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理由も謝罪もなく「ミスりました」とLINEだけ送る新人。だが、上司の返信を見て顔色が一変【短編小説】

  • 2025.12.6
理由も謝罪もなく「ミスりました」とLINEだけ送る新人。だが、上司の返信を見て顔色が一変【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

新人が送ってきた衝撃のLINE

私が課長を務める部署に、優秀ですが少し困った新人くんが配属されてきました。彼は「タイパ」や「合理性」を何よりも重視する現代っ子。

業務効率が良いのは助かるのですが、コミュニケーションまで極限まで省こうとするのが悩みの種でした。

ある日の午後、私のデスクの電話がけたたましく鳴りました。受話器を取ると、取引先の方からの怒号が飛び込んできます。

「御社の見積もり、桁が一つ違いますよ!どういうことですか!」

なんと、新人くんが作成した重要な見積書にミスがあったのです。私は平謝りしながら、すぐに部内チャットを確認しました。当然、担当者である彼も事態に気づいているはずです。

私が電話で謝罪を続けている最中、デスクに置いてあったスマホが震えました。通知画面には、新人くんからのLINEが表示されています。

『見積もりの件、ミスりました。修正版送っときます』

……え? 私の思考が一瞬停止しました。電話越しに怒られている私を目の前にして、彼は席を立つこともなく、LINEで済ませようとしたのです。謝罪の言葉も、反省の色もそこにはありませんでした。

電話を切り、ふと彼の席を見ると、何食わぬ顔でパソコンに向かっています。「報告は済ませたので、もう自分の仕事は終わり」と言わんばかりの態度。

ここで怒鳴りつけるのは簡単ですが、それでは彼の心には響かないでしょう。私は彼が好む「合理的でデジタルな方法」で、事の重大さを教えることにしました。

私は静かにスマホを手に取り、LINEに返信を打ち込みました。

新人への強烈なしっぺ返し

ピロン、という通知音が静かなオフィスに響きます。

『了解。謝罪も直接の報告もないということは、責任を取る気がないと判断しました』

するとすぐに返信がありました。

『責任取る気がないわけではないですが』

またLINEです。私もあえてLINEで返信しました。

『この案件からは外れてもらいます。あとの処分については、人事に相談しておきますね』

スマホを確認した彼の背中が、ビクリと跳ねました。

「えっ……ちょ、課長!?」

真っ青な顔をした彼が、慌てて私の席に飛んできました。

「あの、これはどういう……!」

私はスマホの画面を指差し、ニッコリと微笑んで言いました。

「君流の報告に合わせてみたの。文字だけの方が合理的で分かりやすいでしょう?」

「申し訳ありませんでした!!」

その日以来、彼が「報・連・相」をLINEだけで済ませることはなくなったのでした。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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