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「私、ヒゲ生えてきた!?」更年期世代から急増する“顔のヒゲトラブル”原因と対策は

  • 2025.11.30

更年期になると、女性ホルモンの分泌量が減少し、ホルモンバランスが変化します。その結果、これまで気にならなかったヒゲが濃くなってくることも。ヒゲが気になって自己処理をして肌荒れを引き起こす人もいれば、放置しすぎて鏡を見るのが憂鬱になり、自己肯定感が下がってしまう人もいます。

なぜ、急に目立つヒゲが生えてくるのでしょうか。更年期世代の気になる原因や、肌をいたわりながら取り入れられる解決策を、薬剤師の山形さんに教えていただきました。

更年期にヒゲが生える理由とは

更年期になると分泌量が下がる「エストロゲン」という女性ホルモンは、体毛の発生を抑える作用があります。それが更年期に入り分泌量が減少し、代わりに男性ホルモン「アンドロゲン」の働きが強まるので、口周りやあごの毛が濃くなる場合があります。

決して病気が原因ではありませんが、目立つ位置にある体毛が濃くなることは、見た目や気持ちに大きな影響を与え、自己肯定感が下がる原因になりかねません。

カミソリでケアした結果肌が荒れて化粧をするのが億劫になって外出が減ったり、ヒゲが濃くなることで鏡を見るのが嫌になったりする人がいます。そのため、更年期のヒゲに対しては、自分に合う対策をとる必要があります。

肌をケアしながらヒゲ問題の解決を

生えてくるヒゲを抜いたり剃ったりしていると、肌を傷める原因になりかねません。新たな肌トラブルを生まないためには、肌をケアしながらのヒゲ対策が欠かせません。

しっかりケアのメリットとデメリット

気になる部分をカミソリで剃るのではなく、家庭用脱毛器や医療脱毛を使うしっかりケアであれば、肌へのダメージを抑えながらヒゲ対策が可能です。

ただし、家庭用脱毛器の購入や医療脱毛は、費用や施術回数の負担が大きい対策法です。また、全ての人に肌トラブルが起きないというわけではなく、肌質によっては炎症を起こすリスクがあります。

とくに、更年期はホルモンバランスの乱れによって肌がデリケートになりやすいため、皮膚科に相談しながら進めることが重要です。

簡単ケアのメリットとデメリット

肌を守りつつ手軽に対処したい場合は、漢方薬で体の内側から調整することも選択肢の一つです。漢方は更年期に伴うホルモンバランスの乱れに働きかけることがあり、ヒゲの悩みだけでなく、冷え・のぼせ・イライラなどの症状に役立つことがあります。

加えて、日常生活ではバランスのいい食事や質のいい睡眠、適度な睡眠といった生活習慣を意識することも重要です。これらを組み合わせることで、ホルモンバランスや自律神経の安定につながり、症状が和らぐ可能性があります。

ただし、生活習慣の改善は継続が困難という一面も。一気に全てを改善しようとせず、ストレスにならない範囲でできることから始めましょう。また、漢方薬は体質に合うものを服用しなければなりません。自己判断で選ばず、薬剤師や登録販売者に確認してください。

監修/山形ゆかり●薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。牛角、吉野家、薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発に携わる。

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