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進化系パイナップルケーキから映え火鍋まで! 台湾・台北のおしゃれエリア「富錦街」の注目スポット3選

  • 2025.12.1

台北松山空港から徒歩圏内に位置し、おしゃれなエリアとして人気を集める「富錦街」。ニューヨークの閑静な住宅街を思わせる街並みに、センスの良いカフェやセレクトショップが点在し、ローカルのハイセンスな人々が集うエリアとしても知られています。

過去にも本連載で取り上げた富錦街ですが、今回は内容をアップデートし、リニューアル版として2回に分けてご紹介。前篇では、“THE富錦街”と呼ぶにふさわしい、この通り沿いにあるお店を中心にセレクトしました。

入手困難な進化系パイナップルケーキ店から、富錦街といえば外せないカフェの中でも中華系メニューが楽しめる個性派カフェ、さらに新たにオープンした映え系麻辣火鍋レストランまで、注目のスポットをピックアップ。帰国前のラストスパートショッピングはもちろん、滞在中のグルメ情報としてご活用ください。


テーラー風の洋菓子店が手がける、進化系パイナップルケーキのお店

◆but. we love butter

緑豊かな富錦街の景観に溶け込む、グリーンと白の外観。街路樹が並ぶ通りで、ひときわ目を引きます。

富錦街のメインストリートから1本入った場所にある、バタークッキーをベースにした進化系パイナップルケーキの人気店。店構えもフォトジェニックで、店先で写真を撮る人の姿もよく見かけます。

店内に入ると、「ここは本当に洋菓子店?」と思わず目を疑うような空間が広がります。テーラーショップのような雰囲気の前室の奥にショップスペースがあるという、遊び心あふれる内装が特徴。

入店時に「本日分は売り切れ、予約者のみ購入可能」と伝えられることもめずらしくありません(実際、当日購入できる可能性はかなり低いので、事前予約がおすすめ)。とはいえ「試食をしてみたい」と伝えると店内に案内してもらえます。

受付のスタッフに「試食をしてみたい」と伝えると、「奥の扉から中へどうぞ」と案内されます。ドキドキしながら扉を開けてみてください。

いくつかの扉を開けて進んで行くと、ようやくショップスペースに到着。たどり着くまでは「本当にここで合っているのか?」と少し不安になりますが、その過程さえ楽しめる仕掛けになっています。

扉の先には、入り口からは想像できないほどの広々としたスペースが。こちらで商品を購入できます。

店内には購入スペースのほかに試食用のスペースが設けられ、モダンな雰囲気の中で商品や飲み物を味わうことができます。たとえ購入できなかったとしても、この雰囲気と味わいを楽しめるのはうれしい。

試食で提供されたのは、パイナップルケーキではなくバタークッキー。それでも、お店自慢の濃厚バターを使ったクッキーを試せるのはありがたい。

but. we love butter

所在地 台北市松山區富錦街102號
電話番号 02-2547-1207
営業時間 13:00~20:30(土、日曜12:30~20:00)
アクセス MRT松山機場駅出口3より徒歩約10分

富錦街ではめずらしい、中華系メニュー中心のカフェ

◆Cafe Mode 木馬咖啡

入り口から店内までアプローチのあるお店は、このエリアでもめずらしい。外にはテラス席もあり、天気や気分に合わせて席を選ぶことができます。

カフェ激戦区として知られる富錦街。洋風のカフェが多く、そのメニューはイタリアンをはじめ、サンドイッチやベーグルなどの軽食、スイーツなどが中心ですが、「Cafe Mode 木馬咖啡」は中華系のフードメニューがメインという、ちょっとめずらしい存在。ドリンクもコーヒーに加え、中国茶やフルーツジュース、スムージーなどバラエティに富んでいます。

店内には少人数向けからグループ向けまで複数の席が用意され、10人ほどでもまとまって座れるスペースもあるので、人数が多いときでも安心して利用できます。

外からの光が差し込む、ゆとりある空間が広がります。仕事をしながらお茶を楽しむ人の姿も見られます。

中国茶は、このように1人用のセットで提供。メニューには「功夫茶」と載っていて、中国茶にラベンダーやミントを合わせたフレーバーティーや烏龍茶もあります。

ほんのり甘い蜂蜜の香りが特徴の台湾発の中国茶「東方美人茶」(330元)があるのもうれしい。

中華系フードメニューの種類が豊富で、漢方を取り入れたものやピリ辛風味などの中華風チキンスープ、台湾風にアレンジされた釜飯など、しっかり食事を楽しみたいときにもぴったりなラインナップです。

