1. トップ
  2. レシピ
  3. 「世界の中心は、どこにあるのか?」竹沢うるまの写真展で、世界の見方を問い直す

「世界の中心は、どこにあるのか?」竹沢うるまの写真展で、世界の見方を問い直す

  • 2025.12.3

2025年12月9日(火)から12月24日(水)までの期間、キヤノンギャラリー銀座にて、写真家・竹沢うるまによる「Boundary | 中心」と題した写真展が開催される。アイスランドの雄大な大地と、世界各地の人間の営み。新境地を切り開き続ける同氏は、世界各地でさまざまな「境界」を見つめ、4年半ぶりとなる新作写真集も完成させた。今回はどんな世界を、視座を見せてくれるのか。そのまなざしを追体験できる展示に期待が高まる。

世界の中心は一体、どこにあるのか

©URUMA TakezawaHarumari Inc.

2010年から2012年にかけて1021日 103カ国を巡る旅を敢行するなど、世界各地を旅しながら撮影を続ける、写真家・竹沢うるま。主なテーマに「大地」を掲げ、大地の一部として存在する「人間」と共に写真に収め続けている。

©URUMA TakezawaHarumari Inc.

今回は「世界の中心は一体、どこにあるのか。」の問いを提示し、約60点で構成される写真展を開催。会場には、インドネシア、インド、ベナン共和国、ペルー、モンゴル、日本など世界中を撮影地とした圧巻の作品が並ぶ。

広大な草原、標高5000メートルを超す山々、茶褐色の乾燥した大地。私たちが普段生活している世界とはまったく異なる風景の中で、独自の価値観や伝統を大切にしながら生きる人々を捉えた写真たち。彼らの姿と対峙するとき、本展のテーマである「世界の中心」についての疑問が、見ている私たちの中に湧き上がるだろう。

©URUMA TakezawaHarumari Inc.

私たちがいま立っているところが中心なのか、それとも、いわゆる“僻地”と言われる彼らが立つ場所が中心なのか。写真の中でこちらを見つめる人々の視線に見つめられるとき、自分の信じる世界の中心が揺らぎ、世界の見え方が大きく転換するのを感じるに違いない。

同タイトルの写真集も発売

©URUMA TakezawaHarumari Inc.

写真展に合わせて、同タイトルの写真集も青幻舎より発売される予定だ。4年前に発表した「Boundary | 境界」から続くシリーズの第二弾となる本作。込められたメッセージと共に、静寂と力強さを感じる写真そのものの美しさも見どころだ。

私たちとは全く異なる世界観を持つ人々。想像を超える価値観。
同氏の写真を通して、その一端を見つめたとき、図らずも自分中心の尺度で判断してしまっている現実への疑問が湧いてくるかもしれない。自分の中に生まれる新たな感情を確かめに、ぜひ写真展に足を運ぼう。

竹沢 うるま 写真展「Boundary | 中心」
期間:2025年12月9日(火)~12月24日(水)
時間:10:30~18:30(日曜・月曜・祝日休館)
WEB:https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/takezawa-coreHarumari Inc.
元記事で読む
の記事をもっとみる