1. トップ
  2. チ・チャンウク、ヒョンビン、イ・ドンウク、シン・ミナ…豪華スターが勢ぞろい!ディズニープラス新作韓国ドラマのショーケースをレポート

チ・チャンウク、ヒョンビン、イ・ドンウク、シン・ミナ…豪華スターが勢ぞろい!ディズニープラス新作韓国ドラマのショーケースをレポート

  • 2025.12.7

2025年に向けて期待が高まるディズニープラスの韓国コンテンツが一堂に会した「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー 2025」。香港ディズニーランドホテルのステージには、「捏造された都市」「メイド・イン・コリア」「ゴールドランド(原題)」「殺し屋たちの店」シーズン2、「再婚承認を要求します」など、今秋から2026年にかけて配信を控える話題作の主要キャストと監督が続々と登壇。それぞれの世界観や制作背景、見どころを熱く語り合い、会場は終始大きな熱気に包まれた。本稿では、登場した全作品をまとめて振り返りながら、華やかなステージの模様をレポートしていく。

【写真を見る】ほっぺにハートポーズするイ・ドンウク、イベントでファンサービスも見せる

チ・チャンウク×ド・ギョンス、メガヒット映画の世界観を拡張した「捏造された都市」

無実の罪を着せられた主人公パク・テジュンが、その裏に潜む巨大な力に立ち向かっていく、緊張感あふれるサスペンスアクション「捏造された都市」。ステージには主演のチ・チャンウクと、物語の鍵を握る冷酷な悪役アン・ヨハンを演じたド・ギョンスが登場し、作品への想いを語った。

「捏造された都市」で敵対する役で共演するチ・チャンウクとド・ギョンス
「捏造された都市」で敵対する役で共演するチ・チャンウクとド・ギョンス

まずチ・チャンウクは、「『最悪の悪』『江南B-SIDE』に続いてジャンル色の強い作品が続きましたが、本作は特に思い入れが強い」と切り出し、「『捏造された都市』は、実は私が10年前に撮った映画『操作された都市』と同じ世界観の作品です。それでより思い入れが強い、責任感を強く感じながら臨んだ作品です」と、シリーズに対する特別な感情を明かす。

「捏造された都市」に対する思い入れを明かすチ・チャンウク
「捏造された都市」に対する思い入れを明かすチ・チャンウク

さらに演技面のこだわりについては、「視聴者の皆さんが僕が演じるテジュンの目線、テジュンの立場でストーリーを追いかけてほしいと思いました。前半からテジュンが持っている感情、彼の感情をうまく表現したいために、ずいぶん工夫を凝らしたんです」と語り、主人公の感情線を丁寧に構築したことを強調した。

一方、本作で初の本格悪役に挑んだド・ギョンスは、「実質、経験できるような役柄ではないので、台本に忠実に演じようとしました」と役作りを紹介。「よりシャープに見せるように、髪型とか、または衣装などに関して色々打ち合わせをしたり、監督と相談しながら決めていたんです」と、ビジュアル面でのアプローチも明かした。

初めて本格的な悪役を挑戦するド・ギョンスが演じるのは、主人公の人生を操る冷酷でサイコパス的な人物
初めて本格的な悪役を挑戦するド・ギョンスが演じるのは、主人公の人生を操る冷酷でサイコパス的な人物

さらに、「こだわりに関しては、ご覧になる皆さんが、あの人は本当に悪人なんじゃないかなと、見るのも嫌で、この人を見たくないという思いを抱くような演技がしたいと思いました」と打ち明けると、チ・チャンウクが横から「少し本編を観たんですが、狙い通りになっているみたいですよ」と笑いながら合いの手を入れ、会場が和やかな空気に包まれる一幕もあった。

息の合ったやり取りに、思わず笑みをこぼれる2人
息の合ったやり取りに、思わず笑みをこぼれる2人

続けてド・ギョンスは、「恐れよりワクワクが大きかったです。果たしてこの役をどういうふうに演じるのか、どういうふうに表現するのか気になっていましたが、実際に演じてみたら、思ったよりもすごく楽しい体験になりました」と、初の悪役挑戦の率直な心境を語った。

最後にチ・チャンウクは、「『操作された都市』をリメイクしたというよりは、『操作された都市』と同じ世界観を拡張したような、『捏造された都市』という新たなシリーズを作り出したと言ったほうが適切だと思います。“同じ作品”だと思ったことは一度もありません。新たなキャラクターも登場しておりますし、新たな物語もあります。『捏造された都市』という新たなシリーズを作り出すという覚悟で挑みました」と力強く語り、本作に込めた熱意をあらためて示した。

