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12月のバラ作業:初心者でもできる簡単お手入れ法と見逃せない品種選びのコツ【ガーデニング】

  • 2025.12.6

12月のバラ作業:初心者でもできる簡単お手入れ法と見逃せない品種選びのコツ【ガーデニング】

関東以西の温暖地でも、12月に入ると咲き残った秋バラは次第に勢いを失い、バラの季節の終わりを迎えます。この時期のバラのお手入れ法と、新しくバラを植える前に知っておきたい品種選びの基本をお伝えします。

12月初旬のバラのお手入れ

四季咲き性が強く、強健なバラであれば12月に入っても花を咲かせるものもあるでしょう。しかし、これも温暖地のバラに限られ、ほとんどの地方では気温の低下につれてバラは休眠期に入っていきます。

まだ花を咲かせている地植えのバラには、乾燥が続けば1週間か10日に1回水を与えますが、肥料は必要ありません。

つぼみがついていて、どうしても最後の花を咲かせたい場合は、夕方から朝まで袋をかぶせて低温から守り、開花を促すやり方もありますが、そのままつぼみが開かないことも多いでしょう。

花がすっかり終わったら、1~2月の冬の剪定の前に軽く株姿を整えておく仮剪定をします。

葉はむしらずにそのままにしておきますが、伸びすぎた枝先を刈り込み、株の形を整えるだけで庭がすっきりと見えます。

冬の元肥を入れるのにも少し早いので、この時期の作業は多くはありませんが、移植(植え場所の移動)を考えている方は今がチャンスです。

株を掘り上げる前に、移したい場所になるべく大きな穴を掘っておきます。

幅、深さとも50㎝以上が理想ですが、これはなかなか大変なことで、40㎝ほどなら問題ないでしょう。

休眠期なので、掘り上げる株は扱いやすいように枝を短く切っても大丈夫。

根の部分は大きく掘り上げ、なるべく根を切らずに残します。根の周囲についている土をざっと落として新しい穴に入れますが、その際は掘り上げた土ではなく、市販の新しい培養土を使って埋め戻すのがよいでしょう。

移植後は温かい日中にバケツ1杯以上の水を一度たっぷり与え、その後は自然の降雨にまかせます。

乾燥があまりに続いて心配な場合は、2週間に1回ほど水を与えてもいいのですが、休眠期なので与えすぎないのが基本です。

品種決めは、まず樹形を押さえて

12月はバラを新しく植えるのに最適な季節です。今までバラ園やカタログ、インターネットサイトなどで見て心惹かれるバラがあれば、早めに苗を入手して12~1月に植え付けます。

その際、バラの花の美しさばかりに目を奪われて購入してしまうと後々、後悔することも出てきます。

自分の庭や植え場所のスペースを考え、そこに合うサイズのバラを選ぶことが大切です。つるバラ(クライミング、クライマー)なのか、株バラ(株立ち、ブッシュ)なのかは最低限確認しておきます。

つるバラはアーチやフェンス、広い壁面などの支えが必要です。どのように枝を這わせるかをイメージしてから購入しましょう。

長く人気が続いている半つる性(シュラブ)のバラは、枝を切らずに伸ばせばつるバラとして使えますし、短く切ればボリュームのある株バラのようになります。

同時に樹高、株の幅もチェックしておきます。

枝が直上する直立性は狭い場所でもスリムに収まり、枝が横に伸びる横張り、半横張り性は株が茂って宿根草などの草花との調和も取りやすいものです。

自分の直感を信じて花形と花色を選ぼう

樹形が決まったら、ようやく好きな花形、花色を選びます。

剣弁高芯咲き、丸弁高芯咲き、セミダブル咲き、カップ咲き、ロゼット咲き、ポンポン咲き、一重咲きなどなど、バラの花形は選ぶのに迷ってしまうほど豊富です。

一般に剣弁高芯咲きは端正な雰囲気に、カップ咲きはやさしく、ロゼット咲きは素朴、などと言われますが、実際は花の大きさや花弁の質感でも印象は大きく異なります。

また花付きが多いと華やかに、少なめだと清楚な雰囲気になります。

花色についても、合わせるバラやほかの植物との調和も考えて自分がイメージする庭に近づけてみましょう。

ただ植物の色とは不思議なもので、色が混じって多少ごちゃついても、ベースとなる緑の葉がそれらをうまくまとめてくれます。

あまり難しく考えず、自分の好みと直感を信じて選んでみてください。

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