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都営三田線でおさえておきたいラーメン店5選!“一挙オープン”で話題の新店や味噌の名店など注目店が盛りだくさん

  • 2025.12.8

今や日本の国民食として愛されるラーメン。関東圏だけでも数多くのお店が点在し、それぞれの個性やこだわりを詰め込んだラーメンを提供している。

多種多様なラーメン店の中から、特におすすめの店舗を沿線ごとに。都営三田線から5軒を厳選して紹介する。今回は「揚州商人」「あさひ町内会」「ラーメンショップ七福本店」と、確かなうまさで長年愛される名店をピックアップ。“天一”跡地に続々開業した「伍福軒」、神田エリアの隠れ家店「交点」という気になる新店も要チェックだ。

【目黒】親子4代で受け継がれる伝統の味!「中国ラーメン 揚州商人 目黒本店」で味わう絶品麺と炒飯

東京や神奈川、千葉、埼玉と関東各地に展開する「中国ラーメン 揚州商人」は、中国料理を原点とした「中国ラーメン」が味わえる店。1990年の創業以来店舗を拡大し、今や38店舗(2025年11月現在)と、多くのラーメン・中華ファンを魅了し続けている。

その歴史や店舗数もあって、一度は訪れたことがあるという人も多い人気店だが、今回は総本山となる「目黒本店」であらためてそのおいしさを実感!

店は目黒駅から「権之助坂商店街」を抜けた先。ランチだけでなくディナー、仕事終わりの一杯にもおすすめ
店は目黒駅から「権之助坂商店街」を抜けた先。ランチだけでなくディナー、仕事終わりの一杯にもおすすめ

「揚州商人」としては2025年で35年。もともとは現在の代表の曾祖父が中国から日本に移り、中国料理店を経営。その後、祖父、父と受け継がれてきた伝統の味を、現在は4代目が継承し、今に伝えている。

常時30種類以上の「中国ラーメン」をはじめ、チャーハンや小籠包といった点心、甘い菓子類を指す甜点と幅広く、豊富なメニューが用意されている。そのなかでも定番で人気なのが「スーラータンメン」「揚州炒飯」だ。

「スーラータンメン」(1190円※店舗により異なる)。酸味や辛さが苦手な人でも食べやすいよう、程よく効かせてある
「スーラータンメン」(1190円※店舗により異なる)。酸味や辛さが苦手な人でも食べやすいよう、程よく効かせてある

「スーラータンメン」は同店で一番人気の麺メニュー。動物系のスープから広がるコク、さわやかな酢の酸味で、“コクのある酸っぱさ”が魅力。さらに、仕上げにかけるラー油で程よい辛さがあるので“コクのある辛さ”も加わり、コク・酸味・辛さの3つの旨味が凝縮された極上のラーメンとなっている。玉子や豚肉、シイタケなどたっぷりの具材とともに味わえば、ハマること間違いなしの一杯だ。

麺は茹で前で160グラムと、食べ応えのあるボリューム感
麺は茹で前で160グラムと、食べ応えのあるボリューム感

麺は4種類から好みで選べるシステム。細麺の「柳麺(りゅうめん)」、極太の「刀切麺(とうせつめん)」、糖質を39%カットした「低糖質麺」(※低糖質麺は+130円※店舗により異なる)などを用意し、すべてが自家製。

今回は定番の「揚州麺(ようしゅうめん)」をセレクト。中太の麺はコシともちもち感が絶妙なバランスで、心地よい噛み応えとともに、厳選した高級小麦の香りもほのかに感じるような上質な一品。

「揚州炒飯」(1160円、スープ付き※店舗により異なる)
「揚州炒飯」(1160円、スープ付き※店舗により異なる)
麺と炒飯は単品だとかなりのボリューム。ランチでは麺にミニ炒飯などが付くセットがある
麺と炒飯は単品だとかなりのボリューム。ランチでは麺にミニ炒飯などが付くセットがある

エビやチャーシュー、タケノコ、シイタケなどの具材を使った「揚州炒飯」もイチオシ。「揚州炒飯」は日本ではマイナーだが、美食の街として知られる中国・揚州の名物料理であり、日本で言う五目炒飯。それぞれの具材の旨味とパラパラのご飯が合わさり、絶品!麺のお供にも最適なメニューとなっている。