時代の渦に巻き込まれた男たちの物語「メイド・イン・コリア」

1970年代の激動期を舞台に、実在の歴史事件をベースにしながら、その裏側で渦巻く“人間の欲望”と“裏社会の駆け引き”を描くサスペンスシリーズ「メイド・イン・コリア」。ステージには、裏社会を操るエリート諜報員ペク・ギテ役のヒョンビン、正義を追求する検事ナ・ゴニョン役のチョン・ウソン、ギテの弟で陸軍士官学校出身のエリート将校ペク・キヒョン役を務めるウ・ドファン、そして本作を手掛けたウ・ミンホ監督が登壇。それぞれが本作に参加した理由や、キャラクターに惹かれたポイントを熱く語った。

「メイド・イン・コリア」チームが登場!
「メイド・イン・コリア」チームが登場!

まず「本作の魅力はなにか」と聞かれた3人。ウ・ドファンは「私にとってはウ・ミンホ監督が最も大きい魅力でした。監督の作品が本当に好きで、監督と一緒に作品を作れるということが一番大きい魅力でした」と迷いなく回答。ヒョンビンは「私はこのシナリオが持っている力が一番の魅力でした。1970年代の時代背景にフィクションが加わって、新たな、また頑丈な物語ができまして、これが作品の一番大きい力だと思います」と脚本への信頼を語った。

ウ・ミンホ監督の作品に魅力を感じるウ・ドファン
ウ・ミンホ監督の作品に魅力を感じるウ・ドファン

続いてチョン・ウソンは「私はヒョンビンさん、ウ・ドファンさんが一番魅力的でした」と笑顔を見せつつ、「パートナーとして新たな作品で共演できることは役者として非常に貴重な経験」と語り、共演への喜びをにじませた。また、自身の役については「最初はゴニョンというキャラクターは私に合わないと思ったんです。もっとエネルギーあふれる役者が適切じゃないかと。でも本を読みながら、私にもできる部分があると思い、オファーを受けました」と役を引き受けた背景を明かした。

正義感が強く不正を見つけると執念で追求する検事、ゴニョン役のチョン・ウソン
正義感が強く不正を見つけると執念で追求する検事、ゴニョン役のチョン・ウソン

1970年代を再現する過程について尋ねられると、ウ・ミンホ監督は「私は71年生まれなので、この激動の時代を忘れていません。大統領がKCIAから暗殺されたという事実は、頭に強く残っています」と語り、「『麻薬王』『KCIA 南山の部長たち』『インサイダーズ/内部者たち』といった自身の過去作を再度見直し、参考にした」と制作へのアプローチを紹介した。

さらに、現場のケミストリーについて話題が及ぶと、ウ・ミンホ監督は「チョン・ウソンさんとヒョンビンさんは映画『ハルビン』で独立軍の同志として共演していました。本作でも撮影後に食事をしたり、台本以外の部分まで話し合いながら撮影しました」と、現場の信頼関係の深さを明かす。ヒョンビンも「監督は決断が早い。アイデアを受け入れてくださり、良いと思えばすぐOK、違うと思えばすぐノーと言ってくださる。とても息の合った形で撮影できました」と現場の雰囲気を語った。

ヒョンビンがアクションシーンの裏側エピソードを明かす
ヒョンビンがアクションシーンの裏側エピソードを明かす

アクションシーンについて尋ねられると、ヒョンビンは飛行機内のシーンを挙げ、「ギテというキャラクターのアクションが、自分のイメージと少しギャップがありました。アクションチームと話し合いながら手直しを加えて撮影しました」と振り返る。ウ・ミンホ監督も「お二方ともフィジカルが素晴らしく、台本にないアクションも現場の相談で生まれました」と述べ、迫力の撮影裏話を披露した。ウ・ドファンは「爆発シーンから生き残るために走るのもアクションだと思います。非常にスケールが大きい作品です」と、作品のダイナミックさを強調した。

作品の見どころについて語る「メイド・イン・コリア」チーム
作品の見どころについて語る「メイド・イン・コリア」チーム

最後に、「視聴者になにを期待して観てほしいか」と問われると、チョン・ウソンは「まずは2人のどっちが勝つのか、それがシンプルにおもしろいと思います」とコメント。「史実に基づいた仮想の物語のなかで、人間の欲望や内面を極端に見せるところが本作の魅力」と語り、作品の独自性を示した。ヒョンビンも「キャラクターの欲望がぶつかり合って生まれる感情に注目してほしい」と語り、ウ・ドファンも「自分だったらどうするかと重ねながら観ると一層楽しめる」と付け加えた。

