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高熱の娘を置いて夫が消えた?「今、病院です」不可解な嘘が明るみに…娘が告白した秘密の取り引きとは

  • 2025.12.9

月に1度、どうしても外せない出張があり家を空けることがあります。その間、9歳の娘のお世話は夫任せです。
娘は私にべったりで「ママがいないと眠れない」と言い、出張か近づくと不安そうな顔を見せて甘えてきます。そんな娘を見ると不安な気持ちになるものの、夫は「俺に任せろ!」と快く送り出してくれたのです。

今回も、後ろ髪を引かれる思いで出張に出掛けた私。初日の夜、ホッと一息ついたところで、スマホにメッセージが入りました。

どうやら娘は風邪をひいたよう。心配するほどではないとのことですが、様子が気になって仕方がありません。夫は「そんなに騒がなくても大丈夫だよ」と言いますが、風邪だってあなどれません。夫はいつも「放っておけば治る」と軽く考えているので、不安は募るばかりでした。

その夜はなかなか寝つけず、何度も携帯電話に連絡がないか確認してしまいました。

ママ友からのメッセージに青ざめる

翌日になっても夫からの連絡はありません。ちょうど夫が休みを取っていたので、朝イチにでも病院に連れて行って、状況が落ち着いたのだろうと自分に言い聞かせ、なんとか仕事をしていました。

しかし、私はスマホに入ったメッセージを見て血の気が引きました。メッセージの差出人は同じマンションのママ友です。

外出しようと家を出たら、学校を休んでいたはずの娘がエントランスに座り込んでいたとのこと。家まで送ってくれたものの、インターホンを押しても反応がなく、家の中にも夫の姿はなかったそうです。1時間ほど一緒に待ってくれたそうですが、未だ帰ってこないというのです。

状況が飲み込めずパニックになりました。具合の悪い子どもを置いてどこかに行くなんてありえません。しかし現に家には夫がいないのです。

私は車で1時間ほどの場所に住んでいる母に連絡し、家に向かってもらいました。母が到着するまで様子を見ていてくれるというママ友には感謝しかありません。

私も出張を切りあげ、急いで家に帰ることにしました。

夫はどこへ…?

母が娘を病院に連れて行ったところ、軽い脱水症状を起こしているとのことで、そのまま入院となりました。

新幹線とタクシーを乗り継ぎ、やっと病院に到着。薬で熱が落ち着いた娘に外に出た理由を尋ねると、家にひとりでいるのが急に不安になったのだと話しました。夫に連絡すると「すぐに帰る」と言われましたが、いくら待っても帰宅せず、待ちくたびれてマンションの入口に様子を見に行き、そのままベンチで待っていたのだそうです。

マンションのエントランスは寒いので、夫を待っているうちに熱が上がってしまったのでしょう。

娘によると、私の出張中、夫が家を空けることが何度もあったようです。「ケーキ買ってあげるから」と言われ、留守を黙っているよう頼まれていたとも話してくれました。

夕飯の時間を過ぎても帰ってこない日もあれば、夜にも娘をひとりにして外出していたこともあったようです。私の出張前に不安定になる理由はこれでしょう。

娘への申し訳なさと夫への怒りで胸が張り裂けそうでした。

私の不在時、夫は…

しばらくして夫から電話がかかってきました。夫は慌てた様子で「娘がいなくなった!!警察に届けないと!」と言います。おそらく家に帰り、娘の不在に気付いたのでしょう。

私がこれまでの経緯を説明すると、夫は気まずそうに黙り込みます。私が、なぜ娘を放って外出したのか尋ねると「熱も下がり元気そうだったから……」と言いました。

夫に聞きたいことはそれだけではありません。出張中、娘をひとりにしてまで出掛けている理由を問いただすことにしました。

問い詰められた夫はしどろもどろになり、最終的には私の不在時にマッチングアプリで知り合った女性と会っていたと認めました。「やましいことはしていない。ただ食事したり話したりして息抜きしていただけだ」と言い訳をします。

マッチングアプリの是非はさておきとしても、娘が体調不良のときまで自分の息抜きを優先しただなんて許せません。熱が上がるかもしれないし、休みをとっていたなら一緒にいてほしかったのです。

退院後の娘は、短時間であっても私から離れるとわかると、不安そうな表情を見せるようになりました。夜中にうなされて泣き出すこともあり、目が離せない状態が続きました。

あの日のことを思い出すと、今でも胸がざわつきます。夫がどれだけ謝っても、そのときの不安と怒りが簡単に消えることはありませんでした。

今は、娘が安心して眠れるよう、そばにいてあげることが最優先です。それ以来、夫に娘を任せることがどうしても不安になり、出張を受けるのを控えるように。結果として、大切に続けてきた仕事のポジションも手放す決断をしなければなりませんでした。

私自身の働き方も、夫婦のこれからも、焦らずゆっくり決めていこうと思います。もう二度と、あの日のような思いを娘にさせないために。

◇ ◇ ◇

体調の悪い子どもをひとりにして外出することは、重大な事故につながりかねません。

ぐっすり眠っているように見えても、急に症状が悪化したり、不安で家を出てしまったりすることもあります。

どんなに短時間でも、「大丈夫だろう」と油断せず、必ず大人の目が届く環境を整えることが大切です。子どもの安全は、何よりも優先すべきもの。子どもが安心して過ごせる環境を、まわりの大人がしっかり守っていきたいですね。

【取材時期:2025年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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