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【地上波では絶対無理】 MEGUMIが「ヤンキーの恋リア」を企画したワケ AK-69と永野も絶賛する“良い意味で問題作”Netflix『ラヴ上等』の魅力

  • 2025.12.8

12月9日(火)よりNetflixで独占配信が開始される『ラヴ上等』。“ヤンキー×恋リア”という異端の組み合わせが、恋愛リアリティ番組の常識を一気に塗り替えている。怖いのに可愛い、荒っぽいのに誰より優しい――そんなギャップと本音むき出しのぶつかり合いから伝わる面白さに、MCのMEGUMIAK-69永野も太鼓判を押す。スリル、スピード感、胸キュンが怒涛のように押し寄せる、新時代の恋愛リアリティの魅力を3人に聞いた。

恋リアの常識を壊す。“ヤンキー×恋愛”の化学反応

――MEGUMIさんが企画・プロデュースされたということですが、どんな番組にしたいと思って制作されましたか?

MEGUMI 「誰も見たことがないようなエンターテインメントを作りたい」と思っていました。最近、周囲の若い子だけでなく、私と同世代の人たちからも「恋愛はもういいや」とか「恋愛は面倒くさい」とかいうような声を聞くことが多かったんです。個人的にそれはあまり良いことではないなと感じていて、どうやったら「恋愛ってやっぱりいいよね」ということをお伝えできるだろうと考えていました。

そんなときに、たまたま千鳥の大悟さんとロケすることがあったんです。大悟さんを見ていると、かつてヤンキーだった私の周りにいた“良い男たち”を思い出しました。

――どんなところが魅力だと感じたのでしょうか?

MEGUMI ヤンキーならではの独特のレディーファースト感と、不器用だけど愛情深いみたいな感じが「やっぱりすごくカッコいいわー」と思ったんです。ロケが終わってからマネージャーに「ヤンキーの恋リアってどう思う?」と相談したら、「いいっすね~!」って言われたので、そこからNetflixに企画を出して、実際に走り出していきました。

――『ラヴ上等』では、“ヤンキー”の定義が広いですよね。

MEGUMI 私が中学生くらいのときのヤンキーっていうのは、いわゆる特攻服や単ラン、長ランを着ているみたいな世界線だったんですけど、今のヤンキーはやはり時代と共にアップデートされているんですよね。「世の中になんとなくハマりきれない」みたいな子たちもカテゴライズされていると思いましたので、ラップや地下格闘技をやっている子など、従来の定義よりも少し広げました。

――AK-69さんと永野さんは、番組について初めて聞いたとき、どう思いましたか?

AK-69 まずはヤンキーの恋リアじゃなかったら、俺にキャスティングオファーは来なかっただろうなっていうのは思いました。

MEGUMI そんなことないです(笑)。

永野 わからないですよ、それは(笑)!

AK-69 「そんなことないです」と「わからないですよ」に、ちょっと気持ちが入ってない(笑)!

永野 確かに!気持ちはなかったですね(笑)!

AK-69 その界隈に足をかすった人間としては「ヤンキーの子たちのぶつかり合いが見られるんだろうな」というのが想像できてすごく面白そうだと思いましたし、新しいとも思いました。

永野 自分も普通の恋リアだったら呼ばれないと思うんですけど(笑)。

AK-69 そんなことないです(笑)!

永野 MEGUMIさんプロデュースで、AK-69さんともご一緒できると聞いて、飛び乗りましたね。この企画には乗るしかないでしょ!絶対面白いでしょ!と。

MEGUMI 嬉しい!永野さんは「恋リアが苦手」とおっしゃっていたので、もし面白くなかったら態度や言葉に出るだろうなと思っていたんですよ。

永野 この番組を観て、恋愛リアリティ番組のイメージが変わりましたね。「これこそが恋リアなんだ!」と思いました。個人的に恋リアは「食が細い男がまっすぐ育った女と出会う」みたいな話だという偏見があったんですよ。

MEGUMI それはすごい偏見(笑)。

永野 それに、恋愛のセオリーを押しつけられそうだなと勝手に思っていて。「男はこういう場面でこう動け」とか、「こうやったら女性は喜ぶ」とか……。そんな感じだったら観ていられないなと思っていたんですけど、「ラヴ上等」では、そうしたセオリーに縛られない恋愛のリアリティが見られたので、面白かったっすね。

MEGUMI 永野さんは本当に前のめりに楽しんでいただけた様子が見えたので、私も嬉しかったです。AK-69さんはMCとしてこういう番組に参加されたことがないと聞いていたので、「どういうトークをしてくださるんだろう」と思っていました。恋愛リアリティ番組も普段ご覧になってないとおっしゃっていたのに、実際の現場では“ヤンキー解説者”として使命をまっとういただくことができまして。

永野 初回からはっきりしたポジションが確立されてね(笑)。

AK-69 まっとうさせていただきました(笑)。

永野 たとえば座り方とか、ヤンキーがやりがちな所作が本編で出てくるんですけど「これはどういうことなんですか?」というのを聞いて、1個1個細かく教えてもらいましたよ。

AK-69 骨格に良くない座り方をしていた子がいたからね(笑)。

MEGUMI ありましたね(笑)。

永野 初めて耳にした言葉がいっぱいありましたもんね。「釈迦寝(しゃかね)」とか。“釈迦”と“寝る”を足すんだ……って。

AK-69 (笑)

MEGUMI 顔のことは「ツラ」とか。

AK-69 「ツラ」は、言うでしょ(笑)?

