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日本橋界隈が新店ラッシュ! ランチ、さく飲み、ディナーも最高なニューオープン6選

  • 2025.12.9
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老舗から新店まで良店がぎゅっと詰まった東京・日本橋。フーディーが今行くべき人形町、兜町、浜町エリアの注目店をガイド!

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【人形町】ピッツァ・タネ

2025年9月、人形町の街に馴染む全14室のデザインホテル「SOIL Nihonbashi Hotel(ソイル・ニホンバシ・ホテル)」がオープン。その1階でゲストを迎えるのが「Pizza Tane(ピッツァ・タネ)」だ。

80sポップスがカセットから流れる店内はカウンター中心の空間ながら窓が大きく開放的。サワードウ生地の窯焼きピザがシグニチャーで、生地の酵母は近所で人気の「Parklet Bakery(パークレット ベーカリー)」のものを譲り受けて使っているそう。

高加水(80%)のピザ生地はもっちりと歯切れがよく、野菜をたっぷり使った具とよく合う。宿泊客以外も利用できて、夜もオールアラカルト、ふらっと1杯・1品から楽しめる。

左/リコッタ、ブルーチーズ、アンチョビに、フレッシュコーンをたっぷりとのせた「コーンピッツァ※」(¥2,600)は、白ワインが進む味。ギリギリまで攻めた焼き加減の生地が魅力で、耳までぺろりと完食必至!

※季節によってメニュー変更あり。現在は「リコッタ・レンコン・サルシッチャ・パルメジャーノ」のピッツァを提供中

右/カウンターと窓側に横並びのテーブル席を設えた店内。キッチンの雰囲気がよく、ひとりでふらっと訪れても居心地よし。

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ホテル宿泊ゲストのみが楽しめる朝食は、サワードウ生地を使ったホットドッグやタルティーヌを用意。ピザとホットドッグは時間帯によってテイクアウトできるのも魅力。カジュアルなのにちゃんと記憶に残る、新しい形のホテルダイニングだ。

左/ピザ窯で焼くサワードウ生地に、ソーセージ、チーズ、ピクルスを挟んだ一品。外は香ばしく、中はもちもち。発酵の香りとチーズのコクが溶け合う「サワードドッグ」¥。焼きたての生地がすべてを受け止め朝からパワーが漲る!

右/ミニピザ的な設えのタルティーヌ。しっとり柔らかなモルタデッラ、リコッタチーズ、バジルソースを、半熟卵にとろりと絡めて召し上がれ。「サワードウ・タルティーヌ」

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Pizza Tane
住所/東京都中央区日本橋人形町3-2-4 SOIL Nihonbashi Hotel 1F
営業時間/11:30~14:30、18:00~21:00(ホットドッグは8:00~10:30まで、ピザは上記の営業時間中テイクアウト可能)
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【兜町】可視化飯店

東京・新木場にある複合型店舗「CASICA(カシカ)」の2号店「CASICA KABUTOCHO(カシカ兜町)」が、2025年8月5日(火)、日本橋兜町にオープン。その「カシカ兜町」に併設するのがこちらの「可視化飯店(かしかはんてん)」。日本を含むアジア全域をひとつの大陸として捉え、「クロス・コンチネンタル・キュイジーヌ=大陸を横断する食」をテーマに、中華圏を代表する蒸し料理を中心としたメニューを展開している。

「CASICA」を手がけるユニット「CIRCUS(サーカス)」の鈴木善雄さんと引田舞さんが空間から料理まで、すべてをディレクション。料理を監修・アドバイスするのは、「CASICA」のレストランも手がける 「南国食堂」三原寛子さん。そこに、香港で修業を重ねた仲シェフの技と「CASICA」の世界観を融合し、アジア各国の食文化を自由に行き来しながら、新しい味覚と体験を提案している。

ランチには、やさしい味わいの野菜饅や、薬膳カレーなど、心と体を整えるようなメニューが登場。素材の滋味深さを生かした味わいを届ける。ディナーでは、ハーブやスパイスを効かせた一品料理や、トリュフを合わせた点心など、酒に寄り添うメニューが並ぶ。

