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リカバリーウェアの効果は本当にある?おすすめ12選と心地よく眠れる&疲労回復に効果的な理由

  • 2025.12.8
Olga Rolenko / Getty Images

最近よく耳にするリカバリーウェア。特殊な繊維や素材によって疲労回復などに効果的で、休む時間をサポートする。気になりつつも「普通のパジャマと何が違うの?」「本当に実感できるの?」と思っている人も多いのでは?

今回は、快眠セラピストの三橋美穂さんに、リカバリーウェアとは何か、その特性やタイプ別の違い、効果を感じにくいときの見直しポイントまで、分かりやすく解説してもらった(下記「」内、三橋さん)。

リカバリーウェアとは?

「リカバリーウェアとは、用することで疲労回復や睡眠をサポートすることを目的とした機能性衣類です。

リカバリーウェアの大きな特徴は、特殊な繊維や素材を使用している点にあります。一般的なリカバリーウェアは、生地にセラミックや鉱石パウダーを練り込むことで、体から放出された熱を反射し、じんわりと体を温めます。この温かさによって血流が整いやすくなり、筋肉のこりをやわらげたり、疲れの改善が期待できるとされています。

ほかにも、磁気によって血行をサポートするタイプもあります。これは効果効能が証明されている『管理医療機器』として扱われます。一方で、エビデンス取得には時間やコストがかかるため、効果効能を明確に示さない『一般医療機器』の割合が高いのが現状です」。

リカバリーウェアの効果とは?

Catherine Falls Commercial / Getty Images

①筋肉のこりをやわらげる

「リカバリーウェアは、血行をサポートすることで、肩や腰のこわばりなど筋肉の緊張がゆるみやすくなります」。

②疲労回復をサポートする

「血行が整いやすくなることで、筋肉や組織に酸素や栄養が届きやすい状態になり、同時に疲労物質の巡りもスムーズになると考えられています」。

③睡眠をサポートする

「体の表面が程よく温めると心地よく眠れます。リカバリーウェアによって血行がサポートされると、深部の熱が表面へ移動しやすくなり、ポカポカしてきますよね。そのように、心地よい眠りを後押しするとされています」。

リカバリーウェアはこんな人にぴったり

「リカバリーウェアは、日中に緊張しやすい人冷えやすい人が着用することで、血行をサポートする効果が期待できます。また、運動後のコンディションを整えたいときにも役立つでしょう。日常的に疲れを感じやすい多くの人々の心地よい休養をサポートするアイテムとして注目を集めています」。

リカバリーウェアの選び方

Catherine Falls Commercial / Getty Images

効果を実感するためには、自分に合うリカバリーウェアを選ぶことが大切。ウェア選びのポイントを教えてもらった。

① 快適性

「リカバリーウェアは、パジャマと同じ感覚で選ぶのがおすすめです。季節に合った保温性、肌触りの良さ、吸湿性、サイズ感などを確認することが大切です」。

就寝時に快適な選び方:リラックスできる肌触り(ガーゼ、レーヨン配合など)や、吸湿性・通気性に優れた素材を選ぼう。寝返りがしやすいよう、ゆったりとしたデザインストレッチ性の高さも重要。

季節別の選び方:夏場はメッシュ吸汗速乾性に優れたものを、冬場は保温性の高い裏起毛ベロア素材などを選ぶと快適性が保たる。

② エビデンスも確認

「科学的なエビデンスの有無を確認することも、リカバリーウェアの特性をより実感する上では重要です。ーカーが実施した臨床試験や学会発表、論文などの裏付けがある製品を選ぶと安心できます」。

管理医療機器』:高い医療機器レベルで、効果効能が証明されている。磁気を使ったものなどが多い。

一般医療機器』:一定の科学的根拠と基準をクリアしている機器。市場の割合的には、一般医療機器レベルの商品が多い。

リカバリーウェアを着用するタイミングは?

「日常の軽い疲れをこまめにケアする目的で、毎日着用するのがおすすめです。

タイミングとしては、お風呂上がりが最適。寝る1~2時間前に入浴し、その後すぐに着用して、睡眠中も続けて身につけることで、より心地よく使えます」。

リカバリーウェアの効果をより引き出すためには

Olezzo / Getty Images

・少なくとも2~3週間は続ける

「一晩着て『効果を感じないな?』と思っても、少なくとも2~3週間は使い続けてみてください。体調の変化は緩やかに現れるため、改善に気づくには時間が必要です」。

・睡眠環境も整える

「リカバリーウェアを着用するだけではなく、睡眠環境もとても大事です。光・音・温度・寝具などの基盤もしっかり整えましょう。照明は消して真っ暗にするのが効果的快適な温度は冬で18℃~23℃、夏で25℃~28℃湿度は年間を通じて40%~60%が目安です。音は、図書館の音くらいである40デシベル以下にしましょう」。

