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夫「ご飯食べて帰る」妻「よっしゃぁぁ!!」ひそかに小おどり。新婚のさみしさが『逆転したワケ』は

  • 2025.12.3

筆者の話です。
新婚のころは、夫の「今日は飲み会」の連絡にさみしさが広がっていました。
けれど今では、そのひと言にそっと心が弾むようになった──そんな変化に気づいた出来事です。

画像: 夫「ご飯食べて帰る」妻「よっしゃぁぁ!!」ひそかに小おどり。新婚のさみしさが『逆転したワケ』は

新婚当初の「帰りを待つ時間」

結婚して間もないころ、夫から「急に飲み会になった」と連絡が入ると胸がきゅっとしていました。
転勤で知らない土地に移り住み、ひとりの夕食にまだ慣れない毎日。
「今どこにいるのかな」「何時ごろ帰ってくるんだろう」と落ち着かず、時間の流れがやけに遅く感じる夜もありました。
自分でも驚くほど、夫の「ただいま」を心細く待っていたのです。

ひとりの時間が「負担」だったころ

結婚前まで実家で暮らしていた私は、夕食を家族そろって食べるのが当たり前でした。
そのため、新婚当初はひとりで食事をとること自体が肩に力の入る作業に。
専業主婦として夫に合わせて食事を整える生活が続き、作らなくていい日は逆に落ち着かない。
ドラマを見る気にもなれず、スマホを触ってはため息がこぼれました。
「こんなにさみしがる自分ってどうなんだろう」と、ちいさなモヤモヤが胸に溜まっていったのです。

いつの間にか「ひとりの夜」がごほうびに

ところが、生活リズムが整うにつれて、私の感じ方に変化が出てきました。
家事の段どりもつかめ、自分のペースが戻ってきたある日、夫からいつもの連絡が入ります。
「今日はご飯食べて帰る」
その瞬間、心のどこかがふわっと軽くなりました。

作らなくていい、片付けもない、そのぶん好きなことができる。
そう思った途端、録りためたドラマや読みかけの本が急に「楽しみ」に変わっていったのです。

年月がくれた「気持ちの変化」

今では夫に少し申し訳なさを感じながらも、内心では「今日も言ってくれないかな」と期待してしまうほど。
同じ「ご飯食べて帰る」なのに、受け取り方がこんなにも違うなんて不思議です。
新婚時代のさみしさも、今の余裕につながっているのかもしれません。

日々の小さな積み重ねが、静かに私の中の感じ方を変えていったのだと、ふと気づく瞬間があります。
年月の積み重ねがくれたこの変化を、ひそかな成長として受け止めています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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