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ミュージカルスター中川晃教と「2025年1日も休みなし」福田監督がバテない体作りの秘密をトーク!

  • 2025.11.29

ミュージカルスター中川晃教と「2025年1日も休みなし」福田監督がバテない体作りの秘密をトーク!

常に話題作を発表し続ける福田雄一監督と、日本のミュージカル界のスター中川晃教がタッグを組んだミュージカル『サムシング・ロッテン!』が7年ぶりに再演されます。インタビュー第2弾は、初めて会った頃の話や思い出話、お忙しい二人の健康維持の秘訣などについて伺いました。

「才能のかたまり中川晃教」と福田監督の出会いとは?

――中川さんと福田さんの出会いっていうのは、いつ頃からなのでしょうか?

中川晃教さん(以下中川さん):「福田さんは覚えていらっしゃらないと思うんですが、初めて会ったのはシアタークリエの楽屋だったんですよ。打ち合わせにいらしていたのか、そこで会ったんですよ。『ジャージー・ボーイズ』(中川さん主演のミュージカル)をちょうどやっていたときで、福田さんが“観に行きたいんだよ”って言ってくださったんですよね」

福田雄一さん(以下福田さん):「そうなの!本当に不思議なんだけど、観に行けてないのよ」

中川さん:「今年9年目に入ります(笑)」

福田さん:「僕はブロードウェイで、のちにアッキー(中川さんの愛称)が主演することになる『ジャージー・ボーイズ』を見てるのよ。その主演のフランキー・ヴァリー役の役者さんがすごく特徴的な声をしていて、すごいんですよ。これを日本でアッキーがやるっていうんで、それを聞いたときにすごいなぁって思いましたよ」

中川さん:「ありがとうございます(笑)。それにしても福田さん、よく海外でミュージカルご覧になっていたんですよね」

福田さん:「息子が4歳くらいからブロードウェイでお正月に2週間くらい休みとって、毎日ミュージカル見るっていうのが毎年恒例だったの。息子が『ライオンキング』見たら、それまで興味なかったのに急に“僕もダンス習いたい!”って、言い始めて。やっと何かに興味を持ってくれたって嬉しくてね。ダンスと歌を習い始めて、留学もして、そしたら本当に“ライオンキング”になっちゃった!」(※福田監督の息子の福田響志さんは劇団四季のライオンキングで子供時代のシンバ役を務める)

中川さん:「そのおかげですよね、響志くんは。もう血に流れていますよね、ミュージカルが。今回『サムシング・ロッテン!』ではタップ振り付けと演出補でも響志くんが入られていて、僕はタップダンスの個人レッスンもしていただいたんですよ」

福田さん:「留学中はオールラウンドに舞台の勉強してきて、昔はタップダンスあんなにうまくなかったけど、スキルがどんどん上がりましたね。あ、そうだ!今度のタップのシーンは、もっとバタバタと激しめのにしようよ!(笑)」

中川さん:「頑張らないといけないですね(笑)。このタップを踏みながら言葉をお互いに言い合うというシーンがね、なかなか見どころなので、頑張ります!」

2025年はまだ休みなし?!福田監督のおばけ体力の源

――お忙しいと思うのですが、お二人にとってストレス解消とか、リセット法とかありますか?

福田さん:「今年初めに“今年は休みません!”って冗談半分に言ったら、本当に休みがないんですよ。ずっと頭の中もリセットというのも特にしないし」

中川さん:「福田さんは料理もしないし、お酒も飲まないですもんね。行くとしたら焼き肉くらいですか…」

福田さん:「そうなんだよね。その仕事が終わって家に帰ったら、別の仕事を考えてるような生活だからね」

中川さん:「仕事以外に興味がないと…。うわ、かっこいい!!」

――中川さんのように出る側だとやはり体のコンディションを整えるためにやっていることはありますよね?

中川さん:「一応、自分のルーティンがあって、本番前に必ずプールに行って泳いで、楽屋に入って発声して準備して舞台へ出て、マチネソワレ(昼夜の出番)が終わったら、帰りにまたプールでクールダウン。そうすると翌日の体が楽なんですよ。それを約10年続けていたんですが、最近頑張りすぎているのか、途中でバテちゃう気がしてきて。もちろんリカバリーしないと、と思い、パワーの出るような食事も意識したりするんですが、量をそこまで食べられないからサプリで補ったり。今は、ちょっとずつルーティンを変えて、泳ぎの時間を短くしてストレッチを長くしました。福田さんのこと見ていただいてわかると思うんですが、それだけエネルギーがあるってことだと思うんですよね。僕も自分では回してるつもりなんですが、やっぱ年を重ねて徐々に変わってきてますね。逆に福田さんはどうされていますか?」

福田さん:「僕は今年57歳。今、朝の9時から夜の8時ぐらいまで毎日撮影していますが、ホテル帰って疲れた〜…、とかないんだよね」

中川さん:「それでも遅い時間に食べなくなった、とか意識していることはないんですか?」

福田さん:「昨日もラーメンライス食べたよ(笑)。確かに同世代に比べると、少し体力バグってるかもしれないですね」

最近は、愛妻弁当を持参?中川晃教の食へのこだわりは?

