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中村雅俊、愛し続けたファンに感謝! 監督デビュー作『五十年目の俺たちの旅』お披露目に緊張も「やってよかった」

  • 2025.12.8
映画『五十年目の俺たちの旅』完成披露上映会の様子 クランクイン! width=
映画『五十年目の俺たちの旅』完成披露上映会の様子 クランクイン!

『五十年目の俺たちの旅』(2026年1月9日公開)の完成披露上映会が8日、都内にて行われ、中村雅俊、秋野太作、田中健、岡田奈々が出席。中村が、代表作の映画化で初監督を務めた心境を明かした。

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本作は、中村演じるカースケ(津村浩介)、秋野演じるグズ六(熊沢伸六)、田中演じるオメダ(中谷隆夫)の青春群像劇を描いたドラマ『俺たちの旅』(日本テレビ系)が今年で放送開始50年を迎えるにあたり、彼らの「今」を描く最新作。岡田は、作品を彩ってきたマドンナでオメダの妹・真弓を演じている。

これまでメインディレクターを務めてきた故・斎藤光正監督の演出を一番身近で見てきた中村が、監督として『旅』のテイストを銀幕に映し出した。中村は監督も担当したことで、お披露目の場に緊張しきり。「皆さん、ようこそいらっしゃいました!」と呼びかけつつ、「正直言って、監督という大役を仰せつかって本当に大変でした。ホッとした気持ちと同時に、中村、緊張しております。皆さんがどう観てくれるのか、すごく気にしております」と苦笑い。脚本家の鎌田敏夫から大役を任せられたそうで、「言われた時は、妙に素直になっちゃって。『やります』と言って、こんなことになってしまいました。大変だったんですが、結果としてつくづくやってよかったなと思っています」と充実感をにじませていた。

カースケ役の中村をはじめ、グズ六の秋野、オメダ役の田中、真弓役の岡田という、50年前のオリジナルキャストが結集した。秋野は「今年82歳になりました。まだ生きております。なんとか今しばらく生きたいと思っています」とニヤリ。田中は「同窓会ですね。同窓会の気持ちで観ていただけたら」と目尻を下げ、岡田も「『俺たちの旅』は私がデビューした頃のドラマでした。50年経って映画化されて、また出させていただけるなんて夢のようです」と感無量の面持ちを見せていた。

この日の会場は、登場人物と同世代が集まった熱気が充満していた。中村は、「50年の月日を過ごしてきましたが、皆さんも同じです。50年、一緒に生きてきたという感じ」とファンに感謝を伝えた。

「監督としては、今日までやってきたことである意味ゴール。同時に今日からスタートするんだなという意識が強いです。50年前はただただ撮影現場に行くのが楽しくて、それで1年が過ぎた。のちのち青春ものの金字塔という言い方をされたことは、本当にうれしい誤算だった。それも皆さんの支えや愛情が、あったからこそ」と愛し続けてくれる人がいるからこそ、今日を迎えられたとしみじみ。

「50年経ってもまだまだエバーグリーンでいるという現実は、奇跡みたいなもの。皆さんの目の前には70を過ぎた老人2人と、80歳を過ぎたおじいちゃんと、年齢不詳の女性が立っていますが、心配しないでください。大丈夫です。ちゃんと青春ものになっています。“生きるって切ないよね”という『俺たちの旅』のテーマも表現している」と自信をのぞかせ、大きな拍手を浴びていた。

映画『五十年目の俺たちの旅』は、2026年1月9日公開。

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