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まだ遅くない! 岡田准一の『イクサガミ』はなぜ世界的にヒットした? 後半は二宮和也の活躍にも期待

  • 2025.12.4

岡田准一さんが主演・プロデューサー・アクションプランナーを務める『イクサガミ』(Netflix)が、世界中で大ヒットを記録中です。

Netflixで独占配信中のドラマシリーズ『イクサガミ』は11月13日に配信が開始され、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で2位を獲得。日本を含む11の国と地域で「週間TOP10」首位となり、86の国と地域ではTOP10入りするなど、日本だけでなく世界でも多くの人に見られています。

今回は、近年まれに見る傑作の『イクサガミ』を、まだ視聴していない人に向けて魅力を解説。すでに視聴した人も、前半戦の振り返りとして参考にしてくださいね。

『イクサガミ』はどんなストーリー?

『イクサガミ』は、直木賞作家・今村翔吾さんが2021年に生み出した小説シリーズを、映画『正体』などで知られる藤井道人さんらが監督・脚本を務めて実写化。明治初期の日本が舞台で、仕事を失った士族や武芸者たちによるバトルロワイヤル作品です。

ストーリーは、廃刀令で居場所を失った士族や武芸者たちが、巨額の賞金を目当てに殺し合いを行う内容。京都を出発して東京まで東海道を通り、その間にルールに則って殺し合いを続ける「蠱毒(こどく)」という名の壮絶なゲームの様子を描いています。

序盤からこのデスゲームは仕組まれたものだと明かされており、裏で取り仕切っているのは日本を代表する「金持ち」たちというストーリー。これまでも数多く制作されてきたバトルロワイヤル作品と似ている設定で、難しい要素はなく気軽に見られるドラマとなっています。

現在は、前半と思われる6話までが配信されており、その後のスケジュールは未定の状態。今からでも十分に追いつける状況です。

映画が何本も撮れるような豪華キャストが魅力!

そんな『イクサガミ』は、出演者が驚くほどに豪華です。岡田さんをはじめ、二宮和也さん、清原果耶さん、東出昌大さん、染谷将太さん、早乙女太一さん、井浦新さん、吉岡里帆さん、玉木宏さん、伊藤英明さん、濱田岳さん、阿部寛さん、横浜流星さんなど主演クラスの俳優が勢ぞろい。さらに、若手として注目される藤崎ゆみあさん(※崎はたつさき)がヒロインに抜てきされ、素晴らしい演技を見せているところも注目ポイントです。

豪華な出演者がそろった『イクサガミ』ですが、なんといっても岡田さんの人間離れしたアクションシーンが魅力。岡田さん演じる嵯峨愁二郎は「人斬り刻舟」と呼ばれた伝説の剣客で、圧倒的な強さを誇ります。

しかし、過去のトラウマがあり序盤は刀がうまく握れずピンチを迎えるなど、弱みも持つキャラクターです。哀愁漂う愁二郎を岡田さんがベテランらしく丁寧に演じ、さらに世界基準のアクションを披露。岡田さんの演技だけでも、作品を見る価値があるといえる仕上がりです。

見ていてワクワクする“テレビゲーム”的なキャラクター

魅力的な女性たちが活躍するのも『イクサガミ』の魅力といえます。藤崎さん演じる香月双葉は蠱毒の参加者で最も幼く最弱の少女で、愁二郎と行動を共にしますが足手まといに。しかし、芯の強さは人一倍で、戦闘以外の部分で周囲を支えます。愁二郎は双葉に亡くなった娘の面影を映し出す場面もあり、物語を面白くしているヒロインです。

そして、清原さん演じる衣笠彩八は、愁二郎と共に修行を行っていた義妹。圧倒的な武力を持ちながら、女だという理由で剣の道を生きられなかったキャラクターで、清原さんが悲壮感漂う彩八を繊細に演じています。

ほかにも、東出さん演じる柘植響陣は、愁二郎と行動を共にしつつ裏切りも行うくせ者。玉木さん演じる菊臣右京は美しき剣士、伊藤さん演じる貫地谷無骨は一般人も殺す異常な戦闘狂、染谷さん演じるカムイコチャは天才的な弓矢の達人と、蠱毒の参加者は見ていてワクワクする“テレビゲーム”的なキャラクターばかりです。

阿部さん演じる岡部幻刀斎が主人公たちの命を狙い、横浜さん演じる“最狂”の剣士・天明刀弥が後半で活躍する予定で、面白さはさらに増していくでしょう。
 

歴史的名作に? 後半はさらに面白くなりそうな予感!

基本的にベタな戦闘シーンが多いのですが、付随する要素が面白いのが魅力です。まず、愁二郎と彩八が修行した秘伝「京八流」を巡る戦いが複雑に絡んできます。愁二郎より戦闘力がある幻刀斎は、京八流を受け継ぐ八兄妹を抹殺するため主人公たちを追いかけ続けます。このバトルに早乙女さん演じる化野四蔵などほかの八兄妹も参戦し、宿敵の幻刀斎を倒す要素も後半で描かれる予定です。

また、そもそもデスゲームの蠱毒をなぜ行っているのか、前半では明かされませんでした。前半の最後で最強と思われる刀弥が登場し、さらに二宮さん演じる槐(えんじゅ)は序盤から登場しているものの、設定も素性も不明なまま。後半で槐が鍵を握るのは間違いなく、二宮さんの卓越した演技が期待できます。

そのほかにも、蠱毒というゲームの名前が示すものや、素性が分からない仲間の響陣など、前半で謎のままになっていることも多数。配信が予定される後半では、さらに面白いストーリー展開が待っていることでしょう。前半の配信だけで、映画『国宝』に並ぶような歴史的名作で、絶対に見逃さない方がいいドラマだと断言できます。

誰が見ても楽しめる『イクサガミ』

ここまで、『イクサガミ』の魅力を解説しましたが、時代劇をベースにしながら、非常に見やすいドラマになっています。展開や設定はベタなので頭を使わなくても見ることができ、とんでもないアクションシーンが満載で飽きることがありません。誰が見ても楽しめる作品だといえます。

宣伝を依頼されているわけではないですが、『イクサガミ』を見ていない人がいるなら、Netflixに加入してでも見る価値はあるとおすすめできます。それくらい、歴史的な名作になる可能性を秘めているからです。
この記事の執筆者: ゆるま 小林
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

文:ゆるま 小林

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