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顔を真っ赤にしたママ友→自宅に訪問した際の【非常識】指摘した結果|おもてなしは当たり前?

  • 2025.12.5

主人公・里香(30)は断れない性格の主婦。ママ友との集まりの場所が毎回自宅になり、心に不満が積もっていた。雪国のため室内で遊ぶ必要があり、広い里香の家は「都合の良い公民館」と化していて―――。『おもてなしは当たり前?』第5話をごらんください。

里香は自宅開催を拒否し、ゴミや片付けの負担、爆音おもちゃの件を正直にぶつける。ママ友の雅子は心から謝罪し、静香も図々しさを認めて…。

覚悟を決めて、今までのモヤモヤを告白

ママリ

「あのさ、ごめんね、ちょっと真面目な話なんだけど……」

私の言葉に、静香ちゃんと雅子ちゃんは少し戸惑った様子で黙り込みました。静香ちゃんは手に持っていたジュースのパックをテーブルに置き、雅子ちゃんは不安そうな目で私を見つめます。空気が一気に張り詰めます。

私は深呼吸をして、覚悟していた言葉を思い切りぶつけました。

「あのさ、次からはママ会、うちじゃない場所でも開いてほしいんだよね。毎回うちで集まるのは、ちょっと正直、負担なんだ」

静香ちゃんが

「里香ちゃんちは広いからいいかなって…」

と、またいつもの理由を口にしようとしますが、私はさらに続けました。

「場所を提供するのはもちろんなんだけど、ゴミや洗い物もすごい量で、ちょっと負担が大きすぎるんだ。おもちゃも自由に使ってもらっていいんだけど、今は下の子のお昼寝中だと起きちゃうからちょっと困ってるし…」

私はすべて正直に伝えました。もう友達との距離ができてもいい、という気持ちで。私の言葉を聞いて、最初に動いたのは雅子ちゃんでした。彼女は顔を真っ赤にして、持っていたカフェオレのマグカップを静かにテーブルに置きました。

ママ友たちの素直な気持ち

ママリ

雅子「そうなんだ。本当にごめんね。私、自分の家が狭いのを理由にして、里香の優しさに完全に甘えてた。そこまで負担に感じさせてたなんて、気づいてなかったよ。ドリンクも、里香がいつも用意してるから、つい当然みたいに飲んじゃって……本当にごめん」

雅子ちゃんは目に涙を浮かべ、何度も謝ってくれました。彼女の素直な反応に、私は少し救われました。静香ちゃんは最初はピンときていないようでしたが、だんだんと理解をしてくれたようで、ぽつりぽつりと口を開いてくれました。

「……私もごめん。片付けのこともそうだし、子どものことも、つい里香ちゃん任せにしてたよ。本当に反省してる」

静香ちゃんも、自分の言動が図々しかったことを認めてくれました。2人とも反省してくれたことが、その表情から伝わってきます。私は今後について提案しました。

「2人と遊ぶのは楽しいし子どもたちも楽しみにしていることだから続けたいの。だから今後は、家に集まるのはもう少し回数を減らして、公民館の和室を借りるとか、カラオケルームを使ってみるとかどうかな?最近は子連れでママ会も流行ってるみたいだし」

2人はすぐに賛成してくれました。

「それ、いいね!私も探してみる!」
「お金かかるって言っても、割り勘なら全然平気。場所代を割り勘する方が、みんなすっきり遊べるもんね」

思っていることをきちんと伝えるのは、本当に勇気のいることでしたが、こんなにもすぐ、そして建設的に解決に向かうなんて、正直驚きでした。優一が言っていた通り、私が言わなかっただけだったんですね。

本音でぶつかる大切さ

ママリ

あれ以来、私たちは公民館を利用したり、天気の良い日は公園に行ったりして遊ぶようになりました。

もちろん、たまに私の家で集まることもありますが、その時は彼女たちの態度が劇的に変わりました。雅子ちゃんは、必ずきちんとした手土産を持ってきてくれるようになり、静香ちゃんは、子どもたちが遊び始める前に「爆音のおもちゃは絶対ダメ。里香ちゃんに迷惑かけちゃだめだよ」と厳しく注意するようになりました。

そして何より、テイクアウト後の後片付けです。食事が終わると、静香ちゃんが「里香ちゃん、食器は私が洗う!」と率先して洗い物をしてくれるようになりました。

雅子ちゃんも、リビングのゴミをすべて集め、おもちゃを片付けてから帰るようになりました。優しさに甘えられて、自分が辛くなるくらいなら、正直に気持ちを伝えて、本当の友達付き合いを築くことの方が大切だと、改めて実感しました。

あとがき:本当の友情は、正直な距離から始まる

正直な気持ちを伝えるという、里香さんの勇気ある行動が、三人の関係を最も健全な形へと導きました。雅子さんの素直な謝罪と、静香さんの非を認める態度は、彼女たちが友情を大切に思っていた証拠です。「場所を共有する」という負担から「場所代を共有する」という対等な関係へシフトしたことで、物理的な距離と心の気遣いが生まれました。里香さんが自分を犠牲にしなくなったことで、友人たちも「甘え」を卒業し、本当の優しさと気配りを思い出した、感動的な結末です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ゆずプー

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