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【涙腺崩壊】死にゆく愛猫を直視できなかった…“後ろ暗い飼い主”が救われた、亡き猫からの不器用な愛【作者に聞く】

  • 2025.11.26

子どものころに飼っていた愛猫グレは、突然発作を起こして死んでしまった。共働きで両親がいないなか、突然のグレの発作に優は怖くて逃げ出してしまう――。

後悔の念が消えないペットロスを描いた、めぐおさん(@8MEGUO8)の『死んだ飼い猫と再会した後ろ暗い飼い主の話』を紹介しよう。本作は、ペットが亡くなってしまった後悔を抱く飼い主たちから「同じ経験をして、今も後悔している」「救われた」「涙が止まらない」などの声が届いている。

「グレは復讐の機会を狙っている」カーテン破りに怯える飼い主

画像提供:めぐお(@8MEGUO8)
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ある日、主人公の優のそばに昔飼っていた愛猫・グレが現れる。自分には見えるが、ほかの人には見えない様子。

優の脳裏に浮かぶのは、グレが苦しんでいた姿ばかり。共働きで両親がいないなか、突然グレが発作を起こした際、小学生だった優は怖くなって逃げ出してしまった。「あのとき、病院に連れて行っていれば…」と今でも後悔の念が残る。優は、きっとグレも助けてくれなかったことを恨んでいるに違いないと思い込む。

なぜならグレが現れてから、どこからか視線を感じたり、物がなくなったりすることが増えたからだ。決定打となったのは、カーテンがビリビリに破れていたのを見たとき――。優は「グレは復讐の機会を狙っている」と怯える。

「人に話せないような後悔」を抱える人へ向けた願望的な作品

本作には、愛猫が旅立った悲しみや後悔を抱く人たちから「救われた」「こうやって見守ってくれてる」など、勇気づけられたという声が届いている。今回は、めぐおさんに制作秘話や作品に込めた想いについて話を聞いた。

めぐおさんは本作を思いついたきっかけについて、「創作漫画の内容が思いつかず、自身の体験に近いエピソードなら描けるかも…と思ったと述懐。

「作品内では伏せていますが、『人に話せないような後悔を抱えている人がいるかもしれない』と思い執筆に至りました。こうであってほしいというエゴでもある、願望的な作品です」

本作は体験エピソードも含まれており、「幼いころから保護した猫たちと暮らしていたので、いろんな子たちへの思いを凝縮して描きました。グレという子も小学生のころに拾って、18歳のときに亡くなった子がモデルです。頭がとてもよくて自分が落ち込んでると、ずっとそばにいてくれるような心優しい子でした」と、モデルとなった愛猫への深い愛情を明かした。

「大好きな猫が自分を恨んでいるかも」という罪悪感を報いたい

ラストの伏線回収まででこだわったポイントについては、「『大好きな猫が自分を恨んでいるかも…』というのは『間違ってるかもしれないよ』ということを伝えたかったので、主人公の罪悪感がラストで報われるよう、話の流れにこだわりました」と、作品に込めた強いメッセージを語った。

読者からの「涙腺崩壊」「感動した」などのコメントについて尋ねると、「とてもうれしかったです。とくに似たような経験をした方が『報われた』と仰ってくださったときに『描いてよかった〜』と思いました」と、感謝の言葉を述べた。

何十年経過しても、飼い主は抱えていた思いを捨てることはできない。そんな人がたくさんいることに気づかされる。口には出せない愛猫への想いが昇華されていくようだ。

取材協力:めぐお(@8MEGUO8)

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