永野 普通の会話では言わないですよ(笑)!

――AK-69さんが解説してくれたことで初めて理解できたこともあったのでしょうか?

MEGUMI 私は撮影中からずっと出演者を見ていますけど、「何でこんなことで揉めるの?」とわからなかったことが結構あったんです。それについてAK-69さんに聞くと、「最初に揉めることによってバイブスをすり合わせて、そこから仲間になっていくんだよ」と解説していただいたことがあって。スタジオ収録で初めて、「あぁ、なるほど」と理解できましたね。

AK-69 初めての恋リアMCで、どうなるか本当に想像できなかったんで、「感じたままを話そう」と思っていただけだったんですけどね。

MEGUMI 時には、「これはいけないよね」とか「こういう場面はちゃんと謝ったほうがいいよね」とか、人としての行いについても言っていただけましたよね。言葉の重みがあって、勉強になる部分が多かったです。

“怖いのに可愛い”ギャップに沼り、打ち切り寸前の修羅場に震え……Netflixだから映せたリアル

――出演者たちにどんな魅力を感じましたか?

永野 みんな個性が強いので行動が読めない、というところがすごく楽しかったです。恋リアを観ているというよりは、もっとそれ以上のエンターテイ ンメントというか、人間ドラマみたいな感じで楽しかったですね。全話観終わるのがあっという間でした。

MEGUMI 毎回入れ墨に「ひゃん!」って驚いていましたよね。その反応を見るたびに「慣れてくれよ……」と思っていました(笑)。

永野 画面上の入れ墨の人に「怖い、怖い」って言っていたんですけど、よく考えたら隣にいるAK-69さんも入れ墨を入れていらっしゃるんですよね(笑)。

AK-69 衣装をタンクトップにすればよかったね(笑)。

永野 本編では入れ墨で強面の人が恋愛で照れる顔を見せるので、そのギャップも面白かったですよね。

AK-69 みんなギャップはすごくあったね。知れば知るほど可愛らしいキャラクターもいれば、すごく素直で控えめだったり、動物的に女の子にモーションかけまくったりする人もいて、画面越しにしか会ったことがないのに、最終的にはすごく親しくなれたような気分になりました。

――後半になるにつれて、出演者を見る目に変化はありましたか?

永野 それはありましたよ。最初は「え、こんな人いるんだ……」と、身なりにも言動にも驚くことばかりでしたが、徐々に感情移入して共感に変わっていきましたね。

AK-69 ヤンキーとはいえ、やっぱり人だから、揺れ動いていく人間模様にはすごく純粋で直感的なものもあって、それがすごく楽しかったですね。どんどん続きが観たくなっていってハマっていきました。

――MEGUMIさんは制作過程に関わるなかで、メンバーとの距離感や向き合い方に変化はありましたか?

MEGUMI 実は「この番組、打ち切りになるかもしれない……」というような出来事もあったんです。実際、地上波だったら終わっていただろうな、と思っていて……。

永野 Netflixでよかった~(笑)!

MEGUMI そうなんですよ!胸が締め付けられるぐらいの大変な出来事の連続で、Netflixじゃなかったらできない番組だったと思うんですけど、私は現場で何かある度に足を運んで彼らと会話を重ねていくことで、最終的には愛着や母性みたいなものが生まれました。こういう気持ちになったのは、自分でも予想外な展開でしたね。

良い意味で“問題作”!本能むき出しのスリルと、ジェットコースター級の恋模様

――もし、永野さんがヤンキーのカテゴリの中に何らかの理由で入ったとして、『ラヴ上等』に参加してみたいですか?