店内はまるで中国の街角のような雰囲気。11時から翌朝4時30分までの通し営業で、いつでも立ち寄れるのがうれしい
店内はまるで中国の街角のような雰囲気。11時から翌朝4時30分までの通し営業で、いつでも立ち寄れるのがうれしい

■中国ラーメン 揚州商人 目黒本店

住所:東京都目黒区目黒1-6-16 明洞ビル1F/電話:03-3494-0166/営業時間:11時〜翌4時30分(LO翌4時)/定休日:なし/支払い方法:クレジットカード、交通系IC、現金ほか

【田町】都内各所に一斉オープン!ラーメン業界を賑わす“黒い”ラーメン&ヤキメシを堪能「東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒 田町店」

2025年6月、都内にあった人気ラーメンチェーン「天下一品」の10店舗が突如閉店し、ネットなどでもニュースになっていた。その後、ラーメン業界を賑わせたのが、同年7月に「天下一品」跡地に次々と開業した「伍福軒」というラーメン店の存在だ。「東京背脂黒醤油ラーメン」を看板に掲げ、渋谷、新宿西口、池袋西口、蒲田など続々と開業し、その数は現在10店舗。

今回は「東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒 田町店」へ行き、ラーメンやヤキメシといった“黒い”メニューを堪能した。

2025年7月15日にオープンした田町店。「三田製麺所」の本店も近く、本拠地のような場所
2025年7月15日にオープンした田町店。「三田製麺所」の本店も近く、本拠地のような場所

店は言わずと知れた人気店「三田製麺所」を展開する「株式会社エムピーキッチンホールディングス」が、2025年夏に新ブランド「伍福軒」として開業したもの。ラーメン情報に敏感な麺ツウだけでなく、一般的なラーメン好きの人々にも知ってほしいという思いから、一気に10店舗開業という話題性とともに店をスタートさせた。

【写真】「毎日食べたくなる、至福の一杯。」がコンセプト。ラーメンは「おろしにんにく」など卓上の調味料で味変も可能
【写真】「毎日食べたくなる、至福の一杯。」がコンセプト。ラーメンは「おろしにんにく」など卓上の調味料で味変も可能
カエシの「黒しょうゆ」。スープを“黒く”仕上げ、旨味をガツンと感じさせるポイントとなる素材
カエシの「黒しょうゆ」。スープを“黒く”仕上げ、旨味をガツンと感じさせるポイントとなる素材

ラーメンとヤキメシをメインとしたメニュー展開。看板メニューは「背脂黒醤油ラーメン」(並790円)で、特製のカエシ「黒しょうゆ」が味の決め手となる一杯だ。カエシに使う素材は播磨龍野産の濃口醤油にシイタケ、昆布で、醤油のキレのなかにほのかなダシ感を加えたもの。

スープは豚骨の旨味を出しつつ、清湯なのであっさりと飲みやすい
スープは豚骨の旨味を出しつつ、清湯なのであっさりと飲みやすい
たっぷり入った背脂でコク深い味わい。「背脂黒醤油ラーメン」(並790円、大940円)
たっぷり入った背脂でコク深い味わい。「背脂黒醤油ラーメン」(並790円、大940円)

スープは豚骨を主体にシイタケなどで同じくダシ感を加えた清湯系。カエシの旨味と動物系のコクを重ねた“黒いスープ”に、仕上げとして背脂を入れることでコクがさらに増して、ハマる一杯が完成する。中細ストレートの低加水の麺は、徐々にスープを吸って最後までおいしく楽しめるのがポイント。爽快な喉越しのよさとともに堪能できるのも魅力だ。

「背脂白醤油ラーメン」(並790円、大940円)
「背脂白醤油ラーメン」(並790円、大940円)

2025年10月に登場した「背脂白醤油ラーメン」も要チェック。スープや麺、背脂は“黒”同様ながら、カエシに白醤油を使うのが大きな違い。白醤油は愛知の醸造から厳選した商品で、素材の小麦と大豆のうち小麦を多めに配合して作られているため、あっさりとした飲み口。見た目も白いことから一見、塩ラーメンのような印象を受けるが、あとからじわじわと押し寄せる醤油の風味に驚かされる一杯だ。