写真左/ランチに登場する台湾の豚肉そぼろご飯「肉燥飯(ローザオファン)」(¥1,300)は、惣菜2品とスープ付き

写真右/口に含むときのこのうま味が炸裂する「マッシュルーム焼売」(¥880)、レモングラスの清涼感とインドネシアの辛味調味料「サンバル」の刺激を組み合わせた「海老のサンバルチリ」(¥950)

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ランチやディナーに加え、お茶を楽しめる喫茶の時間も。喫茶のディレクションを手がけたのは、ブランディングディレクターの福田春美さん。茶道具や器の選び方にも細やかな美意識が息づき、お茶の時間を通して五感がほぐれていくような体験が広がる。

提供されるのは、台湾の茶人・謝小曼(シェ・シャオマン)氏の指導と選定による、台湾茶を中心とした茶葉4種。阿里山地域の野放茶(のほうちゃ)など、希少性の高い茶葉がそろい、お茶を淹れるところからゆっくりとその香りを味わうことができる。二煎以降は、用意された茶器を用いて自身でお茶を淹れる体験も。お茶請けの茶菓子は、京都の人気菓子店「御菓子丸」や「井上茶寮」などによる季節のお菓子。繊細な味と美しい造形が、お茶の余韻をさらに引き立ててくれるはずだ。

写真/お茶に、お茶菓子3個付き(¥2,800~)

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可視化飯店
住所/東京都中央区日本橋兜町5-1 兜町第1平和ビル
営業時間/ランチ11:00~14:00(13:15L.O.)、喫茶14:00~15:30(16:00L.O.)、ディナー18:00~22:00(フード21:00、ドリンク21:30L.O.)
※日曜、祝日は21:00閉店
定休日/月曜、第2・4火曜
※月曜が祝日の場合は営業、翌火曜が休業
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【兜町】MARUYAMA

代々木上原の話題店「ランタン」や「アエル」などを手がける「シェルシュ」の丸山智博シェフによる居酒屋。全国各地の銘酒や旬の食材、そして作家による器の数々を通して、日本の豊かな食文化と酒の楽しみ方を提案している。

酒は、鹿児島・宮崎の焼酎や日本酒を中心に、クラフト酒やオリジナルの焼酎カクテルなど、多彩なセレクションを揃える。さらに注目したいのは、器や酒器。代々木上原の「アエル」で関わってきた日本の陶芸作家による手仕事の器が用いられており、酒と器のコントラストを五感で味わえるのもこの店ならではの魅力だ。

料理は、丸山シェフがこれまでに培ってきたフレンチの技術に、和のエッセンスを掛け合わせた創作料理。ひと皿ごとに意外性と繊細さが共存する。例えば、冷奴には自家製のパセリオイルとアボカドを添えて、ハーブの香りとまろやかさをプラス。お造りにはソースやフレッシュハーブを合わせ、和食の枠を軽やかに超えた新しい味わいを生み出している。ほかにも「ランタン」の人気メニューでもある唐揚げや、旬の魚介類の焼きものなど、どの料理も洗練された味わいでありながら、酒と寄り添う温かみがある。

写真右上/「和牛すじの出汁肉豆腐 オレガノラー油添え」(¥2,300)。じっくり煮込んだ肉豆腐に、自家製のオレガノラー油をたらして食べる一品。オレガノの香りがふわりと立ちのぼり、濃厚なうま味にアクセントを添えて。

写真右下/和洋折衷、さまざまなアプローチで旬の魚にひと手間かけた「本日のお造り盛り合わせ 五種盛り」(¥3,800)。

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また平日や週末には、旬の食材を使った定食やランチコースも登場。おにぎりや豚汁はテイクアウトできるのもうれしい。丸山シェフが描く、新しい居酒屋のかたちを、昼も夜も存分に楽しんで。

写真左/脂を落としながら蒸した豚バラ肉と野菜を自家製のたれにつけて食べる「豚と野菜の韓国風蒸籠蒸し定食」。具だくさんの味噌汁や小鉢付きでボリュームたっぷり(¥1,800)。

写真右/昼の明るい店内。席は4人掛けの丸テーブルと大テーブル、カウンターを用意。

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MARUYAMA
住所/東京都中央区日本橋兜町3-5 K5 1F
電話番号/03-6661-0923
営業時間/ランチ 11:30~14:30(コース13:00、定食13:30L.O.)、ディナー17:00~22:00(フード21:00、ドリンク21:30L.O. )
無休
※キャッシュレス決済のみ
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【人形町】フィルマメント

