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乃木坂46・久保史緒里が卒業 駆け抜けた9年間「最っ高に青春しました!」

  • 2025.11.28
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「乃木坂46 久保史緒里 卒業コンサート」より 写真:鈴木健太(KENTA Inc.)

乃木坂46が26日と27日にわたり、横浜アリーナで3期生・久保史緒里の卒業コンサートを開催した。2016年9月に3期生として加入した久保は、9年間にわたり人気メンバーとしてグループをけん引。2日間の卒業公演は両日で異なるセットリストが組まれ、久保は最後にファンへ感謝の思いを届けた。本稿では27日の公演についてレポートする。

【写真】乃木坂46・久保史緒里が卒業 ラストステージフォト(40枚)

3期生から6期生まで全員がステージに集う中、久保が姿を現し、自ら「乃木坂46・久保史緒里卒業コンサート、開幕します!」と高らかに宣言。1曲目の「不眠症」で、ついに久保のラストステージが幕を開けた。

久保は全曲に参加。ユニット曲ブロック「価値あるもの」では早くも涙ぐむ姿を見せ、同期・山下美月(2024年5月卒業)とWセンターを務めた「人は夢を二度見る」を、この日は“単独センター”として披露した。

アンダー曲ブロックでは、久保が唯一アンダーメンバーとして活動した22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」に収録の「日常」をパフォーマンス。燃えたぎるような表情で観客を魅了した。

続く期別曲ブロックでは、6期生と「タイムリミット片想い」、5期生と「絶望の一秒前」、4期生とは「4番目の光」を“最初で最後”の形で披露。3期生初の期生曲「三番目の風」のイントロが流れると大きな歓声が沸き、久保は曲中で「3期生ありがとう!」と感謝を伝えた。

そしてライブはクライマックスへ。久保のピアノ弾き語り共に届けた「きっかけ」や、伸びやかな歌声が響いた「最後のTight Hug」などを経て、ラストは久保がセンターを務める3期生曲「僕が手を叩く方へ」。会場中にクラップが鳴り響くエモーショナルな空気の中、本編が締めくくられた。

久保の両親によるメッセージが、大河ドラマ『どうする家康』で共演した松本潤と有村架純の声で読み上げられたVTRに続き、純白のドレス姿の久保がステージに登場。「乃木坂46を卒業します。まずは横浜アリーナにお集まりいただいた皆さん、そして配信をご覧いただいている皆さん、本当にありがとうございました」と語り始めた。

思えば、私が乃木坂46に出会ったのは10年以上も前のことで、きっと母はずっと乃木坂のことを語る私を横で見ていて、「いつまでこの話してるんだろう」って思っていたと思います。

それでも私の家族は、私の好きなことをいつも否定しないでいてくれて、「史緒里のやりたいことをやりなさい」って言ってくれていました。そんな家族のおかげで私は、9年間、自分の好きな乃木坂46を生きるという道を選びました。

家族にもたくさん支えられましたし、いつでも帰る場所があるっていうことは本当に心強いことで。宮城県に行けば大好きな家族がいてくれて、だけど東京でもたくさんの大切な人たちに支えられて今日を迎えることができました。

日頃、私たちのことを支えてくださるマネージャーさんや、この場を設けてくださる、いろんなことを一緒に考えてくださるライブチームの皆さん。この光景を見ていて、夢なんじゃないかなって。「私はこの景色をもう見ることができないんだな」って思うと、寂しさと同時に忘れちゃいけない、きっと一生忘れることはないんだろうなって思います。

いろんなことがあった9年間でした。きっと皆さんも「どこかに消えちゃうんじゃないかな」って思う日もあったと思います。だけど、9年かけて、先輩や周りの方のおかげで、ちょっとだけ強くなれたんじゃないかなって思います。

いつからか後輩の方が多くなって、頼もしい後輩の背中を見て、「私がこんなのじゃいけないな」「もっと頑張らないと」って思わされる、そんな存在がたくさん増えました。

ここ最近、自分が卒業する実感がずっとなくて、メンバーも周りのマネージャーさんやスタッフさん、ファンの皆さんも「本当に卒業するの?」って言ってくださって。それはすごくうれしいことだったんですけど、そのぶん、今日1日で、すごく実感してしまいました。

だけど、私にはもう1つ実感した出来事があって。今年も乃木坂46は年末に『紅白歌合戦』への出場が決まりました。すごくうれしい出来事でした。

それをある日、みんなと一緒に聞いた日がありました。「紅白歌合戦への出場が決まりました」。横を見たら同期も後輩も泣いていて、私も泣きそうになったんだけど、「あ、今年の年末、みんなと過ごせないんだな」って思ったら、みんながキャプテンに抱きつきに行く姿を遠くから見守ることしかできなくて。