中川さん:「僕は、特に何も変わらないんですけれど…」

福田さん:「アッキーって稽古前には、今までは必ず事務所の社長さんが用意してくれたお弁当を食べていたんですね。だから、『今は奥さんが作ってるのかな~?』って、他の共演者たちとウワサしてたんだよ(笑)」

中川さん:「食べることは本当に大事です。20歳頃のことですが毎日、鮭のおにぎりを稽古場に持参して食べていたのですが、ある日ピタッと食べれなくなってしまって。それで事務所の社長が心配して、好きなもの作ってあげるから!って言われたので“チーズリゾットを…”とリクエストしたら、本当にチーズリゾットをお弁当にしてくれたんです(笑)。それが僕のお弁当持参のルーティンの始まりでした。当たり前ですけど、食べ物はやっぱり体に影響するなって思います」

福田さん:「僕も同じですよ。外食が多いですけど、食べるものには気をつけてます。特に添加物が多く入ってるものは避けていますね」

中川さん:「僕も同じく添加物はあまり摂らないように心がけています。そうすると、疲れにくくなるような、良い体調を維持できる気がしますね」

――福田監督も愛妻弁当を持参することはありますか?

福田:「いやいや、うちは僕も妻も自炊ほとんどしないの。以前引っ越しの時も不動産屋さんに『キレイに使っていただいてありがとうございます!キッチンもピカピカです!』って言われて、内心(いやーただ、使ってないだけなんだけどなぁ)って思いながら話してて、ほらグリルもって言いながら魚を焼くグリルのところを空けたら、ビニールに入った説明書が出てきて(笑)。これ最初に入れてるやつじゃん!ってその場で使ってないことがバレました」

中川さん:「ビニールに入った説明書はまずい(笑)。僕はこったものではないですが、簡単なものは作りますよ。このまえ八ヶ岳でキャベツを買ったんです。ものすごく甘くて、塩昆布とごま油でシンプルに作るとか。そういう簡単で美味しいものはできるだけ自分で作って摂るようにしていますね」


【プロフィール】
福田雄一(ふくだゆういち)
1968年生まれ。栃木県出身。1990年に旗揚げした劇団「ブラボーカンパニー」で座長を務めるかたわら、フリーの放送作家として数々の人気テレビバラエティ番組を手掛ける。テレビドラマ『勇者ヨシヒコ』で人気を博したのち、映画『HK変態仮面』『斉木楠雄のΨ難』『銀魂』や『今日から俺は!!』などの監督・脚本・演出を手掛ける。大のミュージカルファンであり、ブロードウェイ作品の脚本、演出も多い。

中川晃教(なかがわあきのり)
1982年生まれ。宮城県出身。シンガーソングライター、俳優。2001年デビューし、その年の第34回日本有線大賞新人賞を受賞。2002年日本初演となるミュージカル「モーツァルト!」の主演に抜擢され、初舞台で第57回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞、第10回読売演劇大賞優秀男優賞、杉村春子賞を受賞するという快挙を達成。2016年に日本で初演されたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のフランキー・ヴァリ役が話題になり、第24回読売演劇大賞最優秀男優賞、第42回菊田一夫演劇賞を受賞。音楽活動と並行し、日本のミュージカル界をけん引し続けている。

INFORMATION

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」
公演日:2025年 12月19日(金)~ 1月 2日(金)
会場:東京国際フォーラム ホールC
出演者:
中川晃教、加藤和樹、石川禅、大東立樹(CLASS SEVEN)、矢吹奈子、瀬奈じゅん
岡田誠、高橋卓士、横山敬 / 植村理乃、岡本華奈、岡本拓也、神谷玲花、小山侑紀、坂元宏旬、高橋莉瑚、高山裕生、茶谷健太、横山達夫、吉井乃歌、米澤賢人
小林良輔(スウィング)、七理ひなの(スウィング)

脚本:ケイリー・カークパトリック、ジョン・オファレル
作曲・作詞:ケイリー・カークパトリック、ウェイン・カークパトリック
演出:福田雄一

撮影/三角茉由 取材・文/田中希

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