中華系メニューをベースにしたカフェ体験ができる貴重な一軒。台湾ならではのスタイルを楽しんでください。

Cafe Mode 木馬咖啡

所在地 台北市松山區富錦街376號
電話番号 02-2748-6333
営業時間 10:00~21:00(日曜~19:00)
定休日 水曜
アクセス MRT松山機場駅出口3より徒歩約15分

SNSで話題の“本格派×映え系”麻辣火鍋店が、富錦街に誕生!

◆后苑

真っ赤な扉とガラスブロックの壁が印象的なファッショナブルな外観。

実は富錦街には、中華系の高級レストランが意外と少ないのが残念なところ。しかし、そこに新星が登場。今年7月にオープンしたこちらの店では、本格的な麻辣火鍋を“映えビジュアル”で提供しています。

店内にはテーブル席が4卓と、個室のように使えるスペースのみ。基本的には4人以上の予約が推奨されていますが、テーブル席のうち2卓は少人数でも予約可能とのこと。また、1人当たりのミニマムチャージが設定されていて(人数により有無や金額が変わる可能性があり)、訪問時は3人で、1人当たりのミニマムチャージは1600元でした。

テーブルによっては、人数ではなく1卓当たりのミニマムチャージが設定されています。予約の際に、どの席になるか確認しておくと安心です。

ワインなども含めドリンクメニューは豊富ですが、食事のメニューは基本的に鍋とその具材のみ。ただし、鍋を注文すると前菜が2品提供されるシステムで、そのひとつがこの鴨血と臭豆腐の麻辣煮込み。かなりしびれる辛さです。

臭豆腐と聞くと、屋台から漂うあの強烈なにおいを想像しがちですが、こちらの臭豆腐はほとんど無臭。スープをしっかり吸って旨みを引き出すという、臭豆腐の本来の役割がきちんと活きています。

こちらが、SNSでも注目されている鴛鴦鍋の「李白白的經典麻辣鍋底」3人前(3080元)。辛いスープと辛くないスープの2種類が楽しめます。人数が1人増えるごとに+500元。スープの組み合わせは、この2種類を含め4種類から選択できます。

花が咲いたように美しく盛りつけられた具材。レンコンや紅芋チップスはそのまま食べられるので、鍋が仕上がるのを待ちながらどうぞ。

最初の状態では2種類のスープが入っていることはわかりにくいものの、煮込んでいくと徐々にわかるように。鍋の中には野菜もたっぷり入っているので、具材の注文はまず肉を1品、練り物を1品ぐらいからスタートするのがおすすめ。スープの注ぎ足しは無料ですが、そのほかの具材はすべて追加料金がかかります。

なお、つけダレ用の薬味として、キムチ、刻み葱、バジルとピータンのペーストが提供されます。このバジルピータンがとてもおいしいので、ぜひスープに足して味変を楽しんでください。

煮込みに入る前にスタッフが具材をスープに浸し、鍋の中に入っている出汁用の牛骨を取り除いてくれるのでご安心を。

后苑

所在地 台北市松山區富錦街460號
営業時間 18:00~22:00
定休日 月曜
アクセス MRT松山機場駅出口3より徒歩約20分
※予約はInstagram(@ookuhotpot)またはLINE(@tenhou)を登録のうえ、メッセージにてお問い合わせを。予約可能時間は、18:00、18:30、19:00のいずれか。

矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。お会いした方から「日本語上手ですね」と言われますが、100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て、中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、2006年に台湾で会社を立ち上げ、現在に至ります。TVロケや雑誌取材のコーディネーターとして、たくさんの方に台湾の魅力を知ってもらえるよう、一生懸命新たな情報を探しながら紹介しております。CREA WEB読者の皆さんに「喜ばれる」「使える」「役に立つ」情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

文・撮影=矢作晃之

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