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同業者「うらやましい。元日から営業だよ…」大手スーパーの“異例の決断”に「英断」「昭和は大晦日に買いだめしてた」

  • 2025.12.5
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

年の瀬が近づく師走の季節、仕事での年末進行や、私生活での新しい年を迎える準備に追われているという方もいるのではないでしょうか。

そんな中、首都圏の大手スーパー・サミットが「2026年の1月1日〜3日は休業します」と発表し、SNSで大きな話題になっています。

「働く人にとっては最高の決断」「ゆっくり休んで」といった声が相次ぎ、“お正月はお店も休む”という流れに共感が集まっています。

“新たな1年を元気に楽しくスタートするため”サミットの決断

2025年12月1日、大手スーパーのサミットは、公式X(旧Twitter)を通じて「年始営業について」とお知らせを投稿しました。来年の干支“午”のイラストともに、少し茶目っ気のあるコメントがこちら。

2026年1月1日(木)~1月3日(土)は休業いたします。サミット社員は新たな1年を“元気に楽しく”スタートするため のんびり過ごさせていただきます。
出典:サミットストア公式Xアカウント(@summitstore_co)

単なる営業スケジュールの通知にとどまらず、休業の理由は「従業員がゆっくり休んで英気を養うため」と、“働く人への配慮”として明確なメッセージとなっています。

対象店舗は、サミットストア118店舗とコルモピア33店舗。ショッピングセンター出店の一部店舗は営業継続します。詳細については、各店舗のページでの確認を促しています。

広がりつつある「お正月休業」の動き

こうした「年始休みの動き」は、サミットだけではありません。最近では百貨店など他の小売店でも、従来の慣習を見直す動きが出てきています。

たとえば東武百貨店は、これまで休業していた1月1日に加え、「労働環境の改善と働く場としての魅力向上」を目的に2026年の年始は1月2日も休業日とすることを新たに決定し、今年の8月に公表しています。

また、2013年より全店で元日営業を実施していたそごう・西武は、2025年から一部店舗において元日休業しました。また、2026年の年始についても、同様のお知らせが発表されています。

長らく「年始=営業」という流れだった小売業界において、「正月はオフ」「従業員にも休みを」という価値観の変化が広がってきているようです。

「すばらしい」「いい決断」称賛や応援の声

今回のサミットの投稿に、SNS上では肯定的な反応が多く、「とてもステキなこと!」「これでいい!英断!」「スタッフのみなさん、ゆっくり休んで」「休まなきゃ働けないもんね」といった声が多数寄せられています。

また、「大晦日もお休みならもっといいのに」「サミットがきっかけで他のチェーン店もゆっくり休めるようになるといいね」「うらやましい。ショッピングモールの店に勤めてるから元日から営業だよ…」「私の会社も見習ってほしい」といった、より“休むお正月”を求める声も見られました。

さらに、「子どもの頃は正月はどこも休みだった」「あの静けさが好きだった」「昭和って大晦日に買いだめしてたよね」という懐かしむコメントもあり、働き方や文化そのものを見直すきっかけとして受け取る人もいるようです。

一方で、一部「4日からの週の食料を買いたいから3日は営業してほしい」「他店に客を取られないか心配」といった声もありました。

「共感」が新しいスタンダードを作る

サミットの「1/1〜3休業」は、一見すると“お正月休み”という当たり前のように思える選択かもしれません。しかし、そこには「従業員の健康と休養を優先する」「取引先を含めた“働き手”を大切にする」という新しい小売業の姿勢が感じられます。

年始に営業するか休むか、その判断は、単に“営業チャンス”か“顧客サービス”かではなく、企業の価値観の表れとも言えるでしょう。

消費者としても、買い物の便利さだけでなく、働く人たちの暮らしや働き方に思いを馳せてみる…そんな小さな変化が、これからの社会のあり方を少しずつ変えていくのかもしれません。


参照:
【年始営業について】(サミットストア公式@summitstore_co)
年始の営業体制につきまして(株式会社東武百貨店)
年末年始営業体制の変更について(株式会社そごう・西武)
年末年始営業時間のご案内(株式会社そごう・西武)