AK-69 何らかの理由……(笑)。

永野 俺が何らかの理由でヤンキーのカテゴリに入るとしたら、それってたぶんこれから刑務所に入るという経験が必要になりますよね(笑)。参加はしたくないです!自分が参加したら「噛まれちゃうかも」と思うので遠慮しますが、観る分にはヒヤヒヤ感が面白いですよ。スリルと興奮がある番組なので、映画の『ワイルド・スピード』を観ているような感覚でしたから。

MEGUMI 確かにそう!ヤンキーの子たちのジェットコースターのようなスピード感は、他にはないものだと思うので、ぜひそこにも注目してもらいたいと思います。あと、美術にも凝っています。恋愛リアリティ番組って、ラグジュアリーなホテルとかビーチハウスとか、そういう感じが多いと思うんですけど、やっぱりヤンキー文化ってカオスだし“盛る”部分もあるので、そこをしっかり表現できるようにしました。

AK-69 彼らが生活するのも、昔のヤンキーの家みたいだったよね。本当によく再現されていたけど、今の時代にも通じるんだって思いましたよ。一周回ってカッコいい世界になっていたのが面白かったです。メンバーが着ている服も、今の子たちで特攻服を着ている子はいないから新鮮でしたね。

永野 思いました!「特攻服、まだあるんだ!」っていうね。

MEGUMI 海外の方にもぜひ観てもらいたいですしね。

永野 確かに世界に発信することを考えたら、ヤンキーカルチャーって日本独自ですよね。主題歌もそうですし、パンチが強い我々MC3人も加わり、「これは世界行けるぞ!」と思います。

――出演者は個性的なメンバーばかりですが、なかでも特に推していた人がいれば教えて下さい。

永野 私はみんな好きなんですけど敢えて言うなら、てんてんです。外見からは“ちゃんとした子”なんじゃないかと思ったんですけど、意外といろんな過去があったというのは、観ていて面白かったですね。

Netflixリアリティシリーズ『ラヴ上等』出演者一覧

AK-69 僕はつーちゃんですね。

永野 喜ぶだろうなぁ、つーちゃん。

AK-69 つーちゃんには申し訳ないけど、あの見た目で万人にモテるとは思えないんですよ。眉毛もあんなに細くてチンピラ感の強いメガネっていうのは“ザ・ヤンキー”だから、おしゃれな子たちは一歩引いてしまいがちというか。でも彼を見ていて、「男はツラじゃねぇ」って思いましたよ。

永野 名言きました!「男はツラじゃねえ」!このNetflixオフィスで、その言葉を言った人、初めてじゃないですか(笑)?

――改めて見どころをお願いします。

永野 これまで恋愛リアリティ番組には興味がなかった人にこそ観てほしいですね!恋リアに対して自分みたいに勝手に拒否感を感じている人にとっては、「これだけは面白い!」と感じると思いますよ。

AK-69 理性を極力取っ払った形の人間模様が見どころなんじゃないかなと思います。「こいつ、(恋愛対象として)良いんじゃねーか」「いや違った」とか「『いいな』と思っているやつが他のやつと喋っていて、なんかムカつくな」とか、人間の男女を求め合う動物的な感覚が見られるんです。理性が働きすぎて「行儀よくしてねぇと」とか「これを言ったらどう思われるかな」とか、そうした“節度”を持っていたら、こうはならないだろうなということが起きるんですよね。そういうところがこの番組の魅力だし、見どころなんじゃないかなと思います。

MEGUMI おそらく「ラヴ上等」は、地上波だったら放送できなかったと思っています。それぐらい、私たち制作陣も覚悟を持って挑みました。良い意味で問題作だと思いますが、年末年始にかけてこの番組を観て脳を揺らしてほしいですね。

永野 お正月に親戚で観たいですよね。一同集まっておせちを食べながら、会話も盛り上がると思います!「ラヴ上等!」ってみんなで言ってほしいです(笑)。

(了)

Profile/MEGUMI
1981年生まれ、岡山県出身。1999年に芸能界デビュー。以降、バラエティ、ドラマ、映画とジャンルを問わずに活躍。映像プロデュースも手がけ、コンテンツスタジオ「BABEL LABEL」にプロデューサーとして参加している。

Profile/AK-69
1978年生まれ、愛知県出身。17歳から音楽活動を始め2026年で30周年。5度の日本武道館単独公演はラッパーとして最多。トップアスリートや経営者からも多くの支持を受けるヒップホップアーティスト。

Profile/永野
1974年生まれ、宮崎県出身。1995年、ピン芸人としてデビュー。「ゴッホとピカソに捧げる歌」などのシュールなネタで注目を集める。趣味は温泉巡り、マッサージチェア巡り、あかすり。

Netflixリアリティシリーズ「ラヴ上等」12月9日(火)より独占配信開始

Netflixリアリティシリーズ「ラヴ上等」12月9日(火)より独占配信開始

企画・プロデュース:MEGUMI
MC:MEGUMI、AK-69、永野
主題歌:Love again / globe
エグゼクティブ・プロデューサー:太田大 (Netflix)
プロデューサー:緒方夏子
演出:木村剛
総合演出:池田睦也
制作プロダクション:スタッフラビ
製作:Netflix
作品ページ:https://www.netflix.com/ラヴ上等
配信スケジュール:
12月9日(火)エピソード1〜4
12月16日(火)エピソード5〜7
12月23日(火)エピソード8〜10

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