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『ズートピア2』が初登場で堂々のNo.1!『アナ雪2』に迫る成績で洋画作品歴代2位のロケットスタートを記録

  • 2025.12.9

12月5日から12月7日までの全国映画動員ランキングが発表。いよいよ始まった、年末年始に向けた大作シーズン。その先陣を切って公開を迎えたディズニー・アニメーションの最新作『ズートピア2』(公開中)がロケットスタートでダントツの初登場No.1を飾った。

【写真を見る】前作から9年ぶりの新作も、驚異的な飛躍!前作のテレビ放送が効果てきめん

3日間で動員131万人&興収18億超!今年3位のロケットスタート

ジュディとニックのコンビが帰ってきた!今度はズートピアの歴史にまつわる謎に挑む [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
ジュディとニックのコンビが帰ってきた!今度はズートピアの歴史にまつわる謎に挑む [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

同作の初日から3日間の成績は、観客動員が131万3000人、興行収入が18億9100万円。これは『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)と『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(25)に次いで、2025年公開作で第3位、洋画に限れば堂々1位のオープニング成績となる。

しかもこれは、最終興収133億7000万円を記録した『アナと雪の女王2』(19)のオープニング成績(動員145万人&興収19億円)にも迫る、洋画作品歴代2位のオープニングであり、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)や『トイ・ストーリー4』(19)といった近年のメガヒット洋画アニメをも上回っている。ちなみに、昨年の同時期に公開された『モアナと伝説の海2』(24)のオープニング成績との比較では2倍、その前年の『ウィッシュ』(23)との比較では3倍という、まさに圧倒的なスタートだ。

ヘビのゲイリーなど、新たなキャラクターも続々登場!ズートピアの世界がさらに拡大 [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
ヘビのゲイリーなど、新たなキャラクターも続々登場!ズートピアの世界がさらに拡大 [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

前作『ズートピア』(16)は2016年のゴールデンウィーク直前の土曜日に公開され、土日2日間で動員32万9513人、興収4億4580万4900円を記録。そこから4週連続で動員ランキングのトップを走りつづけ、最終的には当時のディズニー・アニメーション作品(ピクサーを除く)歴代3位(現在は『アナと雪の女王2』が加わったため4位)の興収76億3000万円の大ヒットとなった。

初日成績は動員27万8185人&興収4億1223万円と、興収に関して言えば、前作の土日2日間の成績に金曜日の公開初日だけで近づくことに成功。前作は2日間、今作は3日間のため単純な比較はできないものの、オープニング成績として比較してみると動員は398%、興収は424%。これまで数多く存在してきたあらゆる続編映画のなかで、ここまで爆発的な飛躍を見せた作品はあまりないのでは。

【写真を見る】前作から9年ぶりの新作も、驚異的な飛躍!前作のテレビ放送が効果てきめん [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
【写真を見る】前作から9年ぶりの新作も、驚異的な飛躍!前作のテレビ放送が効果てきめん [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

この飛躍の要因はどこにあるのか。ディズニーというブランド力はもちろんのこと、動物たちが人間のように暮らすというアニメーションならではの設定。それによって培われた作品・キャラクターの人気が、前作公開時からしっかりと持続できたこと。そしてなにより、公開初日に前作がテレビ放送されたことも非常に大きいと見える。

数年前までは続編が公開されるとなれば、どこのレンタルビデオ店でも前作の取扱い本数を増やして新作の鑑賞を促す施策が取られていた。しかし現在はレンタルビデオ文化自体が消滅し、動画配信サービスが主流に。特にディズニー作品は「ディズニープラス」での配信が中心のため、本来のターゲットであるはずのライト層が気楽に前作にリーチしづらい状況が生まれている。それを考えると、こうした作品こそテレビでの放送が重要になってくるのだろう。

前作超えはほぼ確実!?このまま年末年始の主役を飾ることができるか [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
前作超えはほぼ確実!?このまま年末年始の主役を飾ることができるか [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

いずれにせよ、ほぼ確実に前作を超える成績を収めるに違いない『ズートピア2』。それどころか、先で比較したいくつかの作品と同様に“興収100億円”を超えるポテンシャルも充分に携えていると考えてもいいだろう。今年の年末年始興行の主役として、その推移を見守っていきたい。

『ペリリュー』『WIND BREAKER』が初登場!

さてランキングに戻ろう。前週2位に初登場を果たした『栄光のバックホーム』(公開中)は、週末3日間で動員14万人&興収2億円と、前週対比88%の成績を保ち同順位をキープ。累計成績は動員45万人&興収6億円を突破している。

口コミで話題が広がっている『栄光のバックホーム』は2位をキープ [c]2025「栄光のバックホーム」製作委員会
口コミで話題が広がっている『栄光のバックホーム』は2位をキープ [c]2025「栄光のバックホーム」製作委員会

また3位には、公開12週目を迎えた『チェンソーマン レゼ篇』(公開中)が前週の10位から急浮上。12月6日から配布された入場者プレゼント第6弾の効果か、週末3日間で動員10万人、興収1億5600万円を記録しており、累計成績は動員619万人&興収94億9000万円に到達。日本歴代興収ランキングでは59位と、前週末から6つ順位を上げている。

公開3週目の『TOKYOタクシー』(公開中)は前週に引き続き4位となり、累計動員81万人&興収10億円を突破。前週から一つ順位を上げて5位になった『爆弾』(公開中)は、累計動員171万人&興収24億円を突破。公開27週目を迎えた『国宝』(公開中)も前週から2ランクアップを果たし7位に。累計興収は、前週末から2億円ほど上乗せし177億7000万円に。

太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台にした『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』 [c]武⽥⼀義・⽩泉社/2025「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」製作委員会
太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台にした『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』 [c]武⽥⼀義・⽩泉社/2025「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」製作委員会

新作は『ズートピア2』以外にも2作品が初登場。6位にランクインしたのは、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の同名漫画をアニメ化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(公開中)。一方、にいさとるの同名漫画を水上恒司主演で実写映画化した『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(公開中)は8位スタートとなった。

以下は、1~10位までのランキング(12月5日〜12月7日)

1位『ズートピア2』

2位『栄光のバックホーム』

3位『チェンソーマン レゼ篇』

4位『TOKYOタクシー』

5位『爆弾』

6位『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』

7位『国宝』

8位『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』

9位『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』

10位『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~ ON SCREEN』

今週末は、上白石萌歌と高橋恭平(なにわ男子)、木村柾哉(INI)、中島颯太(FANTASTICS)がクアトロ主演を務める『ロマンティック・キラー』(12月12日公開)、アリ・アスター監督とホアキン・フェニックスが再タッグを組んだA24製作の『エディントンへようこそ』(12月12日公開)などが控えている。

文/久保田 和馬

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