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“空腹はコーヒーでごまかす”はNG。カフェイン頼りが「ダイエットの妨げ」になる理由

  • 2025.12.7

「お腹が空いたけど食べたくないから、とりあえずコーヒーで乗り切る」

忙しい大人ほどついやりがちな習慣ですが、実はカフェインに頼りすぎると、かえって代謝の乱れを招くことがあります。一時的に空腹をごまかせても、体の内部では“太りやすい条件”が静かに積み上がっていることも。そこで今回は、カフェイン頼りが「ダイエットの妨げ」になる理由を解説します。

カフェインで食欲を抑えると、血糖値の波が乱れやすい

カフェインには一時的に空腹感を鈍らせる作用があります。しかも眠気覚ましや気分転換にもなり、つい頼りたくなるものです。しかし、空腹状態が長く続いたままカフェインだけを摂取すると、血糖値が安定しづらくなります。

“空腹はコーヒーでごまかす”はNG。カフェイン頼りが「ダイエットの妨げ」になる理由

本来、食事で糖質やタンパク質が入ることで血糖値は緩やかに上昇し、エネルギーとして利用されます。ところが、栄養が入らないままカフェインだけが体に入ると、交感神経が刺激され、体は“エネルギー不足のストレス状態”に。こうした乱れが続くほど、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなり、脂肪をため込みやすい体質につながっていくのです。

コルチゾール上昇で代謝が下がりやすくなる

カフェインを空腹時に繰り返し摂ると、体内ではストレスホルモンの「コルチゾール」が増えやすくなるとも言われています。コルチゾールは本来、活動のスイッチを入れるために必要なホルモンですが、過剰になると筋肉の分解を促し、基礎代謝の低下につながる原因に。

さらに、コルチゾールが高い状態が続くと、睡眠の質が下がり、翌日の疲労感が抜けにくくなることも。疲れがとれない体はエネルギーを消費しづらく、ダイエットにとって不利なコンディションになってしまいます。

“空腹をごまかす”より“軽く食べる”方が痩せやすい

カフェインを完全に避ける必要はありませんが、空腹しのぎとして使うのは逆効果。実は、代謝を安定させるには、空腹を無視するよりも“軽く食べて体にエネルギーを入れる”方が合理的です。

例えば、ゆで卵やナッツ、チーズ、無糖ヨーグルトなど、血糖値の波をつくりにくい食品なら、次の食事までのエネルギー補給として十分。適量の間食は、むしろ代謝維持に役立つことが分かっています。また、カフェインを飲むなら「何かを食べてから」に変えるだけでも、血糖値の乱れを抑えられます。

空腹をごまかすためのコーヒーは、即効性があるように見えて、体の内部では代謝の乱れを招く原因になることも。ぜひ今日から「カフェインで乗り切る」習慣を少し見直して、代謝の整ったコンディションを育てていきましょうね。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)>

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