好き&買ってみたい「群馬県の伝統工芸品」ランキング！ 2位「伊勢崎絣」を抑えた1位は？ 【2025年調査】

日本の伝統文化や職人の技が、今、国内外から改めて高い注目を集めています。その土地の歴史と美意識が詰まった伝統工芸品は、単なるお土産ではなく、特別な思い出を象徴する一品となります。

All About ニュース編集部では、2025年11月26〜27日の期間、全国10〜60代の男女250人を対象に、伝統工芸品に関するアンケートを実施しました。

その中から、好き&買ってみたい「群馬県の伝統工芸品」ランキングの結果をご紹介します。

2位：伊勢崎絣／88票

伊勢崎絣（いせざきかすり）は、群馬県伊勢崎市を中心に発展した絹織物です。江戸時代から続く伝統を持ち、特に「緯総絣（よこそうがすり）」という技法が特徴的で、柄の美しさと着心地の良さが評価されています。独特のぼかしや精緻な幾何学模様が魅力で、かつては全国的に知られた銘仙の産地としても栄えました。現代でも着物や帯、小物などにその伝統が受け継がれています。

回答者からは「伊勢崎絣は、『括り染め』『板締め』『型紙捺染』といった複数の染色技法を駆使して作られます。これにより、シンプルなものから絵画のように鮮やかで複雑な模様まで、非常に多様なデザインバリエーションが生まれます。この芸術性の高さが大きな魅力です」（50代女性／東京都）、「落ち着いた色合いと細かい絣模様が上品で、普段使いの小物に取り入れやすいと感じたためです」（10代男性／大阪府）、「素朴ながらも洗練された美しさが魅力的だから」（40代女性／福井県）といった声が集まりました。

1位：桐生織／115票

桐生織（きりゅうおり）は、群馬県桐生市で生産される絹織物の総称です。飛鳥時代から織物産業が栄え、「西の西陣、東の桐生」と称されるほどの歴史と技術力を誇ります。金襴、緞子、縮緬など多様な織り技法があり、繊細で複雑な紋様や光沢の美しい高級な生地が特徴です。特に帯や高級な着物などに用いられ、その技術は現代ファッションにも生かされています。

回答者からは「美しい柄としっかりした質感が魅力だから」（30代女性／東京都）、「着物や帯、ストール、ハンカチ、インテリアファブリックなど、多用途で使える。伝統と上品さを兼ね備えたアイテム」（50代男性／神奈川県）、「桐生織は千年以上の歴史を持ち、繊細で美しい模様が特徴です。和装だけでなく洋服や小物にも応用されていて、現代の生活に取り入れやすい点が魅力です。特に光沢感のある生地は高級感があり、贈り物としても喜ばれると思います」（40代男性／北海道）といった声が集まりました。

※回答者からのコメントは原文ママです

文：坂上 恵