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「疑いようのない強さ」ヴィッセル神戸とACLEで引き分けた中国・成都蓉城の監督が脱帽する

  • 2025.12.10

J1リーグ3連覇を目指したヴィッセル神戸だが、今シーズンは5位に終わった。

その神戸は、アジア最強クラブを決めるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で優勝を目指している。

9日に行われたACLEリーグステージ第6節では、ホームで中国の成都蓉城と対戦するも2-2で引き分けた。武藤嘉紀のゴールで先制するも逆転され、終了間際に佐々木大樹のPKで追いつくという展開だった。

それでも神戸はここまで4勝1分1敗とリーグステージで首位に立っている。

『163』によれば、成都蓉城を率いる韓国人のソ・ジョンウォン監督は、試合後にこう話していたそう。

「まず、選手たちに感謝したい。首位相手にアウェイで対戦したにもかかわらず、最初から最後まで決してあきらめなかった。

また、遠方から駆けつけてくれた300人の成都サポーターにも感謝する。彼らの応援がチームに力を与えてくれた。

戦術的に言えば、試合前から神戸がボールポゼッションで優位に立つのは分かっていた(実際、成都蓉城のボール保持率は38%)。

相手のパスとコントロールシステムは非常に成熟しており、中盤におけるコントロールも強力。

(神戸に与えられた)終盤のPK判定については、審判の判定を尊重する。VAR介入後もその判定は維持されたし、我々はそれを受け入れなければいけない。

サッカーはチームスポーツであり、勝利も引き分けもチーム全体の責任。

順位表で神戸は勝点13で首位に立っており、その強さは疑いようがない。

ポジティブな面としては、粘り強さを見せたこと。強豪相手とのアウェイゲームにおいて、選手たちは試合前のプランを臆することなく実行した。

たとえ、個人技やボールポゼッションで劣っていても、戦術的規律とチームワークがあれば、強豪チームにもやり合える」

高市早苗首相の台湾有事に関する発言をめぐって、中国は先月から日本への渡航自粛を呼びかけているが、300人ほどのサポーターが来日していたようだ。

ソ・ジョンウォン監督は、サポーターに感謝しつつ、神戸の強さを認めていた。

なお、神戸との契約が満了になる吉田孝行監督は、この試合がラストゲームだった(清水エスパルスの監督就任が決定)。

筆者:井上大輔(編集部)

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