「黒ヤキメシ定食」(1050円)。「黒ヤキメシ」の単品は並760円、大960
「黒ヤキメシ定食」(1050円)。「黒ヤキメシ」の単品は並760円、大960
「黒しょうゆ」をしっかり絡める。背脂を乗せた「背脂黒ヤキメシ」(単品並910円、大1110円)もある
「黒しょうゆ」をしっかり絡める。背脂を乗せた「背脂黒ヤキメシ」(単品並910円、大1110円)もある

もうひとつの看板メニューは「黒ヤキメシ」。ご飯と具材にカエシの「黒しょうゆ」を絡めて、香ばしく仕上げたメニューだ。好みのラーメンとセットになった「黒ヤキメシ定食」がイチオシで、醤油の効いたヤキメシとラーメンスープを頬張れば、口いっぱいに旨味が広がる至福のひととき!

背徳感のある「背アブライス」(280円)。味付け背脂が乗って、ライスの旨味はさらに引き立つ
背徳感のある「背アブライス」(280円)。味付け背脂が乗って、ライスの旨味はさらに引き立つ
チャーシューやメンマのおつまみメニュー、お酒もあるので、軽く飲みに行ってみるのもおすすめ
チャーシューやメンマのおつまみメニュー、お酒もあるので、軽く飲みに行ってみるのもおすすめ

毎月5日の「伍福の日」には、チャーシューや味付け玉子、海苔入りの「特製盛り」がもらえるサービスデーも実施(公式アプリ会員限定)。

■東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒 田町店

住所:東京都港区芝5-17-11/電話:03-6271-9019/営業時間:11時〜22時30分(LO22時)/定休日:なし※年末年始は休業の可能性あり/支払い方法:クレジットカード、交通系IC、現金ほか

【大手町】「麺尊RAGE」プロデュース!大手町の隠れ麺処「神田 肉まぜ 交点」は、新メニューも続々登場で進化中

2025年9月にオープンした「神田 肉まぜ 交点」は、西荻窪の人気店「麺尊RAGE」がプロデュースした注目店。「麺尊RAGE」の麻布台ヒルズの店舗で提供され、評判を集めた「肉まぜそば」1本で営業をスタート。昼利用をメインにした店だが25年10月から夜限定で「せいろ蒸し」が登場し、酒も用意するなど夜の居酒屋利用にもぴったりな営業形態に進化をしている。看板の「肉まぜそば」の魅力とともに新メニューもぜひチェックしてみよう。

ビジネス街に店を構え、営業は平日のみ。ランチや仕事終わりの“ちょっと一杯”の新たな選択肢に
ビジネス街に店を構え、営業は平日のみ。ランチや仕事終わりの“ちょっと一杯”の新たな選択肢に
バーのように落ち着いた空間で食事が楽しめる。カウンターとテーブルがあり、12席ほど
バーのように落ち着いた空間で食事が楽しめる。カウンターとテーブルがあり、12席ほど

店は「大手町サンビルディング」の地下1階にある隠れ家的な立地。都営三田線大手町駅、JR神田駅、都営新宿線小川町駅と3つの駅の中間地点にあり、それぞれ駅から徒歩約5〜6分で行けるなどアクセスは抜群だ。

「肉まぜそば」(並盛り1000円)。麺量は茹で後で350グラムと食べ応え満点
「肉まぜそば」(並盛り1000円)。麺量は茹で後で350グラムと食べ応え満点

看板メニューの「肉まぜそば」。味の決め手となるのは、「麺尊RAGE」謹製のカエシ。キレのある醤油が効いていて、噛み応えのある太麺やたっぷりの具材の食感とともに旨味がジュワリと溢れる仕上がり。カエシとともに自家製の鶏油を加え、コクは増幅。特にガッツリ派にはうれしい濃い味わいが魅力となっている。

