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5月のバラ庭を夢見て、冬のうちに、さあ苗を植えよう!【ガーデニング】

  • 2025.11.30

5月のバラ庭を夢見て、冬のうちに、さあ苗を植えよう!【ガーデニング】

12月、気温が高めの日が続けば花が残っているバラもありますが、寒波が一気にやってくれば今年のバラもいよいよ幕引きです。代わって来年のバラのための作業がどんどん増えてくる季節。慌ただしい年末ですが、バラのお世話もしっかりと行いましょう。

冬はバラ苗の植え付けの季節

12月~2月はバラの苗を植えるのに最適な時期です。寒さで根が休眠しているため植えてもすぐに芽が出ることもなく、苗はじっくりと土になじみながら2月中旬以降の目覚めを待つのです。バラの苗は専門店やバラを多く扱っているガーデンセンターなどで求めます。

苗は花色や花形、花の大きさばかりでなく、枝がつる性なのか株立ちなのか、その中間の半つる性かなど樹形を確かめて購入します。ランブラー系など、枝が長く伸びる品種は小ぶりのアーチには向きませんから伸長も確認します。株立ちのバラであっても樹高、枝張りを確かめることは大切で、植え場所が狭い場合は横張り性(枝が横に広がって伸びるタイプ)の樹形より、上に伸びる直立性のものを選ぶとよいでしょう。ほとんどのバラは鉢植えにできますが、樹高が低めのコンパクトな品種なら扱いやすいはずです。

太くてゴツい枝が出ている苗を選ぶ

秋から冬にかけて、大苗と呼ばれる苗が出回ります。バラは台木に接ぎ木をして生産されますが、大苗は専門業者が接ぎ木をしてから1年間畑でしっかりと養生した苗で、枝は太くしっかりとしていて、初心者でも安心して扱うことができます。

大苗には葉やつぼみはついていません。ごつごつとした枝だけなので良し悪しを見分けるのが難しいかもしれませんが、枝の数にはこだわりません。細い枝が多く出ているより、1本でもいいので太くしっかりした枝があるのが良苗といえます。

ただし、枝の数や樹皮の色、質感は品種によって異なるので、同じ品種同士で見比べることが大切。そのためにもバラを多く扱っている店で購入することをおすすめします。

なお、大苗より長い間、鉢で育てられた鉢バラも売られていますが、こちらはすでにほぼ成木になっているのでいつでも購入でき、真夏を除いて植え付けが可能です。12~3月なら植え傷みもなく、安心して庭や好みの鉢に植えられます。

植え穴はなるべく大きく掘ろう

購入した大苗はなるべく早く、庭に植えましょう。庭で一番よく日の当たる、風通しのよい場所を探したら、スコップで幅、深さが少なくとも40㎝以上の穴を掘ります。ここに骨粉、油かす各300g、完熟たい肥(腐葉土、乾燥牛ふんなど)バケツ1/2杯を入れ、シャベルで穴の土を削るようにしながら肥料類を混ぜ合わせます。

骨粉と油かすを用意するのが大変な場合は、バラ専用肥料や骨粉入りの油かすを使用しても構いません。分量は袋の表記に従います。

穴の周囲に掘り上げた土にもバケツ1/2のたい肥を混ぜ込みます。これを半分ほど穴に戻したら、苗の根を広げて中央に置きます。苗の接ぎ木の部分に貼ってあるテープはあらかじめはがしておきますが、この接ぎ目の部分が軽く土の中に埋まるくらいの高さになるように植えます。苗が沈むようであれば掘り上げた土を下に敷いて高さを調整してください。

最後に掘り上げた土を穴に戻して手で土を押さえ、土が沈んだらさらに土を戻します。苗の周囲30㎝ほどの所に堤防のようにぐるりと土を盛り上げて水鉢を作り、バケツ1杯以上の水を与えて植え付けは終了です。品種名のラベルも必ずつけておきましょう。

※次回は大苗を鉢に植える方法を説明します。

※2023年12月2日に配信した記事を再編集しています。

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