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横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき

  • 2025.12.7

港の見える丘公園の中に建つ「大佛次郎記念館」の1階にあるカフェ「ティールーム霧笛(むてき)」は、横浜港を眺めながら静かな時間を過ごせる隠れ家のような場所です。作家・大佛次郎の記念館ならではの文学的な空気が漂い、館内には猫をモチーフにした小物や彼の著書が並びます。名物のチーズケーキやネルドリップで淹れるコーヒーは、どこか懐かしく上品な味わい。横浜観光や山手散策の途中に立ち寄りたい、とっておきのティータイムスポットです。

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき

レトロな雰囲気の漂う静かな喫茶室

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
赤レンガの外観が目を引く「ティールーム霧笛」

公園の緑に囲まれた「ティールーム霧笛」は、窓の外に横浜港を望む穏やかなカフェです。柔らかな光が差し込み、ゆったりとした時間の流れを感じさせます。静けさと心地よさが観光客はもちろん、地元の人にも愛され、港町・横浜らしい洗練と懐かしさが調和しています。

作家・大佛次郎の世界観を身近に感じて

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
著書が並ぶ本棚

横浜生まれの大佛氏は、代表作の『鞍馬天狗』や『パリ燃ゆ』で知られ、時代小説や現代小説、ノンフィクション、童話、戯曲と幅広いジャンルを執筆し、一時は山下公園の「ホテルニューグランド」の一室で、横浜を舞台にした名作を書いていたのだそう。

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
入口の猫の像は彫刻家・佐藤忠良が制作

大佛氏の世界観が店内の隅々に息づいていて、書棚には彼の著書が並び、壁には愛猫を描いた絵や小物が飾られています。生涯にわたって500匹以上の猫と暮らした愛猫家としても知られています。

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
テーブルをはじめいたるところに猫が

レトロなランプの光に包まれた空間は、まるで昭和の文学サロンに迷い込んだよう。静かな午後に本を片手に過ごしたくなる場所です。

大佛夫人のレシピで作る名物スイーツ

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
「オリジナルチーズケーキ」(770円※ケーキセットはドリンク代にプラス660円)「ブレンドコーヒー」(770円)

開館当初から愛され続ける「オリジナルチーズケーキ」は、大佛次郎夫人のレシピを受け継いだここでしか味わうことのできないスイーツ。ほどよい酸味のサワークリームとコクのあるクリームチーズの2層からなり、しっとりとした口当たりと優しい甘さが特徴です。

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コクと旨味のあるネルドリップコーヒー

ネルドリップで丁寧に淹れられるコーヒーとの相性も抜群。豆の香りがふわりと広がり、ひと口ごとに深い味わいを感じます。どこか懐かしい手作りの温もりと、文学の香りが溶け合い、横浜観光の休憩や、記念館見学の後のひとときに最適です。

午後のひとときを彩るフォションの茶葉

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
「紅茶 オレンジペコ」(880円)「ハムとチーズのサンドイッチ」(1320円)

「ティールーム霧笛」では紅茶も人気。フランスの老舗ブランド・フォションの茶葉を使用し、オレンジペコやアールグレイ、ダージリン、アップルなど7種類の中から選べます。香り高く上品な味わいは、ブリオッシュの食パンを使用したサンドイッチによく合います。窓辺の席で港の風を感じながら味わうひとときは、日常の中に小さな旅のようなひとときを運んでくれるようです。

文学と港が交わる横浜のカフェ時間

横浜港を望むレトロな喫茶室「ティールーム霧笛」で文学の息吹にふれる午後のひととき
ことりっぷ

横浜・山手エリアを散策した後、静かに過ごしたいときに立ち寄りたい「ティールーム霧笛」。大佛次郎の文学と、港町の景色がひとつになったこの場所では、心をゆるめる時間が流れています。記念館の展示を楽しんだ後に、チーズケーキとコーヒーでひと休み。窓の外に広がる港のきらめきを眺めながら、作家が愛した横浜の空気を感じてみませんか。

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