濃厚なタレにも負けないほど、しっかりと太麺の存在感がある。自慢のカエシや鶏油を絡めた状態で提供してくれる
濃厚なタレにも負けないほど、しっかりと太麺の存在感がある。自慢のカエシや鶏油を絡めた状態で提供してくれる

最大400グラムまで選べる麺は「三河屋製麺」から仕入れた太麺。噛むごとに小麦が香り、もちもちと心地よい食感で食べ応えをさらにアップしてくれる。麺量150グラムの小盛り(1000円)から400グラムの大盛り(1200円※麺量は茹で前)までの4種類から選べ、肉倍盛り(+250円)をはじめ、トッピングも豊富にそろうので、たっぷり堪能したい人はぜひ好みのボリュームでどうぞ。

通常でも豚肉がたっぷり。ランチ限定のご飯はセルフサービス
通常でも豚肉がたっぷり。ランチ限定のご飯はセルフサービス

麺やタレの存在感もさることながら、「肉」の存在も大きい。「肉」は豚バラ肉を甘辛ダレで味付けしたもので、タレと豚肉の脂身の甘味で重厚な旨味が染み出る珠玉の一品。

またランチタイムはご飯がセットに。ご飯には香ばしい風味が感じられる黒米を使用し、栄養価も高いのだとか。残ったタレを余すことなく堪能できるうれしいサービスだ。

卓上の調味料は、特製のお酢やラー油など6種類
卓上の調味料は、特製のお酢やラー油など6種類

そのままでも十分な旨さだが、卓上の調味料で味変するのもおすすめ。干しシイタケやニンニクで作る特製のお酢でさっぱり味わうもよし、一味唐辛子やブラックペッパーでより濃く楽しむもよし、好みで楽しもう!

通常の「肉まぜそば」をアレンジした2種類の新メニューも登場。タイと韓国産の唐辛子で“しっかり辛い”「辛 肉まぜそば」、煮干しオイルと粉末を加えた「煮干し 肉まぜそば」(各小盛り1100円〜)とあり、+100円で欲張りな「辛+煮干し」も可能。

「せいろ蒸し」。ルーロー飯(写真右700円)、野菜盛り(同左500円)。好みで酢醤油をかけてどうぞ
「せいろ蒸し」。ルーロー飯(写真右700円)、野菜盛り(同左500円)。好みで酢醤油をかけてどうぞ

2025年10月に新しくメニューに加わった「せいろ蒸し」もぜひチェック。夜限定で提供され、「ルーロー飯」、「野菜盛り」といった4種類がある。じっくり蒸され、野菜は本来の甘味が増し、ご飯はホクホク、肉はジューシー。素材の旨味と食感を増幅させ、夜の食事はもちろん、お酒のおつまみとしてもベストな一品。

店主の米田さん「ランチ、夜の居酒屋利用にぜひ!」
店主の米田さん「ランチ、夜の居酒屋利用にぜひ!」

■神田 肉まぜ 交点

住所:東京都千代田区内神田1-5-9 大手町サンビルディング/電話:なし/営業時間:11時〜14時30分、16時30分〜20時30分、木曜・金曜11時〜14時30分、16時30分〜21時30分(各LO)/定休日:土曜・日曜・祝日/支払い方法:現金のみ

【板橋区役所前】名店直伝の味噌で人気。濃く、しょっぱく、油多め!パンチある“恋した”一杯に注目「あさひ町内会」

板橋区役所前駅から徒歩4分ほどで行ける「あさひ町内会」。北海道札幌発の名店で約13年、全国各地の店舗で経験を積んだ大将・本山敬也さんが営む店だ。特にランチタイムは行列が絶えない人気ぶりで、甘味と香りが楽しめる味噌ラーメンが看板メニューだが、今回は通常の味噌ではなく玄人向けの「20年前恋した味噌ラーメン」に注目したい。

店名の「あさひ町内会」は大将の故郷の町名から名付けたもの
店名の「あさひ町内会」は大将の故郷の町名から名付けたもの
「20年前恋した味噌ラーメン」(1250円)
「20年前恋した味噌ラーメン」(1250円)

