「15年前の保証書を手に再来店」“鳴らないタイマー”修理にこだわる婦人の謎と店長の困惑【作者に聞く】

高級包丁が並ぶキッチン雑貨店で店長を務めるオムニウッチー(@omni_uttii821)さんのもとには、今日も個性豊かなお客がやって来る。今回は、その中でも印象に残った「修理依頼の婦人」のエピソードを紹介したい。

保証書には“15年前”の文字。メーカー対応を渋る婦人の本音とは？

ある日、店にキッチンタイマーを抱えた婦人がやって来た。「故障したので見てもらえます？」と差し出されたタイマーは、店舗で扱っている商品ではないうえ、保証書には購入から15年と記されていた。

オムニウッチーさんが「取り扱いのない商品なので、メーカーに直接問い合わせていただくのが確実です」と説明すると、婦人は「前にも聞いたんだけどね…」とため息。どうやら今回が二度目の持ち込みだったらしい。

事情を聞くと、すでにメーカーには問い合わせ済み。しかし修理の可否は現物を送らなければわからず、送料を負担する必要があることに納得できず、踏ん切りがつかなかったようだ。

店としては新品の購入を提案したいところだが、婦人のタイマーへの思いは固く、「コレがいいのよ」と譲らない。“15年前の他店商品”を前に、店側としては頭を抱えるしかなかった。

同じキッチンタイマーでも、別のお客からはまた違った相談が舞い込む。「購入したタイマーの音が鳴らない」という申し出だった。こちらは店舗で購入した商品で保証期間内。動作確認をすると、タイマーは問題なく作動し、設定時間になるとしっかりと“ピピピピピ”と音が響く。

「正常に鳴っていますよ」と伝えると、お客は驚いた顔で「えっ、鳴ってるの!?」と返してきた。どうやらタイマー音が聞き取れないらしく、修理のしようがない状態だったという。このエピソードには「モスキート音!?」「そんなことあるの？」とSNSでも反響が寄せられたそうだ。

オムニウッチーさんのブログ「独女日誌」では、学生時代の話や恋愛エピソードなどInstagram未掲載の漫画も読める。「10キロ痩せたら女になりました」「初めて付き合った人は〇〇でした」など、思わずクスッと笑える作品が満載だ。

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