岡田将生も参戦!大ヒットした「殺し屋たちの店」の新シーズンが帰ってくる

シーズン1が世界各国で大きな反響を呼んだアクションサスペンス「殺し屋たちの店」待望のシーズン2。イベント冒頭、イ・ドンウクが両手を大きく広げながら「We are back」と力強く登場すると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。キム・ヘジュンとイ・グォン監督も登壇し、前作以上のスケールで戻ってきた新シーズンの魅力を語った。

「We are back」と言いながら登壇した「殺し屋たちの店」チーム
「We are back」と言いながら登壇した「殺し屋たちの店」チーム

まず、シーズン1の大ヒットについて、イ・グォン監督は「少しはヒットすると思っていましたが、これほどのものになるとは思いませんでした」と率直にコメント。イ・ドンウクも「うまくいくとは思っていましたが、ここまでとは。シーズン2につながって本当にうれしい」と続け、キム・ヘジュンも「台本の時点でおもしろいとは思いましたが、ここまで応援していただけるとは」と笑顔を見せた。

キム・ヘジュンは新シーズンで銃を扱うために、本格的なトレーニングを積み重ねたという
キム・ヘジュンは新シーズンで銃を扱うために、本格的なトレーニングを積み重ねたという

シーズン1のラストで死んだと思われたジンマンの再登場について、イ・ドンウクは「それが本作の大事な仕掛けなんです。それをうまく演じ切ることが大事でした。シーズン2では“なぜ彼が戻ったのか”の理由も明かされます」と含みを持たせ、観客の期待を煽った。

アクションシーンも見どころの一つである本作。イ・グォン監督は「自分では大掛かりだと思ったことはなく、『殺し屋たちの店』のアクションは短くてインパクトが強いです。私はできるだけアクションシーンの前に緊張感を高めるだけなんですね。シーズン2はより多彩でスケールアップします」と説明。イ・ドンウクも「シーズン1よりパワーアップすると思います」と語り、さらなるアクションの進化を予告した。

【写真を見る】ほっぺにハートポーズするイ・ドンウク、イベントでファンサービスも見せる
【写真を見る】ほっぺにハートポーズするイ・ドンウク、イベントでファンサービスも見せる

トレーニングや撮影の工夫については、イ・グォン監督が「ヘジュンさんは今回は銃を扱うため、相当な訓練を積みました。ドンウクさんはシーズン1で見せたことのない、苦しまれる、痛めつけられるシーンが多いですね」と裏話を披露。ヘジュンは「シーズン1では少しアマチュアのような姿でしたが、シーズン2では銃を扱うようになります。本格的に(アクションを)見せることになると思います」と語り、イ・ドンウクは「私はいままで通り努力しました。ジンマンならではのアクションが増えると思います」と自信をのぞかせた。

“シーズン2決定”を聞いた際の気持ちについて、キム・ヘジュンは「うれしい反面、どう成長した姿を見せればいいのかというプレッシャーもありました」と吐露。イ・ドンウクは「プレッシャーのほうが大きかった。シーズン1がヒットしたので、それ以上を求められます。監督が脚本も演出も手掛けるので支えになりたいと思いました」と語り、作品に向き合う真剣さをのぞかせた。

新シーズンへの期待と意気込みを明かす
新シーズンへの期待と意気込みを明かす

さらに、シーズン2には日本から岡田将生と玄理が参加することも大きく注目されている。イ・グォン監督は「岡田将生さんはシーズン2の鍵となる人物。“バビロン”というグローバル組織の実態が描かれ、日本の兄妹として岡田さんと玄理さんが登場します。かつてジンマンと良い縁があった2人が、今回は彼を捕まえに来るという皮肉な構図になっています」と物語の核を説明した。

コメント映像で登場した岡田将生は、「アクションも人間ドラマもスケールもさらにパワーアップしています。慣れないアクションにも全力で挑みましたので、ぜひ楽しみにしてください」とメッセージを寄せ、シーズン2への期待を高めた。

パク・ボヨンが挑む新境地!人間の“欲望”をめぐる「ゴールドランド(原題)」

人里離れた町で暮らす少女ヒジュが、偶然密輸組織の金塊を手にしてしまったことから始まるスリリングなシリーズ「ゴールドランド(原題)」。ステージには、金塊を巡る逃走劇の中心となるヒロイン・ヒジュ役のパク・ボヨン、ヒジュを追う犯罪組織の一員で、かつて近所に住んでいたチャン・ウク(通称ウギ)役のキム・ソンチョル、そして出演のイ・ヒョヌク、本作を手掛けたキム・ソンフン監督が登場し、“欲望”をめぐる物語の核心に触れた。

