1. トップ
  2. 恋愛
  3. 道に落ちている財布、拾う? 拾わない? 迷った挙句、交番に届けた結果 →『思いがけない展開』に!

道に落ちている財布、拾う? 拾わない? 迷った挙句、交番に届けた結果 →『思いがけない展開』に!

  • 2025.12.6

年末が近付くと、時間にも気持ちにもゆとりがなくなり、つい自分のことだけで精一杯になってしまいますよね。しかし、ちょっとした出来事をきっかけに、心の向きがふと変わる瞬間もあるものです。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

画像: 道に落ちている財布、拾う? 拾わない? 迷った挙句、交番に届けた結果 →『思いがけない展開』に!

年末に見つけたもの

年末の夜、街は忘年会帰りの人々でごった返していました。
そんな中、仕事の疲れでへとへとだった私が家路を急いでいると、前方に茶色い財布が落ちているのが見えました。

拾い上げると、ずっしりとした重みがあり、中には数万円の現金とたくさんのカードがぎっしり。

一瞬、どうしようかと迷いました。

正直、財布を届ける時間も惜しいほど余裕がないし、繁忙期で疲労困憊の状態。
一瞬「見なかったことにしようか」という気持ちが頭をよぎったのも事実です。

私がしたかったこと

でもその直後、頭に浮かんだのは、去年の冬、自分が財布を落として途方に暮れた夜のことでした。

あの時の心細さと、結局見つからなかった時の絶望感。
私は「自分がされたら嬉しい方を選ぼう」と、迷いを捨てて、疲れた体に鞭打って交番へ向かいました。

警察官に事情を話し、名前を控えてもらうと、「もし持ち主が見つかったら連絡します」とのこと。
少し面倒だと感じたけれど、不思議と帰り道の足取りは軽くなっていました。

巡り巡る幸運

数日後、交番から電話があり、「持ち主の方がとても感謝しています。お礼を渡したいそうです」と伝えられました。

しかし、私は受け取らないでくださいと伝えました。
なんだか、お礼を受け取らない方が気持ちが良い気がしたのです。

するとその週末、会社のくじ引きイベントで、なんと特賞の旅行券が当選!

職場の皆に「ついてるね!」と言われましたが、私は心の中で「これはあの時親切にした私へのプレゼントかもしれない」と思いました。

小さな親切がもたらすもの

あの夜以来、エスカレーターで順番を譲ったり、道に落ちているゴミを拾ったりと、少しのことでも“人のため”を意識するようになりました。

決して見返りを求めてのことではありません。
年末のバタバタの中で拾った財布が、結果として私の心を整えてくれた気がしています。

“いいことをすると運が回る”という言葉を、少し前まで信じていなかった私ですが、今はちょっとだけ信じられるようになりました。

皆さんも、ぜひ心のゆとりを持って、ほんの小さな親切を心がけてみてくださいね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

元記事で読む
の記事をもっとみる