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26歳貧困女子、キャバクラで初恋の人と再会…しかし彼は「No.1キャバ嬢」になっていた【作者に聞く】

  • 2025.12.4
周りの意見に流されがちの主人公 (C)國里
周りの意見に流されがちの主人公 (C)國里

誰にでも初めての恋の思い出はある。高校時代、いじめられていた自分をかばってくれたクラスの中心人物。そんな憧れの彼と、まさかの場所で再会することになったら――? 今回は、國里さんが描く漫画『初恋男子がNo.1〇〇になっていた話』を紹介する。26歳になり、生活苦からキャバクラの体験入店へ向かった主人公。そこで待っていたのは、ドレスを着て「No.1キャバ嬢」として輝く初恋の彼だった。

初恋男子がNo. 1〇〇になっていた話_P002 (C)國里
初恋男子がNo. 1〇〇になっていた話_P002 (C)國里
初恋男子がNo. 1〇〇になっていた話_P003 (C)國里
初恋男子がNo. 1〇〇になっていた話_P003 (C)國里
初恋男子がNo. 1〇〇になっていた話_P004 (C)國里
初恋男子がNo. 1〇〇になっていた話_P004 (C)國里

体験入店した店にいた美女は「憧れの彼」だった

主人公は、恋をする余裕もなく明日の生活にも困る26歳の貧困女子。学生時代から「自分の意見がない」と陰口を叩かれていた性格は、大人になっても変わっていなかった。生活費の足しにと、不向きなキャバクラの世界へ足を踏み入れた彼女。そこで出会った美しいNo.1キャバ嬢を見て、思わず叫んでしまう。「てっ、寺島悠司くん!?」すると美女は「…フルネームで呼ぶなよ」と低い声で返した。なんと、No.1キャバ嬢「セイラ」の正体は、高校時代の初恋男子本人だったのだ。

彼は手術をし戸籍も変え、新たな人生を踏み出していた。昔の名を呼んだことを謝る主人公に、「なんで謝るの?秘密にしてって強要してるのはこっちじゃん」とセイラ。「そんなんでキャバやってけんの?強くなんな」と励ます男前な中身は、高校時代のままだった。

「性別にとらわれない人間関係」を描きたかった

本作の着想について、作者の國里さんは「性別にとらわれずに人間関係を築く話を描きたかった」と語る。「そのために“最初は異性として好きだった人が、再会したら同性に変わっていた”という設定が生まれました。あとは、綺麗なお姉さんを描きたいという願望からキャバ嬢の設定にしました」

また、気弱な主人公と強気なセイラの対比も本作の見どころだ。「セイラは気が強い反面、男だった頃は本当の自分を抑えていた部分があるので、そこに主人公との共通点があり、気持ちが通じやすいと思いました」後半では、主人公がセイラの影響を受けて自立していく姿が描かれる。「二人がお互いに依存し合わない信頼関係が築けたと思います」と國里さんは語る。

恋愛感情を超えた、人と人としての深い絆。全80ページの物語には、自分らしく生きるためのヒントが詰まっている。

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