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被災者とひとり親家庭を食の面で支えるキッチンカー 全国5団体に無償提供へ

  • 2025.12.9
2024年2月16日、能登半島地震にて食事支援(撮影:鈴木省一)
2024年2月16日、能登半島地震にて食事支援(撮影:鈴木省一)(J-CASTトレンド)

青森県沖を震源とする最大震度6強の地震が、2025年12月8日夜に発生した。岩手県久慈港では70センチの津波を観測。今後1週間程度は注意が必要とされ、改めて地震の恐ろしさを痛感させられた。

地震のほか台風、山火事、豪雨といった自然災害時、被害を受けた人たちをサポートする団体にピースボート災害支援センター(PBV、東京都新宿区)がある。PBVでは2023年から、キッチンカーの車両を活用した「FOOBOUR(フーバー)」というプロジェクトを実施している。この車両や運営ノウハウを提供する試みをスタートした。25年12月26日まで、希望する団体を募集している。

支援対象は5団体

「FOOBOUR」の車両は、平時は孤立しやすいひとり親家庭などへの支援のため24時間利用可能な無人の物資供給拠点となる。災害発生時にはキッチンカーとして被災地に赴き、現地で温かい食事を人々に提供する。

2019年と21年の2度、豪雨災害に見舞われた佐賀県大町町で2024年度に、また翌年度には、能登半島地震で大きなダメージを受けた石川県輪島市で運用された。特に能登半島地震では、被災直後の物資支援や食の支援拠点としても活用されたという。

PBVは、避難生活支援を手掛けるEssential Disaster Assistance Network(EDAN)、総合物流のパルライン(本社・東京)と協力し、キッチンカー車両を無償で提供する。発表資料によると、車両や備蓄品など初期費用を含め1250万円に相当するという。また「FOOBOUR」導入・運営マニュアル、炊き出し研修、運営ノウハウの提供を行う。

支援対象は、全国でFOOBOUR新規導入を希望する自治体・社会福祉協議会・NPOなど5団体。

募集締め切り後、2026年1月に配備地域を決定、2~3月に車両の準備・研修、4~8月末に各地での運用を開始する予定だ。

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