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【60代口臭ケア】60代ならではの原因とは?口臭が気になる人がチェックしておきたい原因3選

  • 2025.12.4

「口臭」で悩む方は素敵世代にも多いですが、人にはなかなか相談しづらいもの。まずは原因を知るところから対策を始めていくのがおすすめです。素敵世代の口臭には、この年代の女性ならではの原因があることを知っておきましょう!

【1】ドライマウス

唾液量が減ることで細菌が口の中に残り、臭いの原因に

いちばんの原因はドライマウス、つまり唾液が不足して乾燥した状態。唾液には細菌を洗い流して口内を清潔に保つ洗浄作用があるため、不足することで細菌が増え、舌苔ができたり口臭の原因となる細菌が活発に動き出したりします。素敵世代のドライマウスにはいくつか原因が考えられます。

加齢

性別に関わらず、人の唾液の分泌量は加齢とともに減少していきます。唾液を分泌する唾液腺が老化によって萎縮したり、筋肉量の低下によって咀嚼力が衰えたりし、結果として唾液を作る機能自体が衰えてしまうのです。

女性ホルモン量の低下

女性ホルモンの分泌量と唾液量は、密接に関係しています。閉経により女性ホルモンの分泌量が減ると、まず唾液腺の機能自体が低下します。加えて、骨密度や筋肉量も低下するため、咀嚼力の低下も招きます。それらが相まって、唾液の分泌量が減ってドライマウスになってしまうという仕組み。また、女性ホルモンの低下は自律神経の乱れも引き起こすため、それが原因で口が乾くということも考えられます。

ストレス

ストレスを感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌量が抑制されてしまいます。自律神経とドライマウスは密接な関係があります。ストレスだけでなく、緊張状態が続く、女性ホルモンが低下する、睡眠不足などによる自律神経の乱れなども、口が乾く原因になりえます。

その他

そのほかに考えられる原因としては、まずは服薬。薬のなかには、唾液の分泌を抑える副作用を持つものがあります。そして、呼吸法。コロナ禍以降、マスクの着用習慣によって鼻呼吸が苦しくなり、自然と口呼吸になる人が増えました。口呼吸をすると唾液が蒸発しやすくなり、口内が乾燥する原因になります。

【2】むし歯、歯周病

細菌が作り出したガスがそのまま口臭に

むし歯や歯周病が口臭のもととなることもあります。むし歯や歯周病が進行することで細菌が増殖し、食べかすに含まれるタンパク質の分解が進んで、そこからガス(揮発性硫黄化合物)を発生させます。そのガスがそのまま口臭に。むし歯や歯周病が悪化すると炎症や膿ができて、そこから強い腐敗臭を放つようになる場合もあります。重度にならない限り自覚しづらいというのも、このケースの口臭の特徴です。

【3】内臓系の疾患

なんらかの疾患により、体の内側から臭いが発生

原因が口とは別の場所にあることもあります。内臓のどこかに疾患があり、そこが臭いのもととなっている可能性も。たとえば消化器系の疾患なら食べ物が腐ったような臭い、咽頭や気管支、肺などの感染症なら甘い臭い、糖尿病ならアセトン臭と呼ばれる甘酸っぱい臭い、肝硬変ならアンモニア臭を発する傾向があります。口臭よりも先に体の不調に気づくことが多いですが、場合によっては病気が発覚するきっかけになることも。

教えてくれたのは

歯科医師 石井さとこ先生

口元美容スペシャリスト。デンタルクリニック・ホワイトホワイト院長。歯のホワイトニングや口臭ケアにまつわる情報を日々発信。著書に『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』(集英社)などがある。

イラスト/二階堂ちはる 構成・文/平井薫子 ※素敵なあの人2026年1月号「60代の口臭ケア」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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