1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「今から来い」命令されることを「愛情表現」だと思い込んでいた―。そんな彼とのあっけない別れ

「今から来い」命令されることを「愛情表現」だと思い込んでいた―。そんな彼とのあっけない別れ

  • 2025.12.8

知り合いの紹介で付き合うことになった、ある男性とのお話です。彼はかなり強引なタイプでした。それだけでなく、自分の言うことはすべて正しいと思い込み、周囲の意見を一切聞き入れないようなわがままで子どもっぽい人だったのです。でも……。

強引で自分勝手な彼

当時の私はまだ幼い考えを持っていたこともあり、少し怖くて強引な男性に憧れていました。そのため、私の都合など関係なくあれこれと命令されたり、無理なことでも指示されたりすることをずっと「愛情表現」だと思い込んでいたのです。

彼から呼び出される理由は、たまった家事を押し付けられること、彼が飼っていた犬のお守り……もちろん、ただ関係を求められるということも。

今思えば、普通に違和感を抱くものの、当時は「誰よりも早く、一番に頼りにされることがうれしい!」「私のことが好きだからこそ、そう言ってくれるのだ」と、満たされた気持ちになっていました。

「彼との関係はおかしい」とわかっても…

そんな脳内お花畑だった私も、彼にただ呼び出され使われるだけの関係が続くと、少しずつ違和感を抱き始めました。

周囲から彼氏との話を聞く中で「私って彼にとって、何なのかな……」「愛されてるっていえないかもしれない」などと思うようになり「この関係は恋人と言えるのだろうか」と不安になるように。

しかし、彼に依存していた当時の私は、心の状態よりも「別れて後悔しないかな」と、先のことを心配するばかりですぐには行動に移せませんでした。自分の本音に気づけたものの、ずるずると自己犠牲のような関係が、その後もしばらく続きました。

別れは突然に

ある日、いつものように「今、何してんの? 今から来い」と、彼から呼び出されました。ただ、その日の私は偶然にも遠出をしており、すぐに駆けつけられる距離ではなく……。そのため、人生で初めて彼からの呼び出しを断りました。

すると彼から言われたのは「……使えねぇ、お前なんかもういらねえわ」というひと言。

そして「ほかの女性を呼ぶから」と堂々と言われました。当時はまだ、別れる覚悟ができていなかったため、何度も彼に連絡をしてしまいましたが、結果的に、この一件で彼から返事がくることはなくなり、いつの間にか自然消滅のように終わってしまいました。

別れるのであれば、しっかりと話し合いをして別れたいと考えていたため、自然消滅という終わり方は心に傷を残し、立ち直るまでにかなりの時間がかかってしまいました。けれど、今振り返ると、あのとき捨てられずに関係を続けていたら、さらに依存を強め、「戻れなく」なっていたかもしれません。そう思うと、あのとき彼と離れることができてよかったのかもしれない、と時間が経った今も恐怖を抱く、恋愛の経験でした。

著者:柳瀬蓮/30代女性・元キャバ嬢ライター。約10年、夜職に勤務しその経験を基に現在はコラムやエッセイ・シナリオライターとしてさまざまな記事や脚本を執筆している。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

元記事で読む
の記事をもっとみる