和気あいあいの雰囲気で登場した「ゴールドランド(原題)」チーム
和気あいあいの雰囲気で登場した「ゴールドランド(原題)」チーム

まずキム・ソンフン監督は、「人間の欲望とはどれほど強く、どのように制御すべきなのか。本格的に掘り下げたくてこの物語を作りました」と制作背景を紹介。それを受け、3名の俳優陣も自身のキャラクターや作品テーマへの向き合い方をそれぞれ言葉にした。

パク・ボヨンは、「これまで演じた役柄と一線を画したキャラクターです。意図せず金塊を手にしたヒジュが、次第に欲望に心を揺さぶられ、ヒジュの変貌ぶりを表現できるんじゃないかなと思いました」と役へのアプローチを説明。キム・ソンチョルはウギについて「生き延びようと必死にもがく姿に魅力がある。金塊を守り抜こうとする欲は自分にも少しわかる気がしました」と述べ、イ・ヒョヌクも「私の役は金塊を前に“人間の根源的な欲望”があらわになる人物。自分に置き換えて観てもらえると思います」と作品への入り口を示した。

「これまで演じた役柄と一線を画したキャラクター」と、新たな挑戦に挑んだパク・ボヨン
「これまで演じた役柄と一線を画したキャラクター」と、新たな挑戦に挑んだパク・ボヨン

さらにパク・ボヨンは、ヒジュの心の動きについて「最初は“これは自分のものじゃない”と考えているのに、手元にある時間が長くなるほど、“悪いお金ならむしろ自分が持ってもいいのでは”と思ってしまう。善と悪を切り分けるというより、その間で揺れるジレンマに注目してほしい」と語り、キム・ソンフン監督も「誰か特定のヴィランの話ではなく、身近に転がっていそうな物語なんです」と作品の立ち位置を補足した。

本作の物語にちなんで、「もし金塊を手にしたら?」という質問には、パク・ボヨンが「宝くじに当たったと思って内緒にしつつ、少し余裕を持って仕事をしたい」と控えめに回答。キム・ソンチョルは「ただほど怖いものはないので、いいところに使うと思います」と真面目に語りつつ、「全額ですか?」とのツッコミに、「じゃあ10%だけいただきます」と笑わせた。イ・ヒョヌクは「目立たないよう、少しずつ使います」と慎重派の姿勢を見せ、キム・ソンフン監督が「キャストは役作りであまり食べられていないので、美味しいものをご馳走したい」と言うと、すかさずソンチョルが「今もご馳走できますよね?」と切り返すなど、終始温かい空気が流れた。

ヒジュを追う犯罪組織の一員、ウギ役のキム・ソンチョル
ヒジュを追う犯罪組織の一員、ウギ役のキム・ソンチョル

キャスト同士の“新たな発見”についての話題では、イ・ヒョヌクが「ラブリーでキュートな印象でしたが、とても落ち着いて真面目な方で驚きました」とパク・ボヨンのギャップに触れ、キム・ソンチョルも「私はウギという役柄からヒジュのパク・ボヨンさんを見ているので、台本で読んだ時のヒジュをそのまま、見えているような感じでした。共演をしながら現場でいろいろ話し合った時に、本当にもうヒジュそのものだと感じる時がありますね。私が本当に大好きなあの役者の皆様と共演できて、本当に現場を楽しんでいます」と語る。

お茶目な表情を見せるパク・ボヨン
お茶目な表情を見せるパク・ボヨン

パク・ボヨンも「私はこのお二方とは、このシリーズで初めて共演したんですが、会えば会うほど、キャラクターとシンクロ率がどんどん高くなっていく過程が、目に見えるほど感じるようになります。おかげさまで、私もお二方の魅力をより深く、倍ほど知ることができたと思いました」と振り返った。

最後に韓国コンテンツの強みについて問われると、キム・ソンフン監督は「先輩から若い世代まで積み重ねてきた努力が、世界で愛される理由だと思います。その魅力を今後もっと長く、もっと大きく育てていけるように、我々も現場で頑張らなければならないと考えています」と締めくくり、本作への確かな自信をうかがわせた。