2025年秋にオープンした「フィルマメント」は、カウンター8席の小さなイタリアン。イタリア各地で受け継がれてきた郷土料理に、日本料理の繊細さやうま味の引き出し方を掛け合わせ、旬の食材を生かしたコースを提供する。

シェフの大佐古優也さんは、中目黒「イカロ」でのイタリア料理の基礎に加え、日比谷「日本料理 龍吟」で魚料理や日本食材の扱い方を学び、さらに銀座「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」で前衛的な表現にも触れてきた。こうした多層的なバックグラウンドが、大佐古さんの料理に独自の深みを与えている。技法や味の組み立てを国やジャンルごとに分けるのではなく、それぞれの良さを自在に行き来しながら最適なアプローチを選ぶことで、伝統を尊重しつつも新しさを感じる皿へと昇華。

写真/「はまぐりのタヤリン」は、卵黄をたっぷり使った細麺手打ちパスタが美味。

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12皿前後の季節のおまかせコースは¥22,000。アルコールペアリングは¥16,000~、ノンアルコールペアリングは¥8,000~の用意。

ドリンクのペアリングはシェフソムリエの桑原克也さんが担当。コース全体の流れと繊細な一皿との調和を意識したペアリングが展開される。

日本の作家による白磁の器がさりげなく使われているところにも、「フィルマメント」ならではの美学が感じられる。日本各地から届く旬の食材にイタリア各地の郷土料理の技術を掛け合わせた料理を、カウンターのライブ感も楽しみながら堪能したい。

写真上/「鮎とラルド」はサクサクの鮎のフリットに2年熟成した放牧豚のラルドがとろける。

写真下/湯引きした鱧にポルチーニソテーと黒トリュフ、ムニエルソースを合わせた「鱧のムニャイア」。

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Firmamento
住所/東京都中央区日本橋人形町2-7-13 レイフォリア人形町3F 電話番号/03-6810-8668
営業時間/19:00~23:00 ※一斉スタート(18:45ドアオープン) 定休日/日曜、不定休
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【浜町】オクシタニアル

水天宮前で長年、地元民に愛されてきたフランス菓子の名店が、2025年6月末、日本橋浜町でリニューアルオープン。「マンダリン オリエンタル 東京」などでの修業を経て、「クラブハリエ」在籍時に数々の世界大会で優勝した実績をもつパティシエ・中山和大さんが屋号を受け継ぎ、独立を果たした。

移転前から人気のハリネズミを模したケーキ「エリソン」(写真上)も健在。SNSを中心に話題を呼び、看板商品となったこちらは、キュートな見た目に反して子どもも大人も楽しめる本格派。バニラ&ホワイトチョコムースの中には、チョコレートスポンジを土台に2種のチョコレートクリームを重ね、下層にはキャラメルを忍ばせて複層的な味わいに。さらにハリネズミ部分にもチョコレートクリームやスポンジが仕込まれており、職人の技と遊び心が詰まった一品だ。

また、リニューアル後の新作第一弾として登場した「プリン」(写真右下)にも注目。材料は牛乳、砂糖、バニラビーンズ、卵のみ。素材の風味をまっすぐ生かした、素朴ながら洗練された味わいが魅力だ。“もっと気軽に楽しめるスイーツを”という思いから、瓶ではなく紙カップで蒸し上げるのもこだわり。やわらかく火が入るため、生クリームを使わずともとろりとした口溶けに。それでいて、後味はすっきりで何個でも食べられそう。シンプルながら満足度があり、幅広い世代に喜ばれる手土産としても重宝すること間違いなしだ。

写真上/「エリソン」(¥1,080)は食べるのがもったいないかわいさ。各層の風味とテクスチャーが重なり響き合う、奥深いおいしさも心憎い。

写真下/「プリン」(¥432)は季節を問わず手土産に大活躍。「パンナコッタ イチゴコンポート添え」(左)など、その時期限定の生菓子も。

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他にも、中山さんの出身地・長野の信州産ヘーゼルナッツを店内のローラーでパウダー状にして焼き上げる「リーフパイ蓼科」(¥324)や、クラフトチョコレートブランド「ミニマル」のチョコレートを使った「チョコレート水羊羹」(¥594)などの新作も見逃せない。

