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最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~まるでコント? へなちょこ司之介、勘右衛門のツッコミ、おサワの変顔…クセつよ脇役が見もの!

  • 2025.12.1

【朝ドラのツボ!】

第10週「トオリ、スガリ。」#46

(C)NHK
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松江に冬がやってきた。トキ(髙石あかり)は、はじめての松江の寒さに震えるヘブン(トミー・バストウ)を温めながら見守る。

そんな中、松江中学の生徒・小谷春夫(下川恭平)がヘブンの忘れ物を届けに現れる。寒さのあまりお風呂にいってしまったヘブンを待つ間に、交流を深めるトキと小谷。

どうやらトキと話すのが目的だったようで…数日後、トキの家の前をウロウロする小谷をサワ(円井わん)が目撃する。

 

【本日のツボ】

「孫がペリーのとこで働いちょるくせに」

※※以下、ネタバレあります※※

季節が変わりました。蛇と蛙も冬眠中で、土の中から見守るようです。

そんな中でも元気なのは、木刀で素振りする勘右衛門(小日向文世)。やはり、ラスト・サムライは違います。そこに「さむさむさむ」と足早に帰ってくる司之介(岡部たかし)。

「もう終わったのか、配達は?」と訊かれ、「寒くて、ちょっと…。とりあえず朝餉にしますか」と。あいかわらずのへなちょこぶりです。

(C)NHK
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松野家には借金取りの森山銭太郎(前原瑞樹)が来ていて、取り立てた返済金を数えていました。「ひい、ふう、みい…」とそこに司之介が帰ってきて、落語の「時そば」よろしくミニコントを展開。

さらには、ちゃんと借金を返済する松野家に対して、拍子抜けしたのか「貧乏人のくせに、金持ちみてえに毎月ようけ返しくさりやがって…こげにようけ返されたら商売あがったりだがね」と悪態をつき始めました。

かと思ったら、「冬だが。…寒いがね。だけん、今月は風邪をひかんように、体にようけようけ気い付けて、休み休み労わって労わって暮らせ! そんで、来月、少のう返せ」と。気遣いを見せます。

「言っとくが、お宅らの借金は宍道湖埋め尽くすほどまだまだたっぷりあるけん。調子に乗るだない。ええな、ええな」と。

銭太郎が実はいいヤツなんだというのがわかりましたが、それよりも、司之介がどれだけ借金していたのかが気になります。

そんな司之介、「今までは返済第一、健康第二で頑張ってきたが、これからは、健康第一、返済第二で頑張っていきましょう」などと、まったくどの口が言うのかと思ったら、勘右衛門が「お前、今まで返済第一で頑張ってきたか? 適当第一、迷惑第二でやってきたじゃろ」とナイスツッコミ。

「誰が、借金をこさえた?」と言われ、ぐうの音も出ない司之介でした。

呟いた後の変顔!

出掛けようとするおトキにおフミ(池脇千鶴)が、「本邦諸国奇談集」という本を渡します。

「怪談の本?」と喜ぶおトキ。嬉しさから「ありがとう~。母上~」とおフミに抱きつきます。この怪談本がおトキとヘブンの縁結びに一役買うのでしょうか。

(C)NHK
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一方のヘブンは松江の寒さに耐えきれず、頭から布団を被っても、火鉢の火をおこしても「カワラナイ」。挙句に、「マツエ、フユ、ジゴク!」と大騒ぎ。そのわりにはおトキもおウメ(野内まる)も素足でしたが…。

地元の人たちにはそれが当たり前なのでしょう。ストーブも暖炉もない松江の冬の厳しさがヘブンを通してよくわかりました。

今週はヘブンの生徒、小谷春夫(下川恭平)が、なにやらおトキに恋心を抱いた模様です。そのことにいち早く気づいたのが、おサワ(円井わん)。早朝、おトキの家を覗き込む春夫に、声を掛けます。

そんなおサワに、おトキの好きなものを訊ねる小谷。「かいだん。上るほうだなくて、下るほうのね。じゃなくて、お化けのほうの怪談」とノリツッコミでまくし立てるおサワ。

(C)NHK
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さらに「野暮なこと訊くけど、好きなの? どこに惚れたかね?」とぐいぐい。小谷の答えが「顔です」「顔かあ~。顔ねえ。…だって顔好きだけんねえ、中学生って。知らんけど!」とおサワ。どうやら、小谷の恋を応援してくれるようです。

ここで、おじじ様がやってきます。小谷がヘブンの教え子だとわかると、「何? ペリーの子分じゃと」と小谷に木刀を向け、「待て子分、待たぬか子分」と小谷を追いかけていきます。

そんなおじじ様を見送り、「孫がペリーんとこで働いちょるくせに」と呟いた後の変顔まで含めて、おサワのくだりは見ものでした。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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