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★【半世紀前のレシピ再現】昭和の「きゅうりのあんかけ」が意外すぎるウマさ!トロッと食感が、え、新しい!?

  • 2025.12.7

管理栄養士のともゆみです。漬け物やサラダなど、生食でいただくことの多いきゅうりですが、今から48年前、昭和52年の雑誌ですでに加熱するレシピが紹介されていたんです。それが「キュウリのあんかけ」。昭和50年代の日本の家庭料理は中国料理が普及し始めたころ。きゅうりも炒めたり煮たりするレシピが出てきたようですが、わたしはいまだになじみがありません。いったいどんな食感になるのかな?



「キュウリのあんかけ」はこの雑誌から…

農家向けの月刊誌『家の光』は、「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報を紹介しているJAグループのファミリーマガジンです。創刊は、今からちょうど100年前の大正14年(1925年)!

100周年を迎えた『家の光』2025年5月号には「いま、よみがえる『家の光』台所の知恵ベストセレクション」という別冊付録が付いています。100年分の記事から厳選した「台所の知恵」を、現代でも実践しやすいようにアレンジして紹介していますよ。



「キュウリのあんかけ」が載っていたのは『家の光』昭和52年7月号。料理研究家の故・本谷滋子さんのレシピだそう。昭和50年代にきゅうりに火を通して食べるレシピがあったとは…。約半世紀の時を経て、いざ調理スタートです♪

「キュウリのあんかけ」の材料と作り方

【材料】
きゅうり(縦半分に切って種を除く)…4本分(400g)
しょうが(千切り)…小1かけ分(10g)

[A]
だし汁…200ml ※お湯200mlに和風だしの素(顆粒)小さじ1を入れて溶かしたもの
しょうゆ…小さじ2
砂糖…小さじ2
みりん…小さじ2
塩…小さじ1/4

[B]
片栗粉…大さじ1/2
水…大さじ1

※材料が少し多いかなと思い、すべて1/2量で作りました。



【作り方】
1. きゅうりは1cm幅、6~7cm長さの斜め切りにします。



2. 鍋に湯を沸かし、1のきゅうりを入れて中火で2分ほど茹でます。その後ザルにあげて水気を切ります。



3. 別の鍋に2のきゅうり、[A]、しょうがを入れて中火にかけ、煮立ったら2~3分煮ます。


4. [B]を混ぜながら回し入れます。とろみが付いたら火を止めます。



5. 皿に盛り付けて出来上がりです。



食感が新しい!

きゅうりの種をスプーンで取り除いているので、仕上がりがきれいになりますね。それではいただきます。味付けは控えめな甘辛味で、しょうがが効いています。とろみの付いたたれがきゅうりにしっかりと絡んでいるので、味は控えめですが物足りなさはありません。きゅうりそのものの青っぽい味が感じられ、煮たきゅうりは意外なおいしさです。食感が何とも言えず、とうがんのようなとろっとした感じもありながら、きゅうりの皮にはしっかりとした歯ごたえがあり、2つの食感を楽しめます。この食感は新しいですね。

きゅうりの成分と保存

きゅうりはカリウムが比較的多く含まれているのが特徴です。カリウムには利尿の働きがあり、むくみの解消が期待できます。体内から余分なナトリウムを排出するので、高血圧予防にも働きます。
また、きゅうりは約95%が水分です。水分量が多いため、きゅうりを保存する時は、乾燥しないようにラップにくるんだり、ポリ袋に入れるのがコツです。低温になりすぎないように野菜室で保存します。



きゅうりに火を通す料理は今でもあまりなじみがない筆者ですが、昭和50年代には知られていたんですね。作ってみると、味は青っぽいままに食感が変わっていて意外なおいしさだったので、また作りたいなと思います。

参考文献:
一生役立つ きちんとわかる栄養学 監修 飯田薫子 寺本あい 西東社

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