1. トップ
  2. 冬に現れる『小さなハンター』 生態にギャップを感じる『モフモズ』の姿

冬に現れる『小さなハンター』 生態にギャップを感じる『モフモズ』の姿

  • 2025.12.5

全国的に、本格的な冬の気配を感じる季節となってきた2025年12月3日現在。

外出の際には、ダウンなどのアウターが欠かせないでしょう。冬に『防寒着』が必要なのは、人間だけでなく、野鳥も同じようです。

野鳥愛好家の、えむビタキ(@emuBitaki321)さんは、関東の公園を散策中、スズメ目モズ科に属する『モズ』の姿に、目が釘づけになったと言います。

えむビタキさんが撮影した、『冬仕様』のモズの姿が…。

体が真ん丸でモフモフ!

冬が近づくと、モズは気温の低下に備えて密度の高い冬毛に生え替わり、空気をため込んで体温を逃がさないようにします。

空気の層がダウンのような役割を果たすため、見た目がふくらんでモフモフになるのです。

モフモフの体だけでなく、丸い瞳や小さなくちばしも愛らしく、目を奪われますよね。

冬の風物詩として親しまれる『モフモズ』の姿には、Xで「たまらなくかわいい…!」「フォルムがスズメにも似ている」といった声が上がりました。

野鳥愛好家をとりこにする『モフモズ』 見た目に反したワイルドな生態

筆者は、野鳥を撮影して7年になると言う、えむビタキさんを取材。

撮影したメスの『モフモズ』の様子を聞くと、愛らしい姿からは想像できない、意外な答えが返ってきました。

大好きなメスの『ジョウビタキ』を探してウロウロしていたところ、たまたま『彼女』と出くわしました。

どうやら、このモズは木の下にいる虫を狙っていたようです。

羽をぐるぐると回しながら獲物を見定めていて、しばらくすると静かに飛び立ちました。

実は、モズは昆虫や小動物を食べる肉食の野鳥なのです。

食料が不足する冬を前に、捕まえた獲物を木の枝などに突き刺しておく『モズのはやにえ』と呼ばれる習性も持っています。

愛らしい見た目からは想像できない、たくましい生態は『小さなハンター』と呼ぶにふさわしいでしょう。

かわいらしさとワイルドさのギャップに、胸がキュンとしてしまいますね…!

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。

[文・構成・取材/grape編集部]

元記事で読む
の記事をもっとみる