まず通常の「味噌ラーメン」(1200円)は、大量の豚骨を炊き出したスープに特製の味噌が溶け込み、マイルドで豊潤な香りを楽しめる珠玉の一杯。それに対して「20年前恋した味噌ラーメン」は、その名の通り大将が20年前に衝撃と感動を覚え、「心底おいしい」と思った味噌ラーメンを再現したもの。

大将の本山敬也さん。中華鍋にスープ、具材を入れて一気に仕上げる、札幌由来の一体型製法
大将の本山敬也さん。中華鍋にスープ、具材を入れて一気に仕上げる、札幌由来の一体型製法

スープは豚骨をメインに、煮干しやカツオ節などの節系をプラス。豚のコクと魚介の優しい旨味が溶け込み、ほんのり感じられるのがポイント。また通常の「味噌ラーメン」では3種類のブレンド味噌を使うが、“20恋”ではそのなかから一番しょっぱい味噌を1つ選んで使用し、より濃厚な味を重視している。

札幌ラーメンの特徴である、中華鍋でスープや具材を焼き上げる一体型製法で調理を行う。最初に鍋にラードをひき、味噌や野菜、ニンニクを投入して強火で一気に焼き上げる。焼きを強く入れるのが特徴だが、通常の味噌ラーメンでは十分に焼き上がったタイミングから、さらに2〜3歩先を行くのが“20恋”の最大のポイント。特に味噌の風味と香ばしさを最大限に出すため、焦げる手前で止める技は大将の長年の経験がものをいう!

仕上げにすりおろしのショウガをかけて完成
仕上げにすりおろしのショウガをかけて完成
表面に浮くラードで最後まで熱々の状態をキープ
表面に浮くラードで最後まで熱々の状態をキープ

調理中は大将が重視する香りを何度も確かめながら、焦げる手前のギリギリのタイミングで火を止め、最後にショウガをすりおろして完成。しょっぱさすら感じるほど完全に振り切った濃い味わいだが、このクセ強めうまさにハマる人が続出!味噌のマイルドさもありつつパンチが強いので、通常の味噌ラーメンの濃度がちょうどいいと感じる人にはおすすめできない、まさに玄人向けの一杯。

たっぷりのラードで油も多めなので、「ごはん」(小150円〜)などとセットで楽しむのが定番
たっぷりのラードで油も多めなので、「ごはん」(小150円〜)などとセットで楽しむのが定番

スープ、ラードを存分に絡めながらすすれるように、縮れ麺を合わせるのもこだわりのひとつ。味噌のマイルドさが前面に出ているが、そのなかでももちもち感、喉越しのよさがしっかりと実感できるなど麺の存在感は十分。すりおろしのショウガでさわやかな風味を加えることで、ただ濃いだけでなく、それぞれの素材のよさをうまく活かしながら深みのある味に仕上げている。

味噌以外にも醤油、塩、サイドメニューのカレーなどメニューは豊富
味噌以外にも醤油、塩、サイドメニューのカレーなどメニューは豊富

■あさひ町内会

住所:東京都板橋区板橋3-5-1/電話:03-6915-5569/営業時間:11時〜14時50分、17時〜20時30分、土・日・祝日11時〜15時00分、17時〜20時30分(各LO)/定休日:月曜/支払い方法:現金のみ

【高島平】地元民に愛され続け、創業約40年。看板のねぎラーメンは、どっさり盛られた“旨味”にハマる「ラーメンショップ七福本店」

閑静な住宅街に店を構え、創業以来約40年にわたり、同地で営業を続ける「ラーメンショップ七福本店」。関東を中心に展開される“ラーショ系”の一店だが、ほかの「ラーメンショップ」からは独立した形で営業し、独自のスープや麺を使った一杯で不動の人気を得ている。

営業時は満席も多いため、待たずに食べたいときはピークタイムを避けるのが確実
営業時は満席も多いため、待たずに食べたいときはピークタイムを避けるのが確実

麺メニューは味わいの異なる「醤油」「味噌」「塩」の3種類のラーメンに加え、つけ麺を用意。サイドメニューとして多彩なトッピングのほか、丼類もそろっている。またアルコール類と単品のおつまみもあり、ランチから夜の飲みまで幅広く使える一店となっているのが特徴だ。

