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「お守りの数だけ不安も増える!?」どんどん増えがちな縁起物…身につける人の姿勢で変わるお守りの力【作者に聞く】

  • 2025.11.30
画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
画像提供:かんさび(@kansabi_kk)

よくないことが起きると「お守り」や「数珠」を身につける。その度に増えていくせいで、バッグにお守りの類がたくさん。しかし、それは本当にお守りなのだろうか?「お守りは、持ち主の前向きな姿勢があって初めて効果がある」という話を描いた、かんさび(@kansabi_kk)さんの「子狐の根付の話」に4万いいねがついている(2025年11月26日時点)。

古くからの知恵や習わしをもとに生まれた、心に残る不思議なお話

【漫画】子狐の根付の話を読む 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
【漫画】子狐の根付の話を読む 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
子狐の根付の話(2) 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
子狐の根付の話(2) 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
子狐の根付の話(3) 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
子狐の根付の話(3) 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)

かんさびさんが「物書きの不思議な話」シリーズの1つとして描いた本作「子狐の根付の話」は、たくさんのお守りを身につけることが、実は不安を抱え込んでいる証なのではないか…そんな視点から生まれた。

道具や風習を調べてから物語を構築するというかんさびさんは、お守りについて調べているとき、過去に勤めていた天然石屋での出来事を思い出した。悪いことがあるたびにお守りを買いに来る客の姿をみて「それでは不運を忘れられなくなるのでは」と感じていたという。この疑問が、本作「小狐の根付の物語」へとつながった。

不思議な世界を描きながらも、かんさびさん自身には霊感はなく、スピリチュアルな体験もほとんどない。「体験がないからこそ、未知の世界に惹かれるのかもしれません」と語るように、作品は実体験ではなくすべて創作だ。しかし、物語の背後には、興味を持って調べてきた民俗学や伝承、伝統文化が息づいている。

お守りについては、ただ持っているだけで神様が助けてくれるわけではなく、むしろ、お守りとは「持つことで、自分が乗り越えたいものを意識できる戒めのような存在」だと捉えているそうだ。また、趣味である石集めは、数万年をかけて形づくられる自然の美しさに惹かれると言い、こうした視点も作品全体に深みを与えている。

現在は「物書きの不思議な話」に集中しており、怖すぎないけれど、背筋がひやりとする…そんな魅力のシリーズをぜひ読んでほしい。

取材協力:かんさび(@kansabi_kk)

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