無所属の冨安健洋、アヤックスと6か月の短期契約に基本合意と現地紙 「クラブ関係者も報道を認めた」

この夏にアーセナルを退団した日本代表DF冨安健洋。

188cmの長身ながらスピードとテクニックを兼ね備え、ディフェンスラインならどこでもこなせるユーティリティ選手だ。

ただ、近年は度重なる怪我に苦しんでおり、昨シーズンはわずか6分しかプレーできなかったこともあり、1年残っていた契約を解除することになった。

膝の故障からの復帰を目指している冨安は、現在無所属。

そうしたなか、オランダ紙『Voetbal International（VI）』は、冨安がアヤックスとの基本合意に達したと伝えた。

板倉滉が所属するアヤックスはオランダが誇る名門だが、今シーズンは守備面に問題を抱えるなど苦しんでいる。

「冨安はアヤックスの今冬補強選手第一号になりそうだ。27歳の日本人選手と短期契約で大筋合意に達しており、クラブにとっても選手にとっても、適切な契約といえる。

冨安の負傷歴があるため、アヤックスにとっては長期契約にはリスクが伴う。現在、彼はかなり回復してきているが、完全にフィットするにはグループトレーニングと試合感覚が必要。

アヤックスはこの状況を以前から注視していた。冨安は通常なら獲得が難しい選手であるため、いずれにせよ唯一無二のチャンスだと見ている。

だからこそ、アヤックスは短期契約を進めている。アヤックスはこれでリスクヘッジを行い、一方の冨安は来夏のワールドカップ（日本はオランダとも対戦する）を前に再び注目を集める機会を得ることができる。また、シーズン終了時に両者は契約の1年延長などの評価を行うこともできる」

アヤックスと冨安は来年6月末までの短期契約を結ぶ見込みのようだ。

『ESPNオランダ』も「Vlの報道を本紙も確認した」、オランダ紙『De Telegraaf』も「クラブ関係者がVIのこれまでの報道を認めた」と伝えており、可能性は高そうだ。

筆者：井上大輔（編集部）