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茨城の幸せな5人家族…なぜ息子は一人香川へ?笑顔の裏に隠された“15年の葛藤”とは

  • 2025.12.31

終電を逃した人に、タクシー代を払うので「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし家について行く完全素人ガチバラエティー。今回は、涙のクリスマスSP。逆境に立ち向かう家族に密着しました。

茨城県の明るい5人家族を取材

茨城県の荒川沖駅で声をかけたのは、医療機器専門商社に勤務する中村けいいちさん(53歳)。自宅には、妻のかずよさん(51歳)、長女のりおさん(19歳)、次男のこうようさん(17歳)と暮らしています。長男の太洋さん(18歳)は、香川県高松市の高校に空手のため寮生活を送っていました。

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(C)テレビ東京

自宅には、長男・太洋さんが獲得した空手のメダルがずらり。個人・団体ともに全国での優勝経験があるなど、日本トップクラスの実力を誇ります。大きな大会には、家族全員で応援に駆けつけてきたといいます。

そんな太洋さんは、3歳頃から汎発性円形脱毛症という体毛が抜けてしまう原因不明の病気を患っており、治療法はまだ確立されていません。幼い頃は活発だったものの、髪が抜け始めてからは笑えなくなった時期もあったと中村さんは振り返ります。「ハゲ」「お前髪型変だよ」と心ない言葉をかけられることもあったそうで、かずよさんは、どんな言葉をかければいいのか悩んでいたのだそう。

太洋さんは外出時、必ず帽子をかぶっており、姉や弟も同じ帽子をかぶったり、同じような髪型にしたりと、家族全員で太洋さんを支えてきました。長女のりおさんが医学部を志した理由についても「太洋の病気を勉強したいなと思ったのが大きくて。免疫についての研究プロジェクトに参加したい」と語ります。

矢作さんも家族愛に感動

太洋さんが空手を始めたのは好きだったウルトラマンがきっかけ。最初は相手を殴ることができず、勝ちたくて泣きながら練習していたそうですが、小学5年生の時に全国大会で5位に入賞。今では試合会場の近くで帽子を脱ぐそうで、かずよさんは「(髪がないことを)武器にできるようになった」と語ります。

高校生活を通じて、「目立つことが嫌じゃなくなったのが高校生活で自分が成長した」「自分はもう強くなりました」と話す太洋さん。そして「この病気と向き合えたのは家族のおかげで、克服させてもらえたのは空手」「まだこれからも迷惑かけると思うんですけど本当にいつもありがとう」と家族への感謝を口にしました。その言葉に、かずよさんは「大人になったね」と涙。スタジオの矢作さんも「すごい家族愛だ」と感動を語りました。


テレビ東京 『家、ついて行ってイイですか?』
TVerで最新回を無料配信中
[配信日時]2025年12月21日(日)
[番組URL]https://tver.jp/episodes/epeczryd8f