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冬に出会える小さな命 キクイタダキとサザンカが描いた『季節の光景』

  • 2025.12.12

冬の気配が濃くなってきた、2025年12月9日現在。公園では、さまざまな冬鳥が見られるほか、わずかながら植物の花なども観察できるでしょう。

野鳥撮影歴約15年の愛好家、yoshiki(@yoshiki62603307)さんは、広島県広島市内の公園を歩いていた際、『日本で一番小さな野鳥』として知られ、平地では冬に姿を見せる『キクイタダキ』を発見。

ちょうど、秋から冬にかけて咲く『サザンカ』の前でたたずむ光景を、運よくカメラに収めたと言います。

寒い時期に咲く珍しい花を前にした、小さな野鳥の姿が…。

「お花見中?」

写っているのは、華やかなピンク色の花を、じっと見つめるキクイタダキ。

「冬にこんなにきれいな花があるなんて…」と、うっとりと眺めているように思えませんか。

『冬仕様』のモフモフとした丸い体で、枝の上にちょこんと立つ姿も、なんとも愛らしいですよね。

キクイタダキとサザンカの『ツーショット』には、Xで「これは名作!とても素敵な写真」「『愛らしい』が共演している…!」と絶賛の声が寄せられました。

サザンカを見つめるキクイタダキ 撮影した野鳥愛好家を取材

冬の空気感が詰まった見事な1枚に感銘を受けた筆者は、yoshikiさんを取材。

写真を撮影した際の状況についてうかがうと、次のように明かしてくれました。

キクイタダキは、針葉樹林にやって来ることが多い野鳥です。

近くにサザンカがあったので、「来てくれないかな」と期待しながら待っていたところ、しばらくして本当に来てくれましたね。

日本最小の野鳥と言われるだけあって、とにかく動きが速く、サザンカと一緒に撮影できたのは今回が初めてでした。

おそらく、獲物の虫を探していたのだと思います。

キクイタダキは基本的に、スギやヒノキなどの針葉樹林を好み、枝先で昆虫やクモなどを採食する野鳥。

全長約10センチと小さく、動きが機敏なため、1枚に収めること自体が難しい鳥とされます。

小さな姿を鮮明にとらえた写真に、野鳥愛好家をはじめ、多くの人が魅了されたのも納得でしょう。

日本でもっとも小さな鳥 野鳥愛好家が抱く『感動』

冬鳥として知られるキクイタダキについて、yoshikiさんは、こんな思いを重ねます。

これほど小さな体なのに、力強く生きている姿に感動します。

厳しい自然の中、小さな体で素早く動き回り、獲物を探すキクイタダキ。

花を前に、ほっと一息つくような姿には、小さな命のたくましさと可憐さを同時に感じられますね…!

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。

[文・構成・取材/grape編集部]

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