そんなみんなの様子を動画に収めながら、「見ててね」ってみんなが言ってくれて、「こたつの中で見てるよ」とかそんなことを言ってみたけど、1人家に帰ってみると、自分で選択したはずなのに、「やっぱり寂しいな」って。「みんなとまだまだ一緒にいたいな」って。今日もステージに立ちながら、「この時間が永遠に続けばいいのに」ってずっと思っていました。

みんなといる時間が長ければ長いほど、みんなへの愛が増していく。そんなグループが、私は加入前から、そして加入してからも、そして卒業してからも、ずっとずっと大好きです。

そしていつも応援してくださる皆さん。本当に私は素直じゃないし、おしゃべりのくせに口下手だし、なかなか思いを伝えるのも上手じゃないし、受け取るのも難しかったと思います。

今日のライブだって、MCを今初めてしゃべったぐらいなくして、ただただ私の大好きなライブで、パフォーマンスで思いを届けたいなって、私の好きなようにやらせてもらっちゃいました。

それでも、卒業を聞いてから皆さんに言われた言葉が本当に心に残っていて、「乃木坂になってくれてありがとう」って言ってもらえて。私はただただ乃木坂46が大好きで、夢のような時間を過ごしていただけなのに、感謝される日が来るなんて思ってもみませんでした。こちらこそ、乃木坂46にしてくださり、乃木坂46の久保を愛してくださり、本当にありがとうございました。

決して近道ではない乃木坂人生でしたが、悔いなく笑顔で卒業することができそうです。

私の乃木坂人生を最後にソロ曲という形で秋元先生に書いていただきました。今日は皆さんへの感謝と、大好きなメンバーにちゃんとお別れできるように、この歌を歌わせてください。

そう紹介すると、久保は自身のソロ曲「夢の匂い」をしっとりと情感豊かに歌い上げた。

いよいよコンサートの終わりが近づく中、久保は「乃木坂人生最後は、この曲でみんなと思い出を作りたいです」と語り、3期生曲「思い出ファースト」を披露。観客席へと歩み寄りながら、とびきりの笑顔を見せ、客席との最後の時間をかみしめた。

ラストには、各期を代表したメンバーからメッセージが贈られた。6期生の矢田萌華、5期生の井上和、4期生の遠藤さくらがそれぞれ久保へ思いを伝え、最後は3期生でキャプテンの梅澤美波が「私たちはいつだって味方だから。守るものがすごく大きすぎたけど、とりあえずそれは全部降ろして、これからは自分の幸せを生きていってください。私たちはいくつになっても、乃木坂46の3期生なので、何かあったらいつでも頼ってね」と、深い絆を感じさせる言葉を贈った。

その後、ステージに1人残った久保は、「改めまして、皆さま9年間本当にありがとうございました。この2日間、そして9年間、魂の限り、踊り尽くしました。歌い尽くしました。私をここに導いてくださった先輩方、私と出会ってくれた同期、そしてこれから先の未来を歩む後輩たち、過去も今も未来も全部、これから先ずっとずっと乃木坂46が大好きです。どうかこれからも乃木坂46の応援をよろしくお願いします」とあいさつ。

温かい拍手が贈られる中、「改めまして、本日は本当にありがとうございました。最っ高に青春しました! では…さようなら」と、そのまま振り返ることなくステージを去り、9年間の乃木坂人生に幕を下ろした。

■「乃木坂46 久保史緒里 卒業コンサート」11月27日公演セットリスト

1.不眠症
2.何度目の青空か?
3.走れ!Bicycle
4.太陽ノック
5.錆びたコンパス
6.Never say never
7.平行線
8.雲になればいい
9.価値あるもの
10.今、話したい誰かがいる
11.嫉妬の権利
12.ありがちな恋愛
13.人は夢を二度見る
14.狼に口笛を
15.私のために 誰かのために
16.日常
17.タイムリミット片想い
18.絶望の一秒前
19.4番目の光
20.設定温度
21.Against
22.アナスターシャ
23.三番目の風
24.きっかけ
25.最後のTight Hug
26.君は僕と会わない方がよかったのかな
27.シンクロニシティ
28.僕が手を叩く方へ

<アンコール>
1.夢の匂い
2.キャラバンは眠らない
3.ダンケシェーン
4.乃木坂の詩
5.思い出ファースト

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