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小1の娘が「うちの子を怪我をさせた!」逆ギレする母親 → 数秒後、震える声で謝罪した『真実』とは

  • 2025.12.6

子ども同士のトラブルは、どの家庭でも起こり得るものです。けれど、もしそれが「濡れ衣」だとしたら……。親としてどう向き合えばいいのでしょうか。これは、私の友人・Mちゃんと小学1年生の娘・Kちゃんに起きたお話です。

突然の落書き事件

ある日、学校の近くの掲示板に、娘の名前と悪口が書かれてしまいました。通学途中の小学生が気づき学校に報告したことで、書いた子はすぐに判明。しかしその子は娘と学年も違い、接点もまったくない子でした。

学校が事情を聞くと、その子はこう答えたそうです。「石を投げていたから注意したら反抗された。ムカついて書いた」けれど、その時間、娘は間違いなく家にいたのです。私はその話を聞き、「人違いなのでは?」と違和感を覚えました。

謝罪電話のはずが……

後日、相手の母親から謝罪したいと連絡があり、電話がかかってきました。最初は丁寧な謝罪。しかし、私が「もしかして人違いではないか?」と伝えると、電話口から子どもの大きな声が飛んできます。「絶対K(娘)だった!!」それに続き母親まで、「うちの子だって、Kちゃんに突き飛ばされて怪我もしてます! 悪いことする子だから悪口描かれても仕方がないんじゃないの!?」

初めて聞く怪我の話に驚いた私は、急いで娘とその場にいた友達全員に確認。しかし、誰ひとり「見た」「聞いた」「怪我をした子を知っている」とは言いませんでした。

「複数の子がそう言っています。本当にうちの娘のことですか?」そう尋ねた私に、相手の母親は苛立ちまかせに言い放ちます。「うちの子が嘘つくわけないでしょ!」

食い違う証言、浮かび上がる違和感

話を詳しく聞くと、「突き飛ばされたのは半年前の話」「悪口の落書きの話で思い出した、と子どもに言われた」と説明されました。しかし、疑問は深まるばかり。娘は学年でも一番小柄で、まだ幼さの残る子。ましてや相手は上の学年。さらに、その母親はうちの娘を見たことがないと言います。

そこで私は、その子に直接たずねました。「石を投げた子、突き飛ばした子は、どんな子だった?」返ってきた答えはひと言。「髪が短い子!」その瞬間、私は確信します。「それは娘ではありません。娘は生まれてから一度も髪を切ったことがなく、ずっとロングヘアなんです」

やっと真実が明らかになりました。落書きは人違いで書かれ、怪我をさせたというのも言いがかり。娘はただ、巻き込まれていただけでした。

誤解が解けて

事実を知った母親は沈黙し、さっきまでの勢いは消え、震えた声で何度も謝罪しました。後日、対面で改めて謝罪を受け、その子どもにも指導がされたことで、この件はひとつの区切りを迎えました。

誤解が解けたことは良かったのですが、娘の傷ついた心はすぐには戻らないと思います。私は、これからも娘の気持ちに寄り添ってあげたいと、心の中で静かに、そして強く決意をしたのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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