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「もう、全部イヤ」育児との両立に苦しむワーママ。園に預けてすぐ乗ったタクシーで、運転手の一言にホロリ

  • 2025.12.8

家事と仕事と子育ての両立の、理想と現実との差に「ストレス限界!」となった筆者の友人D子。
偶然乗ったタクシーの運転手さんから言われた、予想もしなかった一言とは!?

画像: 「もう、全部イヤ」育児との両立に苦しむワーママ。園に預けてすぐ乗ったタクシーで、運転手の一言にホロリ

子育てと仕事の両立→現実と理想

子供を0歳から保育園に入れて、早々と職場復帰をした私。

「子育ても仕事もバリバリこなして頑張りたい!」
と意気込んだものの、現実は「輝くママ」のイメージとはかけ離れた生活を送る日々でした。

朝の支度が間に合わずに、保育園の登園も出社も毎日ギリギリ。
頑張って働いて帰ってきて、疲れ切った体に待っているのは大量の家事のタスク。

夫は出張が多く、親も遠方なため頼れる人もおらず、一人で全て抱え込む日々。

理想と現実のギャップの間で、ストレスも限界に近づいていました。

「もう、全部がイヤ」

ある朝、子供がなかなか離乳食を食べてくれず、出社の時間が近づいていました。

食べさせるのを諦めて子供を連れて慌てて家を出て、なんとか保育園に駆け込み子供を預けた瞬間、何かがぷつんと切れて

「もう、全部イヤ」

と思ってしまいました。

駅まで歩く気力もなく、保育園の前でタクシーを呼び止めました。

偶然乗ったタクシーの車内で

運転手さんは「どちらまで?」と穏やかな声。

「近場ですみませんが、駅までお願いします」

座席に座ると
「子供って、なんであんなに言うこと聞かないんだろう」
「自分ばっかり頑張ってる気がする」
とネガティブなことばかり頭の中で考えていたら

「保育園にお子さん、預けてきたところですか?」

と運転手さんが声をかけてきて、少し驚きながらも「そうです」と答えました。

タクシーの運転手さんの言葉とは!?

「うちも子供が小さい頃は大変で、ずいぶん余裕なくてね」

運転手さんは少し笑いながら話を続けました。

「でも、子供はあっという間に育っていく。寂しいものですよ。今はきっと、忙しくて幸せな時期なんですよ」
「でもね、頑張り過ぎちゃダメですよ。子育てって、マラソンみたいなもんです。立ち止まっても、休んでもいいんですよ」

説教でも慰めでもない、絶妙なその一言が、じんわりと胸に刺さり、駅に着く頃には、心のざわつきが少し落ち着いていました。

子育てはマラソン

その日の夜は、紙皿と紙コップにレトルトカレー、お風呂もシャワーだけ、と決めて、仕事から帰宅後も久しぶりに穏やかに子供と過ごすことができました。

余裕がなくなると、どんどん自分を追い込んで周りが見えなくなりがち。

しかし、偶然にもタクシーの運転手さんの絶妙な言葉がけによって、我にかえることができました。

その後もしんどくなった時は
「子育てはマラソン。立ち止まっても休んでもいい」
という言葉を思い出すようにしています。

あの時、言葉をかけてくれたタクシーの運転手さんには今も感謝しています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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