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青春ホラー『とれ!』コウイチ監督が語る“新感覚ホラー”の裏側とは?「コウイチ映画祭り」も開催決定

  • 2025.12.8

Youtubeチャンネル「kouichitv」で人気沸騰の動画クリエイター、コウイチが監督、脚本を務めた初の長編映画『とれ!』が2026年1月16日(金)より公開される。このたび監督のメイキング写真と、劇中に登場する「神様」のビジュアルが解禁。さらに12月20日(土)に「コウイチ映画祭り」が開催されることが決定した。

【写真を見る】不気味!危害を加えないのに“ずっと付いてくる”神様とは!?

短編映画がすでに高い評価を得てきたコウイチ監督 [c]2025 「とれ!」製作委員会
短編映画がすでに高い評価を得てきたコウイチ監督 [c]2025 「とれ!」製作委員会

コウイチ監督は、YouTubeチャンネル「kouichitv」を運営し、若者を中心に熱狂的なファンがつく動画クリエイター。コウイチが監督を手掛けた初の短編映画『最悪な1日』が札幌国際短編映画祭で特別賞を受賞、短編映画『消えない』は、2021年YouTubeで公開されるやすぐさま話題となり、再生回数は460万回を越え、新作のショートムービー「バニーキッチン」が好評配信中。そしてこのたび、本作で初の劇場長編映画監督デビューを果たす。

コウイチ監督のメイキング写真が到着 [c]2025 「とれ!」製作委員会
コウイチ監督のメイキング写真が到着 [c]2025 「とれ!」製作委員会

ジャンルは得意とするホラー。主演は期待の新星、中島瑠菜。今年は『新幹線大爆破』(25)、『蔵のある街』(25)、『TOKYOタクシー』(25)など話題作に続々と出演し、本作にて長編映画単独初主演を飾る。出演は、まいきち、和田雅成、宮地真緒、奥菜恵という個性豊かなキャストが集結。コウイチ監督でしか撮ることができない、怖くて、少し笑って、爽やかな、神様+心霊=新感覚の青春ホラー映画に仕上がっている。

コウイチ監督初の長編監督作は、青春ホラー映画『とれ!』 [c]2025 「とれ!」製作委員会
コウイチ監督初の長編監督作は、青春ホラー映画『とれ!』 [c]2025 「とれ!」製作委員会

自身のYouTubeチャンネル「kouichitv」の登録者数が89万人(2025年11月現在)を超える動画クリエイターであるコウイチ。YouTube上で展開される独特の世界観は、若者を中心に熱狂的な支持を集めている。そんなコウイチ監督初となる劇場長編映画監督デビュー作『とれ!』は、高校3年生の美咲(中島)と、親友の皐月(まいきち)が、一攫千金を狙い動画投稿サイトにVLOGをアップするところから始まる。美咲が、なにげなく投稿した動画に“霊のようなもの”が映り込んだことで一気に動画がバズり、広告収入を得た2人の動画撮影は次第にエスカレートしていく。やがて、廃墟での撮影に挑戦するが、その後美咲は、和装でお面を被った一風変わった“神様”に憑きまとわれるようになる。

ホラー作品が好きだというコウイチ監督 [c]2025 「とれ!」製作委員会
ホラー作品が好きだというコウイチ監督 [c]2025 「とれ!」製作委員会

今回の映画化について、当初は短編作品の『消えない』の再生数が伸びたらそれを長編化しようという話があったが、『消えない』を無理に長編化してもおもしろくならないと考えたコウイチ監督は、「高校生くらいの年齢層の方に観てほしい」という思いから、高校生を主人公にしたティーン向けの作品として新たに構築するふうに舵をきったという。

【写真を見る】不気味!危害を加えないのに“ずっと付いてくる”神様とは!? [c]2025 「とれ!」製作委員会
【写真を見る】不気味!危害を加えないのに“ずっと付いてくる”神様とは!? [c]2025 「とれ!」製作委員会

本作で特に目を引くのが、ホラー作品には珍しい“神様”の存在だ。この設定について監督は、「幽霊のような存在も考えたのですが、日本人と海外の人との感覚の違いで、海外の人は神に見捨てられることを恐れますが、日本人は神様に“見つかる”ことを恐れる、という話を聞いて、確かにそうだと思った」と語る。さらに、危害を加えないのに“ずっと付いてくる”という異質な神様の設定については、「ホラーだと幽霊は襲ってくる設定が多いと思うのですが、実際に取り憑かれたら(幽霊は)なにもしないんじゃないかと思って。“ただいるだけ”でもストレスかなと考え、そのような存在として描きました」と、“ただそこに居ることの怖さ”を狙ったという。

シネ・リーブル池袋にて「コウイチ映画祭り」の開催も決定 [c]2025 「とれ!」製作委員会
シネ・リーブル池袋にて「コウイチ映画祭り」の開催も決定 [c]2025 「とれ!」製作委員会

もともとホラー作品が好きだというコウイチ監督は、「ホラーは新しいことにチャレンジしやすいですし、どの角度で怖がらせるか、ちょっと大喜利のような部分がある。すごくクリエイティブなジャンルだと思っています」と、ホラーの魅力を語る。また、普段は短編作品を手掛ける監督に、今回初めて挑んだ一発1発アイデア勝負でどう見せるかみたいなものが試されると思うのですが、長編は物語がしっかり描けるところが魅力だと思います。今回であれば神様にずっと取り憑かれる話と、高校生が学費を稼ぐなど、キャラクターの物語をしっかりと加えることができました」と、短編作品では描ききれない物語の広がりを実感した。

そして今回、『とれ!』の完成披露を記念して、12月20日(土)、シネ・リーブル池袋にて「コウイチ映画祭り」の開催も決定。コウイチ監督が手掛けた映像作品を一挙に楽しめる貴重な機会となる。上映作品は、監督の過去作『消えない』、新作ショートムービー「バニーキッチン」、そして初お披露目となる映画『とれ!』の豪華3本立て。さらに上映後にはトークショーを開催予定で、『とれ!』の主演女優、中島と、「バニーキッチン」(全30話)と『とれ!』の両作品に出演するまいきち、コウイチ監督が登壇する。

コウイチワールドを一挙に楽しめる豪華なラインナップとなる「コウイチ映画祭り」。チケットの販売開始は12月10日(水)18:00から劇場の公式サイトにて販売開始となる。詳細は公式サイトをぜひご確認いただきたい。

文/山崎伸子

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