大ヒットウェブトゥーン「再婚承認を要求します」の実写化でシン・ミナ&チュ・ジフンの共演が実現

世界で愛されるウェブトゥーン、ウェブ小説を実写化するロマンスファンタジー「再婚承認を要求します」。ステージには、皇后ナビエ役のシン・ミナ、皇帝ソビエシュ役のチュ・ジフン、そして皇帝の側室ラスタを演じるイ・セヨンが登壇し、待望の映像化作品への思いを語った。

大ヒットウェブ小説・ウェブトゥーンシリーズを実写化した「再婚承認を要求します」
大ヒットウェブ小説・ウェブトゥーンシリーズを実写化した「再婚承認を要求します」

まず、出演のきっかけについて、シン・ミナは「本作の原作が非常に愛されていることは知っていました。私もその原作がどのようにドラマ化されるのか、すごく気になって参加したかったんですね」とコメントし、原作への関心が強かったことを明かした。

聡明で勇気があり、国民に深く献身する完璧な皇后ナビエを演じるシン・ミナ
聡明で勇気があり、国民に深く献身する完璧な皇后ナビエを演じるシン・ミナ

続いてチュ・ジフンも、「世界中から愛されたウェブトゥーン、そしてウェブ小説がどのように映像化されるのか気になりました。東西問わず、このファンタジーの世界がどう広がるのか興味がありました」と述べ、作品への期待を口にした。イ・セヨンは、ラスタについて、「逃亡奴隷で、皇帝の側室になったキャラクターです。最初は純粋だったんですが、一度も経験していない環境に置かれて、どんどん欲が出てしまう人物です」と役柄を説明し、その魅力に触れた。

キャラクターとの共通点について聞かれると、イ・セヨンは「ラスタは非常にピュアで無邪気な顔で、どうしてあんな行動ができるんだろうと思うシーンが多かったんですね。その無邪気な部分は私と少し近いんじゃないかなと思いました。ラスタはちょっと憎めないキャラクターで、欲張っているけれど、本当になにもわかっていないからああいう行動に走ってしまう“純粋悪”のような存在。私にもたまにそういう面があるんじゃないかなと思いました」と率直に語った。

ラスタとの共通点を明かすイ・セヨン
ラスタとの共通点を明かすイ・セヨン

シン・ミナも、「ナビエも数年間、皇后の座を守るために常に緊張感を持ち、学び、努力を続けてきました。私も皆さんの視線のなかで仕事をしていますので、気を配ったり、考えたり、なにかを学んだりしています。そういった意味ではナビエと少し近い部分があるのではないかと思います」と自身との共通点を挙げた。

一方でチュ・ジフンは、「私は自分が演じたので、フィジカル、つまり身体条件が一緒ですね。違いは…残念ながら、それだけの権力と財力には恵まれていないんです」と会場を和ませた。

東帝国の皇帝・ソビエシュを演じるのはチュ・ジフン
東帝国の皇帝・ソビエシュを演じるのはチュ・ジフン

初共演のケミストリーについて、チュ・ジフンは、「コミュニケーションもよく取れていましたし、セヨンさんは最年少ですがかなりベテランで、とてもよかったです」と現場を振り返り、イ・セヨンも、「私が一番年下なので、最も素直な答えを出せると思うんですけれども、僭越ながら申し上げますと、ほかのお三方はキャラクターが全然違うので、その部分もすごくおもしろかったです」と語る。さらにシン・ミナへの信頼を示し、「ミナさんは本当にナビエ皇后のように威厳があって、穏やかで笑顔も多い方です。私が少しふざけても、いつも温かく受け入れてくださいました。なので、作品のラスタとは違って、現実では私のことを大変好きでいらっしゃいました。違いますか?」と問いかけると、シン・ミナも「そうです」と笑顔で返し、会場が和んだ。

宮殿ものへの挑戦について、シン・ミナは「現代劇が多かったので心配も緊張もありましたが、今回の作品はロマンスファンタジーで、西洋と東洋の間の境界線にあるような作品だと思います。ドレスは重いものの、姿勢や佇まいに気をつけていると気分も引き締まりました。いつか本格的な時代劇にも挑戦してみたいです」と新鮮な体験を語った。

チュ・ジフンは本作の見どころとして、「美しさが対立を紡ぎ出すような関係性も見どころです」と説明。イ・セヨンは、「図々しいと思われるほどの演技に初めて挑戦したので、とても楽しめました。高い身分、刀、馬、美しい宮殿での撮影…ラスタのように“いろいろ欲しくなる”気持ちがわかりました。衣装やドレスは現実にはないものなので、視聴者の皆様も楽しめると思います」と撮影を楽しんだ様子を明かした。

取材・文/編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる