1. トップ
  2. 【松村雄基さん・62歳】健康と役者人生を支える、驚きの「朝食ルーティン」を大公開

【松村雄基さん・62歳】健康と役者人生を支える、驚きの「朝食ルーティン」を大公開

  • 2025.12.6

【松村雄基さん・62歳】健康と役者人生を支える、驚きの「朝食ルーティン」を大公開

1980年代にドラマ「不良少女とよばれて」「スクール☆ウォーズ」で一世を風靡し、俳優として40年以上のキャリアを重ねてきた松村雄基さん。今なお第一線で輝き続ける松村さんに、そのパワーの源や、来年1〜2月に上演予定の舞台について伺いました。

プロフィール
松村雄基さん 俳優、歌手、書家

まつむら・ゆうき●1963年、東京都生まれ。
80年、ドラマ「生徒諸君!」で俳優デビュー。
84年に、ドラマ「不良少女とよばれて」に出演し、以降、「スクール☆ウォーズ~泣き虫先生の7年戦争~」「乳姉妹」「ポニーテールはふり向かない」など、数多くのドラマに出演。
現在は、舞台を中心に活躍中。
書家としても活動し、第17回東京書作展にて内閣総理大臣賞を受賞。

舞台に立ち続けるパワーの源は18個の納豆⁉

スーパーのレジカゴに、3個パックの納豆が6つ。その数、合計18個!

「他のお客さまの分がなくならないように、気をつけてはいるんですが(笑)。1回の買い物で18個の納豆を買うのが、僕のルーティーンなんです」

少し照れながらも、そう教えてくれたのは俳優の松村雄基さん。1980年代に「不良少女とよばれて」「スクール☆ウォーズ」などの大ヒットドラマで演じていた“ワル役”から想像もつかないその姿は、思い浮かべるだけでほほえましい。

納豆は、松村さんの朝食メニューのレギュラーアイテム。1度に2パック食べるのが、26年来の習慣だ。

「たんぱく質豊富な納豆2パックにゆで卵、ビタミンが摂れる山盛りのサラダ、発酵食品のキムチとヨーグルト、のり、みそ汁が朝の定番メニューです。30年ほど前に役作りで体重を落とす必要があって、1食500kcalで考えてこのメニューにたどりつきました。以前はバナナも食べていたのですが、去年くらいから急に食後に強い眠気を感じるようになって。調べてみたら、糖質を1食あたり40g程度におさえると、食後の眠気が和らぐと。さっそくバナナをやめたら、眠気も改善。毎日調子よく過ごせています」

30歳でドラマから舞台に活動の場を広げて以降、健康のために始めたという朝食の定番化。その食生活は、俳優という仕事に真摯に向き合う姿勢を物語っている。

「『健全な肉体に、健全な精神は宿る』と言いますし、役者の先輩から、『芝居や顔が多少まずくても、とにかく元気でいればいい!』と言われたことがありまして(笑)。その教えがずっと僕の中に生き続けているんでしょうね。舞台に立ち続けられる健康な体を維持するために、できることは何でもやりたい。3時半起きのランニングも、30歳の頃から続けています。でもストレスはないんですよ。朝のランニングは気持ちがリフレッシュできるし、食べたいときはガマンしないで食べちゃいますし。食事に関しては、ガツッと食べた翌日は控えめにするなど、1週間くらいで帳尻を合わせるようにすれば、罪悪感も生まれません」

ちなみに、松村さんの最近のお気に入りの納豆はとたずねると、少し興奮気味に「『すごい納豆(S-903)』ってありますよね? あれがなんだかすごいらしいんですよ!」という答えが返ってきた。

「何かはわからないんですけど、とにかくこの納豆がすごいらしいと聞きまして。それ以来、『すごい納豆』を選ぶようになりました。新しいことだったり、『これ、体にいいらしいよ』って言われるとすぐ惹かれちゃうんですよね。安直なんです、僕(笑)」

そう言いながらも、なにやらうれしそうな表情を浮かべる松村さん。その理由はズバリ、「服部良一さん的だから」。来年1月、松村さんは舞台『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』で音楽家の服部良一さん役を演じるのだが、“服部さん的”とはいったい……⁉

「戦前からジャズに親しんでいた服部良一さんは、ジャズが敵国の音楽となってしまった戦時中にも、ブギウギなどのジャズのスタイルを取り入れた音楽を生み出していたんです。自分がいいと思ったものは、敵国のものだろうとなんだろうと取り入れる。そんな服部さんの強い信念が、戦後の日本人を勇気づけた数々のメロディを生み出したと僕は思うんです。いいと思ったものは、すぐに取り入れる。そんなところが、ちょっとだけ僕と共通しているかな、なんて。おこがましくてすみません(笑)」

命がけであの時代の熱を表現したい

舞台『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』は、戦後の日本を明るく照らしたブギの女王・笠置シヅ子が、音楽家・服部良一に見いだされ、日本を代表する人気歌手へ成長していく姿を描く物語。戦後の何もない時代、音楽の力で人々を勇気づけた2人の情熱。それは、今の時代を生きる私たちにも大きな勇気を与えてくれると、松村さんは力を込める。

「僕ね、ものすごく元気になったんですよ。この作品の台本を読んで。『がんばろう、もっとやってみよう』と思えたんです。それは、僕らの想像も及ばない大変な時代を、自分の信念と情熱を信じ、仲間たちと乗り越えてきた人たちの思いとエネルギーがひしひしと伝わってきたから。

今も、決して楽な時代ではありませんよね。激化する自然災害や紛争、そしてSNSが普及したことで生まれた弊害も多い。いろんな意味で、生きるのが大変だなぁと思います。でも、こんな時代でも、気持ちひとつで乗り越えられるかもしれないという勇気を、僕はこの作品からもらったんです。

命をかけて音楽を作り、歌を届けた笠置さんや服部さんの心境は、どんなものだったのだろうと思います。僕は戦争を経験していないから、どうしたらその心境にたどり着けるのか、まだ試行錯誤の真っ最中です。でもそこに至らなければ、服部さんの情熱はお客さまに伝わらない。並大抵のことではたどり着けないと思いますが、劇場に観に来てくださる皆さんにその情熱や、明日への活力をお届けできるよう、命がけで役と向き合っていきたいと思います」

【Information】『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』

香川に生まれ大阪で育った笠置シヅ子(キムラ緑子)は、歌劇団に憧れ大阪松竹座へと押しかける。偶然居合わせた音楽家・服部良一(松村雄基)に才能を見出され、大阪松竹少女歌劇団(のちのOSK)へ入団し、やがてトップスターとなる。さらに本格的なショーを目指して上京した彼女は、戦争の影響や花森興業の御曹司・花森英介(林翔太)との運命的な恋を経て、戦後日本を代表する人気歌手へと成長していく。数々の出会いや試練を乗り越え、どんなときも明るく歌い続けたシヅ子。涙と笑顔に満ちたその人生を、「東京ブギウギ」「ラッパと娘」「ジャングル・ブギー」など珠玉の名曲とともに描く感動の舞台。

作/小野田勇 補綴・演出/齋藤雅文
出演/キムラ緑子、林翔太、惣田紗莉渚、賀集利樹、曽我廼家寛太郎、一色采子、桜花昇ぼる、松村雄基 他

【東京公演】2026年1月2日~20日 三越劇場
全席指定1万円(税込)
チケットホン松竹☎︎0570-000-489もしくは03-6745-0888(10:00〜17:00)
チケットWeb松竹(24時間受付)

【京都公演】2026年1月24日~2月1日 南座
1等席1万2500円、2等席7000円、3等席4000円、特別席1万3500円(いずれも税込)
チケットホン松竹☎︎0570-000-489もしくは06-6530-0333(10:00〜17:00)
チケットWeb松竹(24時間受付)

撮影/園田昭彦

元記事で読む
の記事をもっとみる