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「昔のまんまがいい」月収20万で趣味に没頭する、64歳男性の孤独と“戻れない過去”への執着

  • 2025.12.23

終電を逃した人に、タクシー代を払うので「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし家について行く完全素人ガチバラエティー。今回は、傷つきながらも歩き続けた人生再出発SP!横浜・赤レンガ倉庫で出会った男性の人生に迫りました。

彫刻刀で掘る驚きの風景画

声をかけたのは、おばたさん(64歳)。赤レンガ倉庫のそばで、花の横に腰を下ろし、彫刻刀で風景画を黙々と掘っていました。40年以上前からモデルガンに彫刻を施す仕事をしているおばたさんですが、風景画を掘り始めたのは5年ほど前。「捨て猫の貰い手探してて、座ってるのが暇だから始めた」と話します。

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(C)テレビ東京

川崎生まれのおばたさんは、昔から『あぶない刑事』のテレビ撮影を見ていたそうで、赤レンガの風景画も現在ではなく記憶の中にある85年の改装工事前のものを掘っているといいます。
おばたさんが風景画の紹介をしながら「42列目のここに草が生えてる」「レンガの数が304段、こっちが284段」「前は63個目の左に穴開いてたけど…」と細部まで記憶している姿に、スタジオからは「すげーな」と驚きの声が上がります。

おばたさんの自宅の部屋は4つ。月収は20万円に満たないといいますが、そこには昔から集められたおもちゃやプラモデル、本が所狭しと並んでいました。「最近のおもちゃは出来が良すぎて面白みがない」「古いおもちゃ出来が悪いところが多いから彫刻で掘り直したり」と、周囲を自ら仕上げているそうです。

おばたさんにスタジオ「本当の天才」

20歳の時に父親を亡くしたおばたさん。父は普通のサラリーマンになってほしかったかもしれないとしつつ、「野球やゴルフは一切興味ないのでやった事ない」「好きなことをやらせてくれて良かった」と振り返ります。

「好きな事やって生活できればそれでいい」というおばたさん。父親が亡くなった1980年代を振り返り「頭の中85年頃で止まっちゃってる」「自分にすれば一番いい時代だった」「できれば昔のまんまがいい」と静かに語りました。

スタジオの矢作さんは「本当の天才」とコメントし、佐藤二朗さんからも「静かで地味だけどいい」「熱燗とスルメをいただいている気分」と称賛の声が上がりました。


テレビ東京 『家、ついて行ってイイですか?』
TVerで最新回を無料配信中
[配信日時]2025年12月14日(日)
[番組URL]https://tver.jp/episodes/ep7x1q7egp