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あなたはいくつ知ってた?最新作公開前に『ズートピア』に隠されたオマージュシーンを振り返り!

  • 2025.11.26

ディズニー・アニメーション・スタジオが放つ人気シリーズ第2弾『ズートピア2』(12月5日公開)。いよいよ公開が迫るなか、遊び心にあふれた前作『ズートピア』(16)のオマージュシーンを振り返りながら、最新作の注目ポイントに迫りたい。

【写真を見る】『ズートピア2』の新キャラクター、ヘビのゲーリー!予告編の登場シーンには早くもオマージュが隠されている…?

【写真を見る】『ズートピア2』の新キャラクター、ヘビのゲーリー!予告編の登場シーンには早くもオマージュが隠されている…? [c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
【写真を見る】『ズートピア2』の新キャラクター、ヘビのゲーリー!予告編の登場シーンには早くもオマージュが隠されている…? [c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

動物たちが人間のように暮らし、誰もがなににでもなれる動物たちの楽園“ズートピア”を舞台に、ドラマチックでミステリアスな物語、ユニークで多彩なキャラクター、そして現代社会に通じる深いメッセージが多くの共感を呼び、ディズニー・アニメーション作品としては『アナと雪の女王』(14)以来の世界興行収入10億ドルを突破した前作『ズートピア』。日本でも興行収入76億円超えの社会現象を巻き起こす大ヒットを記録し、現在も各種映画レビューサイトでディズニー・アニメーション史上最高評価を保持するなど、名実ともに高い人気を誇る。

前作に続き、世界をよりよくする夢を持つ、前向きで頑張り屋なウサギの警官ジュディ役に上戸彩、詐欺師の過去を持つ、皮肉屋だけど根はやさしいキツネの相棒ニック役に森川智之、そして三宅健太、高橋茂雄(サバンナ)、Dream Ami、山路和弘らが人気キャラクターの日本版声優を続投。さらに新キャラクターとして、物語の鍵を握るヘビのゲイリー役である下野紘や、山田涼介、髙嶋政宏、柄本明、熊元プロレス(紅しょうが)、ジャンボたかお(レインボー)、高木渉、梅沢富美男と豪華面々の参加が発表され、連日SNSなどは大にぎわいとなっている。

ディズニー・アニメーション映画といえば、隠れミッキーや、ほかの作品のキャラクター、アイテムが登場するユーモアあふれるオマージュシーンの数々もお楽しみの一つ。すでにお披露目された『ズートピア2』の予告でも、『塔の上のラプンツェル』(10)のシーンを彷彿とさせる、ヘビのゲーリーの頭をニックが鉄のフライパンでたたく場面が、早くから話題を呼んだ。

前作『ズートピア』も、振り返ればいたるところにアニメーターたちの遊び心が散りばめられている。『アナと雪の女王』のエルサとアナのドレスを着たゾウの子どもたちの姿が映っていたり、『塔の上のラプンツェル』や『ベイマックス』(14)、『モアナと伝説の海』(16)のパロディが入っていたり…。

これまでのディズニー・アニメーション映画にも登場した、動物のキャラクターたちへのオマージュが込められているシーンもあるが、そのうちの一つが、ジュディがニックの案内で行くことになった、ナチュラリストたちが集まるヨガ教室だ。その道中に登場するのが、木に背中をこすりつけるクマたちの姿である。これは、『ジャングル・ブック』(67)に登場したクマのバルーが、名曲「ザ・ベアー・ネセシティ」の歌のなかでも披露している木で背中をかくシーンへのオマージュ。実は『ズートピア』は、『ジャングル・ブック』や『ライオン・キング』(94)、『ロビン・フッド』(73)など、過去の名作アニメーションも参考にしながら制作が進められたそう。

なかでも、印象深かったオマージュの一つと言えるのが、ジュディとニックが出会ったツンドラ・タウンの闇のボス・Mr.ビッグである。革張りの高級そうなチェアに座りながら振り返ったMr.ビッグは、まさに、名作マフィア映画『ゴッドファーザー』(72)に登場した、マーロン・ブランド演じるドン・コルレオーネにそっくりだ。その仕草やしゃべり方もかなり意識していることがわかるシーンとなっており、小さなネズミのMr.ビッグが醸しだす独特の緊張感や怖さは、そこから来ているのかもしれない。

さらに、海外ドラマからのオマージュも。物語の後半で、ジュディとニックが、動物たちが凶暴化する花“夜の遠吠え”を買い占めている羊、ダグの元に潜入をするシーンがある。そこでは、“夜の遠吠え”を使って、動物たちを凶暴化させる薬が開発されていたが、そこにいたダグが着ていたのは黄色い防護服と防護マスク。これは、センセーショナルな題材が話題を呼んだ人気海外ドラマ「ブレイキング・バッド」に登場した主人公ウォルター・ホワイトの姿をオマージュしたものだ。ドラマのなかではウォルターのほかにジェシーというパートナーが登場していたが、『ズートピア』でもダグが「ウールター」と「ジェシー」という仲間と会話をするシーンが入るなど、「ブレイキング・バッド」を意識していることがわかる。

『ズートピア2』には、どんなディズニーファンをワクワクさせる仕掛けがあるのだろう? [c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
『ズートピア2』には、どんなディズニーファンをワクワクさせる仕掛けがあるのだろう? [c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ほかにも様々な作品へのリスペクトをもって盛り込まれたオマージュがたくさん!果たして公開を控える最新作『ズートピア2』には、どんなオマージュや小ネタが入っているのだろうか。ぜひ、隅々まで目を凝らして作品を楽しんでほしい。

文/山崎伸子

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