リカバリーウェアのおすすめ12選

▶ブレインスリープ

Hearst Owned

BRAIN SLEEP WEAR RECOVERY (ブレイン スリープ ウェア リカバリー)

睡眠特化型の一般医療機器リカバリーウェア。独自開発の「MEDIC RECOVERY FIBER」(メディックリカバリーファイバー)を採用し、遠赤外線放射で血行を促進、質の高いリカバリーへ導く。一般的なスウェットよりも軽量な生地と、締め付けの少ないゆったり設計で、睡眠中の寝返りを妨げないストレスフリーな着心地を追求。

▶nishikawa

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スリープテックウェアライトタイプ

寝具メーカーnishikawaが手掛けるリカバリーウェアの新モデル。ナノプラチナなどの鉱物を練り込んだ繊維が遠赤外線を放出し、筋肉のコリやハリを緩和。汗をかいてもベタつきにくい素材を採用し、快適さを追求。手首や足首を長めに設計した「スリープフラップ」など、細やかなところまで寒さ対策がばっちり。

▶ReFa VITALWEAR(リファ バイタルウェア)

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モイストスムーススタンドカラースリープウェア

美容ブランド・リファから初のリカバリーウェアラインが誕生。独自繊維「VITALTECH®」(バイタルテック)が血行を促進し、疲労回復や肩・腰のコリ改善をサポート。BEAUTY × TECH × FASHIONを融合したウェアで、心身の美しさを整える。

▶チャンピオン

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リカバリーウエア

スポーツブランドChampion初の一般医療機器リカバリーウェア。天然鉱石由来の高純度セラミックスを練り込んだ特殊繊維を使用し、遠赤外線効果で血行促進、疲労軽減をサポート。チャンピオンらしいシンプルだけどカジュアルなデザインで、オフタイムを充実したリカバリー時間に変える。

▶シックスパット

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SIXPAD Recovery Wear Sleep(リカバリーウェア スリープ)

EMS技術で培ったノウハウを活かし、体のコンディションを整える数多くのヒットアイテムを生み出しているシックスパッドからも、着て寝るだけで疲労回復をサポートする、一般医療機器のリカバリーウェア スリープを展開中。独自の特殊繊維「Mediculation®」(メディキュレーション)が血行を促進。なめらかな肌触りの素材と、寝返りしやすいゆったりとしたオーバーシルエットが快適な睡眠時間を実現する。

▶TENTIAL

KYM / Hearst Owned


BAKUNE(バクネ)

コンディショニングブランド・テンシャルが開発したリカバリーウェアの「BAKUNE」シリーズ。遠赤外線効果で血行を促進し、筋肉のコリ等の改善をサポートする。独自のBAKUNE Motion Design®が、睡眠中のスムーズな寝返りを実現。やわらかく暖かい裏起毛の「BAKUNE ウォーム」や、BAKUNEシリーズ史上最も暖かい「BKAUNE ベロア」、吸汗速乾素材で抗菌防臭・消臭効果を持つRepur®︎加工を施した「BAKUENE Dry シリーズ」など、快適な眠りに特化した多彩なバリエーションを展開しているのも魅力。

▶宝島社

Hearst Owned

Recoverypro Lab.(リカバリープロ ラボ)

宝島社の疲労回復ウエア専門ブランドである「リカバリープロラボ」からは、疲労回復ウェアのベーシックコレクションが、着心地をアップしてリニューアル。上下セットで9,900円(税込)という手頃な価格帯も魅力。

▶ReD(レッド)

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ReD バイタルテック インナー

「血行から毎日を元気にする」をコンセプトに開発された24時間リカバリーウェア「ReD(レッド)」は、MTG独自の8種の天然鉱石を配合した特殊繊維「VITALTECH®(バイタルテック)」が特長。身体から出る遠赤外線を吸収・再放出することで、血行をサポートし、日常のコンディションを整える。わずか1mm以下の薄さでも快適な着心地を実現し、インナーからパジャマまで幅広く展開。肩や背中のこりが気になる人には、生地を二重にした「Wバイタル構造」タイプもおすすめ。リーズナブルな価格で、毎日に取り入れやすい一般医療機器のリカバリーウェア。

▶サイエンストウキョウ

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SCiENSLEEP(サイエンスリープ)

医療機器メーカーと、肌着の老舗グンゼ株式会社の子会社SEESAYが共同開発した特殊素材と、寝返りの専門家監修の独自設計が特徴のリカバリーウェア。画期的な遠赤外線放射セラミックス素材「METECH」を使用し、血行促進、疲労軽減、筋肉のハリ・コリの軽減にアプローチする。寝返りがしやすいアームホールの設計など、快適な休養をサポート。