今回は同店で根強い人気を誇る「ねぎラーメン」(1040円)と、ガッツリ派にうれしい丼とのセットで味わう。

「ねぎラーメン」(1040円)。カエシは醤油、麺は縮れをセレクト
「ねぎラーメン」(1040円)。カエシは醤油、麺は縮れをセレクト

すべてのラーメンに使うのは豚の頭、ゲンコツ、背骨から作られる取り切りのフレッシュな豚骨スープ。当日の早朝から強火で炊き続けるため、豚の旨味とコクが凝縮された濃厚な味わいに仕上がっている。

ラーメンのカエシとしてセレクトした「醤油」には、愛知「ヤマミ醸造」の醤油がメインに使われている。「ヤマミ醸造」は創業半世紀以上、伝統製法を守り抜き、生産量が少なく日本国内でも希少な醤油「たまり」を作り続ける老舗だ。醤油の原料はほぼ大豆で深い旨味と香りが特徴。そんな醤油の豊かな風味が溶け込み、スープの旨味までさらに深くしてくれている。ちなみに味噌も「ヤマミ醸造」のもので、まろやかな味わいがクセになる「味噌」もおすすめしたい。

店長の原口直樹さん。「お気に入りのスープ、麺の組み合わせで存分に堪能してくださいね」
店長の原口直樹さん。「お気に入りのスープ、麺の組み合わせで存分に堪能してくださいね」

麺は「ちぢれ細麺」、コシが強く歯応えが心地よい「太麺」、つるっともちもち食感の「ストレート麺」の3種類から選べるが、今回はスープとの絡みが抜群の「ちぢれ細麺」を合わせる。

それぞれの麺は「サッポロ製麺」から仕入れる。心地よい小麦の風味とともに、食感など麺ごとの個性を十分に楽しめる
それぞれの麺は「サッポロ製麺」から仕入れる。心地よい小麦の風味とともに、食感など麺ごとの個性を十分に楽しめる

豚骨の旨味に加えて、程よく溶け込んだ背脂由来のコクも感じられる。仕上げにどっさりトッピングされたネギは、特製の醤油とゴマ油などを絡め、コショウで味を調整。特製のネギがのることでラーメン全体の味がガラリと変わり、特に旨味をより楽しみたい人にはイチオシしたい濃さ!

「まかない丼」(750円、ハーフ400円)。写真のハーフサイズでもボリュームがあり、満足感は十分
「まかない丼」(750円、ハーフ400円)。写真のハーフサイズでもボリュームがあり、満足感は十分

ガッツリ楽しみたい人はラーメンに加え、丼を追加でオーダーするのがおすすめ。同店オリジナルで提供している「まかない丼」はチャーシューに半熟卵をのせたシンプルな一杯。

店内仕込みにこだわったチャーシューが存在感抜群
店内仕込みにこだわったチャーシューが存在感抜群

「まかない丼」はチャーシューが味の決め手。豚肉をスープで下茹でしたあと、醤油や酒、ショウガ、ニンニクなどが入った継ぎ足しのタレでさらに煮込むことで、旨味が染み渡った特製のチャーシューが完成する。チャーシューをそのままご飯とともに味わうもよし、とろ〜りとまろやかな半熟卵に絡めてもよし!

さらにラーメンのスープと一緒に頬張れば旨味が口いっぱいに広がる至福のひとときになること間違いなしだ。チャーシューは1本、ハーフでテイクアウトもあるので、自宅で味わいたい人はぜひチェックしよう。

大量のマンガが置かれ、居心地のよさも魅力。夜は仕事終わりに飲みに来る常連客も多い
大量のマンガが置かれ、居心地のよさも魅力。夜は仕事終わりに飲みに来る常連客も多い

毎月7日、17日、27日の「七福の日」はラーメン全品の中盛が無料になり、並盛り料金で注文できる。

■ラーメンショップ七福本店

住所:東京都板橋区高島平7-26-4/電話:03-3975-7874/営業時間:11時〜15時、18時〜22時(各LO)/定休日:なし/支払い方法:クレジットカード、交通系IC、現金ほか

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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

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