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東宝株式会社新サービス「TOHO-ONE」2026年3月スタートで3つのプランが登場!映画ファンへのおすすめは?

  • 2025.12.3

2026年3月にスタートの東宝グループの新サービス「TOHO-ONE」のプロジェクト説明会「TOHO-ONE メディアラウンドテーブル」が12月2日、東宝株式会社にて開催され、同社専務執行役員エンタテインメントユニットIP・アニメ本部長TOHO Digital Lab.担当兼チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)の大田圭二氏とTOHO Digital Lab.所長兼デジタルビジネス推進室長の平松義斗氏がサービス概要や今後のロードマップを紹介した。

【写真を見る】福本莉子を起用した、「TOHO-ONE」の告知ビジュアル!

東宝株式会社 専務執行役員 エンタテインメントユニットIP・アニメ本部長 TOHO Digital Lab.担当 兼 チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)の大田圭二氏
東宝株式会社 専務執行役員 エンタテインメントユニットIP・アニメ本部長 TOHO Digital Lab.担当 兼 チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)の大田圭二氏

大田氏は、今年2月より帝国劇場が一時休館している状況であるにもかかわらず、アニメ『鬼滅の刃』の劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』、『国宝』の大ヒットにより、2025年は過去最高益を記録、2026年からは米ワーナー・ブラザースが手掛ける洋画作品の国内配給を東宝東和の子会社、東和ピクチャーズが受託することで、配給網がより強化されるため、引き続き好調な進捗であることを報告。年明け2026年から2028年は「次なるフェーズへとドライブする期間」とし、新たなグループスローガン「Moments for Life(その時間が、人生の力になる)」のもと、次なる挑戦の一つとして「TOHO-ONE」の立ち上げに至ったと説明した。

「これまでは映画、演劇と、デジタル機器から離れて”劇場ならでは”の感動を提供してきました」と話した大田氏は「顧客との接点は劇場としかしてこなかった」とし、劇場以外での場所での接点こそが課題であったと明かす。「SPY×FAMILY」を例に挙げ、「映画、演劇、アニメ。同じIPから多様なコンテンツが生まれていますが、アカウントIDが別々であることからお客様のコミュケーションが分断されていました」と解説。アカウントIDが一つになれば、「映画や演劇の余韻をシャンテで楽しんでもらう。買いそびれたグッズなどがオンラインで購入してもらうといったシームレスな体験が提供できる」と提示。「TOHO-ONE」は、IPエンゲージメントを最大化することを目的とし、「劇場での感動を日常のふとした瞬間に奮起して楽しむこと、持続的にお客様とつながる新たなプラットフォームを考えました」と紹介した。

「TOHO-ONE」は、既存の会員制度「シネマイレージ」「東宝ナビザーブ」「EC」「日比谷シャンテ」が統合されるため、「スタートから強固な基盤のもとで展開できる」と大田氏。「TOHO-ONE」の最大の独自性は東宝ならではの映画館、劇場というリアル接点の活用にあるとし、この独自の体験価値を”デジタル”で拡張していくと説明。これこそが東宝の強みを最大限に活かしたサービスになるとアピールしていた。

東宝株式会社 TOHO Digital Lab.所長 兼 デジタルビジネス推進室長の平松義斗氏
東宝株式会社 TOHO Digital Lab.所長 兼 デジタルビジネス推進室長の平松義斗氏

「TOHO-ONE」では無料プランの「ライト」、年会費500円(税込)の「スタンダード」、年会費3000円(税込)の「プレミアム」と3つの会員プランが用意される。詳細については次の説明の機会にとのことだったが、「TOHO-ONE」での推しポイントは「リワードでしか味わえない特別な体験」と強調した平松氏。サービス内容だけでなく、認証強化と1人1アカウントの認証を強化し、チケットの不正転売対策にもなるとも捕捉し、安全かつシームレスに楽しむことを可能にするともしていた。

世の中の流れでもID統合があったことも「TOHO-ONE」をスタートさせる要因のひとつだったと話した大田氏は、2年ほど前から動き出したプロジェクトだとし、「現状、バジェット通りに進行中」と順調にサービススタートを迎えられるとも報告。さらに大田氏は「シネマイレージ」の後継モデルは「スタンダード」だとし、そこから「多様化を体験していただくにはプレミアに入っていただく」という狙いがあるとし、映画ファンには演劇へ、演劇ファンには映画により興味を持ちやすい、行きやすいサービスにしたいとのこと。平松氏は2026年にローンチされるのは「基本はアプリ」とも話した。

映画ファンの気になるポイントとして「プレミアムプラン」の年会費は「シネマイレージ」の更新料と比べて高いのでは?との質問に、サービスを使うことで得られるお得感は「シネマイレージ」よりもあるとアピール。サービス内容はいろいろとアップデートしながら、2032年の東宝グループ創業100周年に向け、会員数1,000万人を目指すと力を込めていた。

取材・文/タナカシノブ

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