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新人「辞めさせていただきます」入社1週間での退職LINE。理由を聞くと呆れた一文が…実は【短編小説】

  • 2025.12.6
新人「辞めさせていただきます」入社1週間での退職LINE。理由を聞くと呆れた一文が…実は【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

月曜朝の衝撃通知

私は中堅の事務職をしています。
春の人事異動で、私の部署にも待望の新人くんが配属されました。見た目は黒髪で清潔感があり、私の説明にも「はい!ありがとうございます!」とハキハキ答える好青年。

「今年は当たりの子だね」と、同僚と安堵していたのです。まさか、あんなことになるとは夢にも思わずに。

入社からちょうど一週間が経った、月曜日の朝のことです。始業時間を10分過ぎても彼が現れません。

電車遅延の情報もなく、事故にでも遭ったのではないかと心配して電話をかけようとした矢先、私のスマホが鳴りました。

彼からのLINE通知です。

まさかの呆れた理由

『お疲れ様です。体調不良とかじゃないんですけど、今日で辞めさせていただきます』

あまりの急展開に、私は呆然としました。退職代行ですらなく、LINE一通での退職宣言。私は慌てて返信しました。

『急にどうしたの? 何か悩みがあるなら、一度電話で話せませんか?』

『電話は無理です。理由は、ちょっと社風が合わないっていうか』

『先輩の作ったマニュアル、文字ばっかりで読む気失せるんすよね。』

『TikTokみたいに1分動画でまとめてくれないと、僕の能力発揮できないんで』

……は? 私が一週間かけて丁寧に教え、渡したあの詳細なマニュアルを「読む気失せる」? しかも、業務マニュアルをダンス動画のように短く編集しろと?

怒りを通り越して、なんだか力が抜けました。私は「わかりました」とだけ返し、すぐに上司へ報告。

上司もそのLINE画面を見て「ああ……これは早めに分かってよかったよ」と苦笑いし、即座に退職手続きが進められました。

後日談ですが、彼はその足で別の会社の面接に行ったものの、「スマホでメモを取っていたら怒られた」とSNSで愚痴っているのを見かけました。

本当に、早めに縁が切れてスカッとしました。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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