▶ベネクス

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STANDARD DRY +(スタンダードドライ+)

ベネクスは、休養時専用ウェアという新ジャンルを開拓した、リカバリーウェアのパイオニア。ベネクスのフラッグシップモデル「STANDARD DRY +」は一年中快適な着心地でリカバリーをサポートする一般医療機器。吸放湿性に優れ、汗ばむ季節でも肌離れの良い状態を保ちやすいところも特徴。さらに、ソフトな糸を使用しており、寝返りをしてもつっぱり感が出にくく、心地のよい休息をポートしてくれる、頼もしい一着。


▶ワークマン

Hearst Owned

メディヒール®

高機能と圧倒的な低価格を両立しているワークマンからは、上下セットで3,800円(税込)という超低価格が魅力の、一般医療機器認定リカバリーウェアが登場。繊維に遠赤外線を輻射するセラミックスを練りこみ、着るだけで疲労回復効果が期待できる高機能ウェア。休足ケアルームソックスやマグネックレスなど、関連アイテムも豊富。

リカバリーウェアに関する注意点

「そこまで神経質になる必要はありませんが、商品の注意書きはしっかり確認しておくと安心して着用できます。特に磁気タイプのリカバリーウェアについては、ペースメーカーを使用している人は着用を避ける必要がある場合がありますので、メーカーのホームページなどで最新の情報を確認するようにしてください」。

リカバリーウェアについてよくあるQ&A

Octavian Lazar / Getty Images

リカバリーウェアに関してよく出る疑問を、三橋先生に聞いてみた。

Q. リカバリーウェアに耐用年数はある?

A. 目安は2〜3年。他の衣類と同じ感覚でOK。

「明確な寿命が決まっているわけではありませんが、日常的に使うと2〜3年くらいが目安になります。洗濯や着用によって繊維が摩耗したり、生地が伸びたりすることで、本来の働きが徐々に弱まっていくためです。衣類の寿命と同じように考えてくださいね」。

Q. 洗濯すると効果は弱くなる?

A. 普通の洗濯ならほぼ問題なし。

「通常の洗濯をする程度であれば、効果が大きく落ちることはありません。特殊繊維は“コーティング”ではなく“練り込み”でつくられていることが多いため、表面に多少ダメージがあっても素材自体は残り続けます。磁石タイプも、磁石が取れない限り作用は続きますよ」。

Qリカバリーウェアの効果を感じない理由は?

A. 感じ方には個人差もあり。まずは、素材や睡眠環境などを見直してみよう。

「リカバリーウェアを試したことがあるのがある人の中には、効果をあまり感じなかったという人もいらっしゃるかもしれません。そんな時に、原因として考えられることと改善のヒントを4つ紹介します」。

① スリープウェアとしての基本性能が合っていない

「リカバリーウェアも衣類である以上、パジャマと同じく保温性・吸湿性・サイズ感が重要です。冬に薄手すぎるものを選べば冷えが気になり、逆に夏に厚手なら蒸れて不快になりやすい。サイズが合わず窮屈だったりダボついたりすると、効果以前に快眠を妨げてしまうので、季節や自分の体質に合うものを選びましょう」。

② 素材が好みに合わない

「肌に触れる時間が長いからこそ、素材の違和感は大きい問題。リカバリーウェアは化学繊維が多く、肌にまとわりつく感触が苦手な人もいます。どれほど機能的でも、着心地が不快だと実感しにくくなってしまいます」。

③ 感じ方には個人差がある

「リカバリーウェアは薬ではないため、サプリメントのように感じ方には個人差があります。疲労の種類、体質、ストレスの度合い、睡眠環境など、条件が違えば同じ製品でも感じ方は大きく変わることを覚えておきましょう」。

④ 睡眠環境や生活習慣の乱れが根本にある

カフェインの摂取、寝床でのスマホ、就寝時間が遅いなど、生活リズムが乱れていると、ウェアのサポート効果が埋もれてしまいます。まずは現在の睡眠環境や生活習慣を見直してみることが大切です」。

リカバリーウェアを日常に取り入れてみよう

Maria Korneeva / Getty Images

リカバリーウェアは、血行をサポートする特殊素材を使い、こりや疲れ、眠りをサポートするための休養アイテム。選ぶときは、季節に合った温かさや肌触り、サイズ感などパジャマとしての快適さと、医療機器区分やエビデンスの有無を確認しておくと、自分に合う一着がみつかるはず。一方で、感じ方には個人差があり、生活リズムや睡眠環境が乱れていると実感しにくい場合もあるから、少なくとも2〜3週間続けながら、照明・温度・湿度などの寝室環境も一緒に整えていくと、より効果を感じやすくなる。疲れを抱えがちな毎日に、まずは一着から気軽に取り入れて、自分の体調の変化をていねいに観察してみよう!

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