧! 窓辺に置いた鉢植えに、夜だけ段ボール箱などをかぶせて保温してもよいでしょう。

観葉植物の多くは耐陰性がありますが、多肉植物や花を楽しむ草花はお日様が大好きです。明るさの足りない玄関などで栽培したい場合は、LEDライトで補光しましょう。植物育成用ではない、一般のLEDライトでも大丈夫。最低1000~2000ルクスを半日ほど当てます。

室内の明るさが植物栽培に足りているかどうかの目安は、スマホの無料アプリで計測できます。この冬は室内の明るさをあちこちチェックしてみるのもおすすめです。

年末年始におすすめ! 冬に室内で咲く花8選

霜や寒風の当たらない場所で咲く【マーガレット】

開花期:11~5月
樹高:30~80㎝

カナリア諸島原産のマーガレットは、現地では晩秋から晩春まで戸外で咲き続けます。ただし、日本では0℃以上を保ち、霜や寒風の当たらない場所で栽培。15~20℃あれば株が傷むこともなく、つぎつぎに花を咲かせます。霜の降りないベランダなどでは常緑で越冬する、本来は低木です。

シャンデリアのように花を咲かせる【シャコバサボテン】

開花期:11~3月
草丈:20~40㎝

ブラジル南部に自生する多肉植物で、扁平になった葉のような茎(茎節)を伸ばしながら、その先に花を次々に開花。吊り鉢などに仕立てるとシャンデリアのようです。春から秋は戸外で日光に当て、冬は最低5℃以上、10℃ほどの窓辺で育てます。暖かすぎると花を落とすので要注意。

冬に咲く育てやすい洋ランの代表【シンビジウム】

開花期:12~4月
草丈:30~80㎝

東南アジア各地の原種をもとに多彩な園芸品種が流通します。ふくよかな花には香りがあり、常緑性で初心者にも育てやすい洋ランとして人気です。5~10月は戸外で育て、冬は5℃以上の室内で育てます。真夏以外は日当たりが適し、昼夜の温度差があると花が咲きにくいので要注意。

暖地では戸外でも冬越しできる【ユリオプスデージー】

開花期:11~4月
樹高:30~100㎝

耐寒温度は0℃前後で、−2℃を下回ったり霜や寒風によっては枯れやすいものの、暖地では戸外で冬越しできる常緑低木です。マーガレットによく似たキク科の花。葉の裏が細毛におおわれてシルバーがかり、黄色の花と引き立て合います。南アフリカ原産で水はけのよさを好みます。

存在感たっぷりに長期間咲き続ける【エラチオール・ベゴニア】

開花期:10~6月
草丈:20~40cm

リーガース・ベゴニアとも呼ばれる、球根ベゴニア系の園芸品種群。冬の鉢花として流通しますが、環境が適したら真夏以外ずっと華やかに咲き続けます。最低10℃は保てる室内の日当たりで育て、夜も温度をキープ。冷暖房の風が当たったり、昼夜の気温差があると傷むので、夜も10℃以上を保てる室内に置きましょう。

華やかな花がこんもりと咲きそろう【シネラリア(サイネリア)】

開花期:11~4月
草丈:20~50㎝

カナリア諸島原産の一年草。ピンクや紫色、白い花弁を鮮やかに縁取るなど、多彩な園芸品種があります。開花中は0℃以上が適温で、暖地では寒風の避けられる戸外で冬越し可能。または日当たりのよい縁側などがぴったりです。暖房のある部屋ではかえって草姿が乱れやすくなります。

花色豊富なミディタイプがおすすめ【コチョウラン】

開花期:条件によって不定期(おもに2~4月)
草丈:20~100㎝

学名ファレノプシス。東南アジア原産の着生ランで、水ごけやバークチップで栽培します。ギフト用の大型タイプが主流でしたが、近年は花色豊富なミディタイプが手ごろな価格で流通。10℃以上、できれば15~20℃の日当たりで湿度を保ちます。夜間も気温が下がりすぎないように。

半日陰でも栽培できる華やかなプリムラ【プリムラ・オブコニカ】

開花期:12~4月
草丈:15~40cm

プリムラのなかでも大きめの花を掲げて華やかです。暑さ寒さに弱く、冬は5℃以上必要ですが、1日数時間の日照でも開花します。灰色カビ病にかかりやすいので、雨に当てず水はけよく栽培。鉢皿に水を溜めないように気をつけます。茎から出る汁でかぶれやすい点にも注意。

生育のゆっくりな冬は水や肥料を控えめに

冬に咲き続ける花でも、冬の生育は控えめです。肥料を与えるのは春に生育が活発になってから、水やりも控えめにします。鉢植えの土表面がよく乾いてからたっぷり水を与え、鉢皿には水を溜めないように気をつけましょう。

吊り鉢などのタイプによっては、鉢皿と鉢が一体化しているものがあります。鉢底に底穴が見たらなかったら、鉢底の部分を外して溜まった水を捨ててください。
気温の低いときに根鉢が湿った状態が続くと、根腐れしやすいので気をつけて冬の鉢花を楽しみましょう。

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