店内には6席のイートインスペースを併設しており、購入したスイーツをその場で楽しむことも。

「これまではお店に立つことがなく、お客さまと触れ合える機会が少なかったので、より地域に根ざした“まちのお菓子屋さん”になれたら」と話す中山さん。イートイン限定メニューやイベントの開催も検討しているそう。今後の展開も要チェックだ。

写真/ガラス張りで開放感のある店内。イートインスペースでは、コーヒーや紅茶のほか、レモンスカッシュやクラフトコーラなどのドリンクもあり。気軽にティータイムも満喫できる。

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Occitanial
住所/東京都中央区日本橋浜町3-3-1 トルナーレ日本橋浜町 1F
営業時間/10:00〜18:00
定休日/水曜
※キャッシュレス決済のみ
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【茅場町】勺勺

2025年10月、茅場町に誕生した台湾家庭料理店「勺勺(シャオシャオ)」は、監修者である台湾料理家ウ・ファンユーさんの“家庭の味”をベースに、日本の旬の食材やスパイスを掛け合わせた台日フュージョンが楽しめる一軒。お店を手がけたのは、水道橋の「餃子世界東京」や「陽食」など話題の店を次々に誕生させている守屋直記さん。ポップアップイベント「台湾屋台Woo」でウさんの料理に出会い、その奥深さに惹かれ、「イベントだけでなく、日常の中で味わえる場をつくりたい」と感じたことが今回のオープンのきっかけに。

ランチの看板メニューは「魯肉飯定食」(写真左)。皮付き豚バラ肉をやわらかく煮込んだウさんの実家の味で、甘辛ダレがご飯にしみこみ、素朴ながら味わい深い。台湾では地域や家庭ごとに味が異なるため、“正解のない料理”ともいわれるが、ウさんの魯肉飯は、丁寧に煮込んだ素材のうま味がじんわりと広がるやさしさが魅力だ。ランチメニューは毎日提供される定番の「魯肉飯定食」のほか、日替わりでヨダレ鳥の唐揚げ定食、ラムシウマイ定食、角煮の回鍋肉定食などがラインナップする。

左/「魯肉飯定食」(¥1,200)。皮付き豚バラをじっくり煮込んだ、甘辛ダレとご飯がよく合う一杯。

右/大理石テーブルの2階席は16席で、落ち着いた空間。1階はローチェアのカウンター席になっており、2階とは雰囲気が変わってシーンに合わせて使える。

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夜は一転して“お酒がすすむ台湾家庭料理”が主役に。お酒好きのウさんが守屋さんチームとともに考案した約15品の台日フュージョン料理は、台湾ビールから焼酎、ナチュラルワインまで幅広いお酒と合わせられる。料理は季節ごとにアップデートされるため、訪れるたびに新しい組み合わせが楽しめそうだ。

ディナーのシグネチャー「山椒ラムシウマイ」(写真上)は、ラムの香りにクミンと茗荷を合わせた一品。仕上げに自家製実山椒オイルをまとわせ、爽やかな辛みが後を引く味わいに。もう一つの人気メニュー「粉蒸山芋鶏」(写真下)は、米粉をまとわせて低温で蒸し上げる飲茶料理。しっとりとろける鶏肉と、山芋のほくほくとした食感がやさしく、思わず箸が進む。

店名の「勺勺」には、「料理をすくいとる」「台湾や日本の文化や記憶をすくいとる」という意味が込められている。日本の旬の食材を台湾の伝統的な調理方法で仕上げた家庭料理の数々を囲みながら、記憶に残る温かな時間を過ごせるはず。

上/「山椒ラムシウマイ」(¥1,200)。ラム×クミン×茗荷の香りに実山椒オイルがアクセント。

下/「粉蒸山芋鶏」(¥1,200)。米粉をまとった鶏と山芋を蒸し上げた、しっとり優しい味わい。

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勺勺
住所/東京都中央区日本橋茅場町1-4-3
電話番号/070-7570-2022
営業時間/ ランチ11:30~14:00、ディナー 17:00~23:00
定休日/土曜ランチ、日曜
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