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運が数値化されてアプリで使える!?運がものをいう世の中で、運のない部下が巻き起こすラストに驚きを隠せない【作者に聞く】

  • 2025.12.5
ラッキーポイント 取材協力:今井大輔(@dice_k_imai)
ラッキーポイント 取材協力:今井大輔(@dice_k_imai)

SNSを中心に漫画をいくつも公開している今井大輔(@dice_k_imai)さん。X(旧Twitter)に投稿された「ラッキーポイント」は多くのいいねを獲得して注目を集めている。主人公は運がポイント化されたアプリで自分の運を会議で使うも、運のない部下のせいでストーリーは意外な方向へ発展していく。本作を描いたきっかけや今後の展望などについて、今井さんにインタビューした。

あきらめを受け入れたら、運がいいと思えるようになった

「ラッキーポイント」01 画像提供:(C)今井大輔(秋田書店)2018
「ラッキーポイント」01 画像提供:(C)今井大輔(秋田書店)2018
02 画像提供:(C)今井大輔(秋田書店)2018
02 画像提供:(C)今井大輔(秋田書店)2018
他人より運がいいという主人公だが…!? 03 画像提供:(C)今井大輔(秋田書店)2018
他人より運がいいという主人公だが…!? 03 画像提供:(C)今井大輔(秋田書店)2018

作者の今井大輔さんは、担当編集との新連載企画の打ち合わせの際、複数のアイデアを持ち込んだところ「全部やろう」という流れになり、毎回設定の異なるオムニバス連載が決まったという。架空の設定を考えるのが得意な今井さんは「ヒントは日常にすべてあるものなのですが、今作は朝、テレビの星座占いを見たときに思いついた気がします」と振り返る。

本作「ラッキーポイント」で工夫した点は「ラストまで描かない」ことだそう。それは、今井さんが、読者が「ここからハッピーエンドに向かうだろう」と想像できた時点で、物語は役目を果たすと考えたからだという。また、「運の数値化」は短編だからこそ成立する粗い設定で、「粗さを感じさせる前に読み切らせてしまう展開の速さは意識しました」と明かす。

今井さんは「運」を「言い訳」と「慰め」だと捉えつつ、「あきらめを受け入れた結果、自分は運がいいと思えるようになった」と語る。作中で杉本さんがプレゼン会議に60ポイントを投入する場面について、今井さんは「出世する人や結果を出す人は、ここぞ!というときに能力を全振りしている」という自身の感覚が自然と杉本さんの行動として描かれたのだと教えてくれた。

最後に、今井さんは「喜怒哀楽だけじゃない、『喜』『怒』『哀』『楽』の間にある名前のついていない感情を描きたい」と今後への意気込みを語った。

主人公が運をポイント化して使う世界はユニークで、意外な展開に引き込まれてしまう。ぜひ、「ラッキーポイント」で新しい発見を味わってほしい。

取材協力:今井大輔(@dice_k_imai)

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